米増 1月【大阪市 福島】

数年来ずっと毎月定期訪問している福島区の大淀にある表記の和食店を友人と相伴する。この日は17時半からの席でカウンター8席での一斉スタート。関西屈指の予約困難店で10月までは予約がいっぱい。最近は新規客は受け付けておられないと聞き及ぶ。

コース料理の値段は使用される食材によって変動。この日はお酒を少しいただいて33000円の支払い。

ここ数年の床飾は46歳になる店主の米増氏の作。最近は前衛的な作品になっていることが多い。聞いてはいないが正月なので甲辰を表現されたと推察する。お客筋もよくカウンターに向き合いながら茶味溢れる作りたての料理をいただくことができる。本湖月等で修行をされたご主人と着物姿の奥さんが常連客、新規客の分け隔てなく会話をされる接遇もかなり上質。脇を固めるお弟子さん3名は調理師学校卒業の方。

料理内容の公開は控えることがルールなので忘備録を兼ねて献立のみ記します。

・北海道の百合根と生ばちこの入った温かい飯蒸し
・富山産ずわい蟹足身と富田林の海老芋の白露味噌仕立て
・4日間寝かした淡路3年河豚てっさ 千本白菜添えて
・中トロ大根おろしと山葵(私は赤貝に変更いただく)
・和歌山産の伊勢海老煮物 秋田産の蕗のとう添え
・焼き河豚タレつけ焼き とうとう身と皮・頭の骨部分
・河豚鮫皮白煎揚げ
・鷹峯産菊菜の白和え
・明石産鯛と大根の小鍋仕立て
・釜炊き白ごはん 粕汁 蟹身入りだし巻き
・いちごのソルベと金柑
・花びら餅と薄茶

お酒も美味しいものを数種類いただきました。

過去の米増はこちら

大阪市北区大淀南1-9-16

米増日本料理 / 福島駅(JR西日本)大阪駅福島駅(阪神)

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 福島 和食

堕楽暮 1月【大阪市 松虫】

最近よく行く阿倍野にある表記のスパイス料理店を一人で夜に訪問。チンチン電車の松虫駅に隣接。「スパイスカレーの天才」と言われる堕天使カッキーさんの8月末にオープンした店。ランチタイムはスパイスカレー、夜はスパイスを使った様々な酒肴とお酒を楽しむ店となる。昼と夜で暖簾のデザインも変わる。

この場所をガッキーさんの仕事のベースにしているんだけど出張料理とイベント出店も多く、店の営業日には開店前からファンというか全国の信奉者が並ぶ巡礼地のような存在となっている。

ビールをいただいて10種類くらいのメニューの中から最初にデストロイヤーのマジョラムポテサラ・マンゴースイートチリソース500円を所望する。デストロイヤーは最近よく見かける皮が紫色の長崎産のじゃがいもでホクホクの食感。マジョラムは紫蘇のようなスパイスでオレガノにも似ている。ハーブやスパイスは店先で栽培しているとのこと。

河豚皮と子持ち高菜のバイマックル酢漬け和え600円。バイマックルを入れるだけでトムヤンクンを食べているような不思議な感覚になる。子持ち高菜は和食でたまに使う蕾菜のこと。シャキシャキの食感が心地いい。

BGMはかっこいいレコード。緩やかな時間が流れる。

ワインのおすすめはノージャケットの国産のもの。作り手から直接購入するらしい。5本のボトルから直感的にチョイスする。穏やかな辛口で口当たりも優しくてこちらのお店の料理によく合う。

豚軟骨カカオルーロー煮込身・熟成蜂蜜添え900円

この日のカレーは鱈と鱈白子のベジ煮込みカレー・海鼠(なまこ)とウルイのキウイハーブ添え・真鴨の柚香るサフラン炊き込みご飯1200円とかなり尖ったもの。写真手前の鱈と鱈白子はわかるけど海鼠のカレーは初めていただいた。赤海鼠をスライスして生で使用される。しかしながらそれぞれがとっ散らかっていないので一定の調和の中で全てがスルスルと胃の中に収まっていく。それぞれのカレーの香りが鼻から抜けてなんともえない余韻を残す。

カレーの後は残ったワインと共にカッキーさんの相棒の「小麦のレ」さんが作るスパイスを使ったスイーツをいただのもお楽しみの一つ。この日はグラニースミスと紅玉(共に酸味の強い焼き菓子用のりんご)の薄焼きタルトのチーズクリーム添え500円をチョイス。選んだワインにドンピシャで嬉しかった。

/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

その2日後に友人に誘われて再訪する。

この日のワインは白なんだけど色のついた不思議なもの。でもこくがあって香りも高く、かなり美味しい。

和牛のバラと新キャベツを使った黒酢炒めは選んでいただいた白ワインにピッタリ。

はなが豚というブランド豚と宇和島みかんを使ったスパイス餃子は皮も手作り。しっかりした味付けがされていてこれもお酒によく合う。

たら白子と岩津ねぎのスパイス蒸し焼きはタジン鍋に入って供される。トマトとスパイスの融合した味なんだけど出汁も入っていて和のテイストも感じられる。

なまこと潤、ミントのひはつ酢醤油和えは目の覚める酸っぱさ。なまこをスパイス料理にするのは初めて見た。

岡山の日生産の牡蠣を使ったクリームリゾーニ。一見リゾットに見えるけどお米のようなパスタ。もちもちした食感と小麦の味わいがなんとも言えず美味しい。

最後に「小麦のレ」というスタッフさんが作るスパイス焼き菓子で締める。この日は柚子ピールとやまつ辻田の一味唐辛子の入ったスコーン(写真なし)。最高にパンチのある逸品でしばらく唐辛子の海の余韻に浸ることができた。

この日は全国からの信奉者と言われる団体予約客も多く立ち飲み状態。すごい店です・・・

お店の営業日は不定期でインスラグラムをチェックして事前予約での訪問をお勧めします。

過去の記事はこちら

インスタグラムはこちら

大阪市阿倍野区松虫通1-1-4

堕楽暮カレー / 松虫駅東天下茶屋駅昭和町駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 松虫 カレーライス

ふくの助 1月【大阪市 昭和町】

阿倍野にある表記のふぐ料理店を1年ぶりに大学の後輩と訪問。大阪メトロ昭和町駅から徒歩1分の場所に位置する。焼き河豚が名物でお気に入りのお店の一つ。綺麗な個室でゆっくりといただけるのも嬉しい。この日も17時の開店すぐに入店する。

玄関の水槽で泳ぐ大きな淡路の3年フグを使用とのこと。この日は毎回注文する「焼きふぐコース7500円」を所望する。河豚唐揚げのついた8350円のコースもあり。

最初に少し厚めに切りつけた「てっさ」と「河豚皮」の盛り合わせ。煮凝りの仕上がりも完璧。

続いて追加メニューの白子の醤油焼きをいただく。塩焼きの選択も可。お酒はこちらのお店オリジナルのヒレ酒の冷がおすすめ。

焼きふぐは塩と醤油と味噌味の3種類から選ぶことができる。一番人気はニンニクの効いた韓国風の塩誰とのこと。この日は塩と醤油を半分ずつ所望する。炭の入った焼き網で炙ると香ばしくてなんとも言えない美味しさ。

続いててっちり鍋。食べ応えのある頭の大きな骨部分がとても美味しい。

てっちりの後は雑炊が供される。白子をさらに追加。自分で作らせていただけるのが嬉しい。大体の加減で0.8%の塩分濃度に整える。

味を整えた後で思い切り強火にして撹拌した卵を穴あきのお玉を使って混ぜ入れる「つばめ返し」を店のバイトの姉さんに披露。卵もふわふわで完璧な出来栄えに大満足・・・・

シーズン中は無休で営業。。コスパも最高のおすすめのお店です。

帰りに近くのバーで田崎ウイスキーをいただきながら休憩・・・

過去のふくの助はこちら

大阪市阿倍野区阪南町1-47-24
06-6621-1129
営業時間: 17:00~23:00

ふくの助ふぐ / 昭和町駅文の里駅松虫駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 昭和町 その他料理