弊社御用達の広告代理店美人社長に部屋の書類整理をお手伝いいただきそのお礼にヘビーユースする表記のお店で一緒に会食をする。昔から黒毛和牛にこだわりそれをとてもリーズナブルに提供されるんで最近は何時行っても満席が続く。場所はかなり辺鄙。同伴者はお酒を飲まないので車を近くのコインパーキングに入れての道場破り開始なり。
最初にビールを頂いてからご主人に好みを言ってお任せで焼いていただく。バラやカルビ系は脂分が最近身体をしんどくさせるので赤身の塩焼きを中心に所望する。
お約束のタン刺し。紙のように薄くカットされた根元の部分は脂で真っ白。塩と胡椒と白胡麻と少しのごま油。。舌に乗せると甘い脂がじわっと溶けてかなりええ感じになる。咀嚼するのがもったいないなといつも思う。ビジュアルも美しくキラキラ光る宝石のようである。
いつも頂く牛の「のどちんこ」。他店では食べた事ないけど呼び名が違うのかな。。半分に開いて細かく包丁の目を入れる。繊維がきついのであろうが厚みと切り方で全く気にならない。焼くとチリチリして見た目も面白い。レモンと塩で頂く。しっかりめに焼くのが美味しいとご主人の弁。噛めば噛むほど味があるとはこの肉の事であろう。
最近の私のブームは焼き肉と一緒にニンニクのオイル焼きを所望する。こちらのお店はオリーブオイルを使われるのでガーリックオイルに肉を付けて食すと美味しさ倍増。ワインが欲しくなるテイストに変身。赤身肉でするととっても楽しいよ。バケットがあれば最高なんだけどな。。今度店の奥さんに言ってみよう。。
続いても稀少部位で「ミミカブ」登場。関東では「ミミクリ」というらしい。耳の付け根の肉で少し前までは脳みそに近いので危険部位に指定されていたらしい。最近やっと月齢の若い牛は食してもよい事になったらしい。形はちょっとまがった円柱状。長さは4センチ、直径は2センチ位の塊。
カットしてこれも丁寧に包丁の目を入れる。全くクセもなくて赤身の濃いー味が何とも言えない。レモンを搾って頂き、ガーリックオイルに浸して頂く。。お酒が進みまくる。。。キャベツも焼きながらガーリックオイル大会。。
ここでホルモン君をはさむ。アカセン、ハラミさがりの筋部分、テッチャン。どれもが新鮮なので全くクセもない。脂もあっさりして透き通るような味。アカセンは脂の落とし具合が難しい。ハラミとサガリは両方とも横隔膜の周りの筋肉で牛一頭につきハラミが2本でサガリが1本でそのサガリ肉の真ん中に筋が走っていてそこを丁寧に取り出して商品とされている。これも稀少部位。。それでも安く提供されているのに頭はが下がる。
普通のスジよりも柔らかくてとっても美味しい。味が深くてコリコリして肉の味がしっかりする。この店に通わないとこんな肉は一生食べていなかったなと思う。この店の店主に和牛肉のおいしさを教えて頂いた感がある。
最後の締めに最近メジャーになり過ぎた松ちゃんを代表する〆の「サーロインの薄切り」。これが一人前1300円。ほぼ100グラムなので原価割れ商品。この日は宮崎産の和牛。サシも美しく一枚ずつ丁寧に手切りをされる。
ガーリックたっぷりの赤くて辛いタレで揉み込んだサーロインをのせた網の上から漂う香りだけでご飯食べれそうになる。それをおもむろに熱した鉄板で焼く。ここからは店主がやってくれる。火を通しすぎないように、焼きムラのないように、手早く美味しくなるように焼く。。。肉の色が変わってきたらレモン汁を思いっきり絞りまくる。。
脂身がピカピカ光りまくる。同伴者とけんかにならないように2人前注文する。まずはこのままで頂く。甘くて辛くて酸っぱくてニンニク効きまくりで脂でトロトロになった肉を口一杯に頬張ってと酸味のあるマッコリを一緒に頂くと暗闇の中からホントに天国が見える。
ここですかさず御飯とナムルを注文して「ウチモトビビンバ」を作ってザブザブ食べる。同伴者の分も作ってあげる。某市役所勤務のウチモト氏の名前を冠したこのビビンバは私の中ではミシェラン5つ星。。
この史上最強の〆のビビンバは夜歯を磨かずにいれば翌朝まで余韻を楽しむ事が出来る。または鼻孔に残るニンニクの香りで自宅でワインが飲める。。どっちでもいい話だが・・・
とにかくオススメです。小さいお店なんで予約してね。
大阪市住吉区長居1-12-4
電話:06-6692-6171
休日:毎週火曜日 第1、3月曜日