茨城県水戸に出張。水戸の郷土料理の老舗として有名な標記の店を訪問。JR水戸駅北口から車で7分。3階建て180席の立派なお屋敷。まずは奥久慈しゃも料理が有名との事なので「塩焼き(小皿) 1000円(税別)」を所望。
茨城県は古くからしゃもの生産地で全国でも有数の飼育数らしい。
茨城北部の奥久慈山間地帯の自然の中で野性的に育った奥久慈しゃもは脂肪分が低い筋肉質な鶏肉で茨城県の県産品の指定も受けているとの事。
ライムを添えた塩焼きはしゃもの味がよくわかって味わい深い。
タタキと手羽先の揚げたものも一緒にいただく。若いスタッフさんのお薦めの納豆のかき揚げも所望。匂いや粘りはあんまり気にならない。水戸の方はやはり毎日朝ご飯には納豆を食べると言っていた。
元祖あんこう鍋(一人前) 3400円(税別)は茨城県から福島県南部の太平洋沿岸地域に伝わる漁師料理のどぶ汁をアレンジしたもの。。
名前の由来は、あん肝が溶け出して、汁がどぶのように濁ることかららしい。
また「どぶ」には全てという意味があり、あんこうの全てを入れる事から「どぶ汁」との説もある。
本来の漁師料理は水を加えずに作る調理法が「どぶ汁」と呼ばれてたらしいけど現在では水を加えても、溶けたあん肝でスープが濁る鍋ならば「どぶ汁」と呼ぶらしい。
基本的にあんこうは顔(歯や目)と骨以外のすべての部位が食べられるのでアンコウの七つ道具という言葉が使われる。それらの部位をスタッフさんがいちいち丁寧に説明してくれる
「正身」はアンコウの身の部分。白身で淡白。「皮」はコラーゲンたっぷりで味も深い。「エラ」はほかの魚ではあまり食べないがアンコウでは鍋に入れて食す。コリコリした歯触り。「肝」は別名アンキモで「海のフォアグラ」とも呼ばれる。「水袋」は胃袋。「ヒモ」は卵巣で平板状のためにそう呼ばれるらしい。野菜は葱、白菜、蒟蒻、豆腐、筍、人参、銀杏、三つ葉。
鮟鱇で食材として食べられるのはメスのみというのはあまり知られていない。卓上に鍋がセットされ、お店のスタッフさんが説明しながら作ってくれる。
こちらのの元祖あんこう鍋は醤油ベースの出汁に焼き味噌(地味噌に鮟鱇の肝をすりこみ、木の鍋蓋に塗り付け炭火で炙ったこの店オリジナルの味噌)で味付け。
味は濃厚でコクがあってお酒がどんどんすすみまくる。昼間なのに気がつけばあっという間に2時間経過。。。郷土料理の醍醐味を味わえました。
茨城県水戸市泉町2-2-40
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<br />夜総合点<span style=”color: #FFD700;”>★★★</span><span style=”color: #A9A9A9;”>☆☆</span> 3.0
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