有楽町の居酒屋からの2件目はサラリーマンの聖地の新橋に移動。お目当てのお店が満席だったので時間待ちで表記の店で軽くおでんをつまむこととなる。こちらのお店は創業昭和7年、有名な「日本橋お多幸」ののれん分け店。純血の東京のおでん文化を継承しているお店の一つといわれる。
地下に降りたお店の入り口には創業当時の写真が飾られる。清潔な印象の店内はカウンタ−席とテーブル席があり喫煙者は奥の板の間に案内される。
平日で結構広いお店だけど店内は超満席状態。
早速日本酒を所望すると醸造酒の熱燗が運ばれてくる。突き出しは鰊の炊いたもの。普段食べつけないので逆に新鮮。カウンタ−ではご主人がおでんを担当される。
定番ネタから季節ネタまで毎日25種類くらいあるらしい。
おでんだけではなく刺身の盛り合わせや焼き鳥や焼き魚もあるので居酒屋使いにもいいと思われる。
おでんはお決まりの盛り合わせもあるけどこの日は好きなものだけを所望する。
出てきたおでんは驚きの真黒けのけ・・・しっかり煮込まれた玉子220円、大きな鶏団子380円、ちくわぶ220円、薄揚げで巻かれたえのき茸270円、こんにゃく220円、すじ220円、しらたき220円・・・・
東京のおでんは江戸時代に濃口醤油ができた頃に起源があると聞いたことがあるがここまで真っ黒にしなくても・・・砂糖もしっかりと入っていて甘くてダルくて辛くて喉が渇く味加減。「ちくわぶ」はネチャネチャした食感とすいとんのような味のない粉っぽさに何とも言えない寂しさを感じてしまう。
スジは牛スジではなくて白身魚のすり身にサメの軟骨を加え棒状に固めてボイルしたものらしい。何とも言えない不思議な味。此方の店では牛スジも用意しているらしい。どれもが何とも言えない濃厚なパンチのある伝統の味に感動する。
名物の「玉子焼き540円」も所望する。これも甘々の味加減にビックリ・・・ここまで味をはっきりさせなくてもいいのにと思いながらその甘さに東西食文化の異なりを再確認。玉子焼きは砂糖を入れると日持ちがするのと焼いたときの発色が良くなる。熱燗と一緒にいただくと相性は悪くない。。お腹いっぱいだったのであまりたくさん食べれなかったがこの辺りで次の店に移動する。
東京都港区新橋3-7-9 カワベビルB1
03-3503-6076
15:00~23:00
定休:日曜・祝日