丸元 9月【大阪市 日本橋】 【大阪市 難波】

地方から訪ねてきた友人と一緒に千日前にある表記の店を訪問。千日前通りのかっぱラーメンの路地を入ったところに位置する。35年くらい通っているヘビーユース店。35年間ほとんど変わることのないメニューなんだけど全く食べ飽きることがない。表向きは寿司店なんだけどほとんどの客がすっぽんコースを頼む。店の外見も店内も完全に昭和の空気が満載。

二階堂のソーダ割りとともに冷やし茶碗蒸しの突き出し。さっぱりとして美味しい・・

続いてのスッポンの生き血は赤玉ハニーワインで割っていただく。血の味は全くしない。これをいただくとなんとなく元気が出る気がする。

スッポンの湯引きは腸とエンペラ(甲羅の端)を使用。味があまり無い部位で味よりも食感を楽しむ感じ。プルプルとクニクニの食感を柑橘の風味がしっかり効いたポン酢とともに味わう

スッポンの内臓のお造りは大好物。肝臓と卵、一匹に一つしかない心臓と胆嚢、腎臓も添えられる。肝臓は鶏に近いけどエッジの効いたしっかりした歯ごたえ。胆嚢は胃が悪い人にオススメとのこと。「噛むと苦いので噛まないで飲みこんでくださいねー」とは女将の弁。

これら内臓は醤油ではなく海苔に巻いてアジシオを振りかけていただく。
海苔のパリパリ食感に卵のプチュっとはじける食感が合わさって味わいも食味もかなり楽しい。卵のまろやかさと肝のコクのある味わいがなんとも言えない。

すっぽん鍋はあらかじめ取り分けていただける。たっぷりの白菜とともにすっぽんの色々な部位が入る。よく超えて黄色い脂身のついたすっぽんのゼラチン部分はプルプルで身の身分はシコシコの歯ごたえ。じんわりくる旨味がすっぽんならでは。塩分控えめで生姜の絞り汁が入った透明感のあるスープの味わいは比類なき美味しさ。

2杯目の途中でガーリックパウダーを使うと味変が楽しめる。

最後の雑炊はポタージュのようなビジュアルでネギと卵のみが入る。
滑らかすぎる口当たりにいつも感動する。押し麦の食感もアクセントになってとてもいい。

季節のフルーツは梨が登場。そろそろ秋の訪れなんだなと思いに耽る56歳の夜。

過去の丸元はこちら

大阪市中央区千日前1-9-9
06-6211-2298
16:30〜23:00
日曜定休

 

大阪市 日本橋大阪市 難波 ラーメン

酒肴 哲【大阪市 日本橋】

以前地元のバーで飲んでいたら「ペロペロさんですか〜」と読者の方に声かけていただき表記の店を紹介いただいたので早速訪問する。場所は日本橋駅を南に5分くらい歩いたところに位置する。いわゆる裏なんばと言われる地域で最新のとんがった立ち飲み店などを横目で見ながら入店する。

お店は10数席のカウンターと個室。一見して大人の居酒屋といった感じ。おでんが有名なんだけどそれ以外にも食指が伸びるメニューがたくさんある。

最初に麦焼酎とともにオススメの鰆のきずしを所望。。酢取りにした玉ねぎや大量の大根おろしと茗荷を薬味としていただく。盛り付けも端正で鯖よりもあっさりして味わい深い。

自家製のローストビーフはモモ肉を使用とのこと。細かなサシも入っていて噛み締めると甘い脂がじゅわっと咥内に広がる。。自家製のウスターソースと辛子で食べるのもとてもいい。

名物のどて焼き登場。見た目はこってりしているんだけど白味噌だけでなく桜味噌なども入っていてくどくない味わい。仕上げに天火で焼き目を入れて香ばしさをプラスして出来上がり。もちろんスジ肉も上質でワンランク上のものであることは食べればわかる。今まで食べたどて焼きではナンバーワンの味わい。

口直しに泉州の水なすに鶏味噌を添えたもの。この味噌だけでもお酒が進みまくる。

ここからおでんを注文する。
出汁のベースは丁寧にひいた鰹と昆布の和出汁に鶏ガラスープを合わせたもの。そこに少量の塩と甘みと薄口醤油のみで仕上げている。最初の大根は特大サイズ。ツルツルでツヤツヤのビジュアルもとても美しい。煮崩れせずに中までしっかりと淡い味わいが染み込んでいる、時間をかけて作っておられるであろう技ありの一品。

タコは綺麗に切り身を包丁してさっと火入れ。すだちと茗荷が添えられる。注文を受けてから作る鱧と松茸のおでんもスープの味わいがとてもいい。イワシのつみれも粗いハンバーグみたいな仕上がりがイワシ感があってとてもいい。

もっといただきたかったけどお腹いっぱい。和牛網焼きや鱧の鼈甲付、アオリイカの一夜干し、和牛ほほ肉のうどんなど気になるメニューをチェックして店を出る。ごちそうさまでした。

大阪市中央区日本橋2-7-27
06-6633-3899

日本料理 / 近鉄日本橋駅日本橋駅難波駅(南海)

夜総合点★★★★ 4.0

大阪市 日本橋 関東炊

讃真【大阪市 東天下茶屋】

阿倍野にあるヘビーユースする表記の焼き鳥店を友人と訪問。阿倍野筋を天王寺から降って松虫交差点の南100mくらいの付近に位置する。電車では阪堺電軌上町線の東天下茶屋駅から徒歩3分。こちらのお店の特徴はお店の看板が2つあって入口も2つある。どっから入っていいのかわからんようになるんだけお店は2店舗が一軒のお店になっており、向かって左が大将、右が若いイケメン息子さんが切り盛りする。年季の入ったお店は会員制っぽくて雰囲気がありまくり。
今回は大将の店のカウンターを予約。

お店のシステムは同じで、セルフで七輪を使って焼鳥を焼いて食べるというスタイル。

いつも注文するオススメの「とりの盛り合せ¥780」(写真は2人前)は驚愕のボリューム。モモ、せせり、ヒザ軟骨、ズリ、心臓、つくね、肝、皮2種類、ささみなど10種以上の部位とキャベツ、茄子、シメジなどの野菜も山のように盛り込まれる。これらを塩や醤油、ポン酢、卓上の調味料を使って好きなようにいただく趣向。

山のように盛り込まれた具材も鶏肉なのであっさりといただける。「鶏肉はいくら食べても太らんからしっかり食べてね」と大将の弁。
最後に香川出身の大将が作る讃岐うどんが名物。親子丼も秀逸なり。

死ぬほど食べて飲んで一人3000円・・・・この値付けにもびっくり。。。

過去の讃真はこちら

大阪市阿倍野区王子町2-17-28
06-6621-1969
18:00〜翌3:00 月火休み

大阪市 東天下茶屋 やきとり