昨日は友人の焼肉店店主がお店で5年間アルバイトをされていたモンゴル人のムルン君の送別会を自分の店でするという事でお呼ばれいただき訪問する。この日は在籍中の従業員や元従業員とその家族、来週から勤める予定のアルバイトなど数十人が大集合。店主のスタッフに対する敬意と愛情に敬服する。
料理は住之江にある中国家庭料理の店「ハンダンショチョカン」の出張料理。
店主の井口氏がこの日のために献立を作りしっかりと仕込みをされた逸品がコースで登場。
井口氏のお店は国道26号線沿い浜口交差点すぐ近くにある看板のない目印もない知る人しか立ち寄れないファザードが印象的な伝説の店。
ビールで乾杯をしてまずは前菜の登場。
まずは雲南の名物料理、麻辣鶏(マーラーチー)を頂く。低温で調理するのでとても柔らかい。これはビールにぴったり。。焼肉店で借りたお皿が美しいので高級料理に見えるのが面白い。
砂ずりの黒酢和えもこちらの店のスペシャリティー。臭みは全くない。。コリコリしてとても美味しい。とても優しい暖かみのある味加減。
青梗菜のサラダ。生で食べるのが面白い。黒い味噌をつけて食すとまたまたビールが進みまくる。
いちじくのシロップ掛け。単純な料理なんだけど香菜ともよくあう。中国では梨とか桃でもすると言っていた。
ウズラの卵に塩をかけて食べる料理。殻ごと食べるのが中国流。シャンパンと合わせるとなかなかいけた。
会場は長居の焼肉店「又三郎」という現在食べログ焼肉部門日本一。最近2号店も出店されて破竹の勢い。
湯葉とセロリの冷菜。。「セロリって家の食卓に出る事ないから嬉しいね」とは同席した熟女ジュエリーデザイナーの声。
あさりの酒蒸し。。普通に美味しい。。シャンパンが進みまくり・・・
ここから温菜が始まる。まずは焼き茄子の炒めなんだけど酸味を含めた味付けが秀逸。この料理がこの日一番のお気に入り。
中国家庭料理の定番トマトと卵の炒め。最近よく似たものを見かけるが酸味が強すぎたり水臭かったりでこのような簡単な料理ほどテクニックを要する。フワフワでトマトの旨味凝縮でかなり美味しい。夏の夜の晩餐にぴったりでシャンパンにとても良く合う。
トウモロコシと松の実の炒め。又三郎グランシェフの大森氏はとうもろこしが大好物。夏の間は毎日とうもろこしを食べているとも聞く。その彼がこの料理には両手を上げて大喜び。
その大森シェフがプロ根性を発揮して即興で活オマールを使ったパスタを作る。ニンニクをオリーブオイルで炒めるところまでは見ていた・・・海老の味噌もたっぷりでとっても美味しい・・
又三郎さんの和牛を使った肉炒め。クミンシードと塩こしょうのみの味付け。素材がいいとどう調理しても美味しい。。。
シェフの井口氏がモンゴル人のムルン君のためにつくった羊肉のスープ。あっさりしていてとっても美味しい。クセは全くないのが素敵。
豚肉を甘辛に炒めたものを豆腐の皮で包んで頂く料理。お酒が進んでしょうがない。。見た目よりもあっさりしているのに驚く。
この日に私がゲストで呼ばれているのを聞いて井口氏がわざわざ用意してくれた大好物の海老の豆乳煮込み。何とも言えない優しいソースに黒胡椒がぴりっと締まって呆然となる美味しさ。どの料理も塩分も控えめで化学調味料も使わない。とても優しい毎日食したいといつも思うような味の加減。
このあとトロトロに煮込まれた八角がよく効いたスペアリブが出てきて主菜はフィニッシュなり。。ここでメインイベントともなる水餃子登場。
中国では水餃子は皮を食べる料理で団子のような食感がとても楽しい。。黒酢でいただくこの店の羊肉餃子になれてしまうと、よそでは餃子は食べれなくなる。(この日は豚肉使用でした)もっちりとした食感と、噛めば口の中にあふれる肉汁。一度食べると忘れられなくなる餃子。。
従業員さんの家族も一緒に餃子作り。これがとても楽しい。皆で作った餃子を皆で食す。
もちもちしてつるつるしてそこらにある焼き餃子よりも絶対においしい。中国では水餃子の残りを翌日に焼いて食べるらしい。口直しはトマトの砂糖掛け。シロップで一度トマトを洗って砂糖をかける。水分がでなくなる工夫。サッパリしてとっても美味しい。
お店で提供するのとほぼ同じ料理を出張でしかも一人で作られる井口氏の技術の高さと感性が突き抜けた料理内容に皆大満足。
浜口にあるお店はいろんな人に紹介するけどみんなリピーターになる。。そんだけいい店なり。。
大阪市住之江区浜口西2-11-18
06-6678-3078
営業時間 13:00-23:00
定休日 木