ヘビーユーザーとなっているこの玉出にあるうどん店「うれう」にはかなり通っている。 この店主の面白いのはうどんが日々進化していてこの前食べたうどんとなんか違うと思うことがしょっちゅうある。たぶん店主なりに試行錯誤を重ねていろんな食材を使ってそれに合ううどんを作っているのであろうと推測される。ここ半年くらい急に麺が細くなった。たぶんお客さんを待たせることが続くために考えられたことと思う。普通のうどんは湯がけるまで15分くらいかかりそれから冷水で締めて温かいうどんだったらそれをまた温めて・・・という作業が続く。作っている間もどんどんお客さんが入ってくるのでそれを何度も繰り返しその合いまに天ぷらを揚げたりうどんを盛りつけたりと猛烈に忙しいこととなる。 麺を細くすると食感もデリケートになり美味しさがわかる人がたぶん少なくなるような気がする。もちもちさと麺のコシ、グミのようなしっかりした感触とうどんの柔らかさ・・・相反する要素のバランスがうどんの美味しさを決める。太くて硬くてガシガシしたうどんであれば少々のゆで時間や塩分のぶれも許容できるが本当に繊細なバランスを求めている店主が望むうどんは至高のうどんといえる。 うまみ調味料や甘さを控えた温かいうどん掛け出汁は一般的にはかなり頼りなく思える。。いりこが効いてかつおだしやサバ節も入っているのであろうが塩分濃度が低いがために嗅覚に響かない。しかしながら刺身の感覚でこのうどんをいただくという感覚であるならばまたうどんの味が引き立っているようにも思える。そう思って食べているお客は数%であろうが。。 今日はオーソドックスに海老天が入ったぶっかけうどんをいただく。。天ぷらはころも少なめの棒揚げ。 大きなエビなんだけど普通に揚げているために少し粉臭さが残ってしまう。 しかしうどんはバリうま。。柔らかくてムニューと伸びてエッジは昔ほど聞いていないんだけど微妙にねじれていてしっかりとぶっかけだしに絡む。レモンの酸味もいい感じで揚げ玉ねぎもいいアクセント。。 この時期だけの巨大な鍋焼きうどんもかなりお得だと思う。 どんどんアイデアがわき出るようで夏場の冷やしカレーつけ麺は絶品だし、鰆の焼き物が入った魚出汁うどんも秀逸。きな粉にお酢と醤油いを入れるきな粉うどんも凡人の発想にはないし毎日通い詰めたアボガドうどんはここ数年の中で最も感動した料理?の一つである。 お店を出た時若い女性3人組がお店の前の看板を見ながら「何しようかな」「このうどん雑誌で見たことある」と言いながら迷っていたのですかさず「この店に来たのならまずアボガドうどんをお勧めします」「絶対間違いないですよ」というとええ声で「ほんまですか~」と応えてもらったこと少しうれしかった。。。
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プロフィール
店主 鷺岡 和徳
外食歴40年。家に帰らず食べ歩く店主が綴ります。食べ次第更新中! 大阪・関西を中心に全国、時には海外の現地グルメも投稿。