2022年05月

稲家 5月【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地の表記のお店を訪問。オープンしてから毎月定期訪問しているお気に入りの和食店。友人からもよく「北新地の和食店で一番好きな店」という声もよく聞く。この日はカンボジアから帰国したての人材派遣の社長と相伴する。

たくさんのミシュラン店がひしめく北新地プレイスビルの7階に位置する。18時前になると一つしかないエレベーターが大混雑。ホステスさんとの同伴客も多くて毎回どういうわけか知り合いに会う。

35歳の若きご主人は神戸のミシュラン店の植むらのご出身で最初の独立から北新地で正攻法の日本料理店として開業。席数はカウンター8席のみで18時と21時スタートの2回転制。ご主人の他に調理師さんが2名とソムリエの女性が1名。コースは18000円税・サ別のみ。お酒も入れると一人30000円くらいの予算。苦手な食材はあらかじめ申し上げておくと配慮いただけるのも嬉しい。

この日は最初から日本酒をいただく。江戸切子のグラスは毎回見るけど美しく全く飽きない。

先付けは海老の入ったゴマ豆腐をかけた冬瓜。。この料理は初めていただいた・・・香ばしくてコクがあるけどあっさりと喉を通る。

大きな日月のお椀に入った煮物椀は透き通るような出汁がとてもいい。かなり上質な昆布を使っていると推察される。炭火で皮目をしっかりと炙った黒ムツと名残の貝塚市木積の柔らかい筍と神馬草が盛り込まれる。

白甘鯛の昆布締めを薄造りにしたもの。塩昆布と炒り酒が添えられる。
藍色の交趾焼の皿もかなり美しい。交趾とは南ベトナムのことだけどこのような皿はベトナムでは見たことがない。。日本で洗練された焼き物と推察される。

続いて炭火でレアに火入れした帆立貝柱とカラスミと餅米をパリパリの海苔で手巻きにしていただく。とても複雑な味わいで口の中での味の広がりを的確に計算されておられる。食材の組み合わせの美味しさを探求されていることにいつも敬服する。

揚げ物は大阪の千両茄子に田楽味噌鋳込み。シンプルで簡単に見える仕事だけどこれもびっくりするくらい美味しい。茄子自体も美味しいし歯ごたえを残す火入れも完璧。

焼肴は脂ののりまくったカマスを炭火で焼いたもの。かなり大きな魚体であることが推察される。走りのとうもろこしのかき揚げもとても甘い。。

続いて長野県天龍の小鮎の唐揚げに甘酢餡を敷いたもの。。活魚を揚げているので皿の上で踊っているように見える。甘酢の餡と鮎の苦味がとてもいいバランス。日本酒がすすみまくる。

最後に鱒のしゃぶしゃぶ。産地は聞かなかったけど脂の具合と淡い上品な味は川でとれたものと推察する。。

食事は最初にいつものようにご主人の出身地の白米の炊きたてをアルデンテで供される。

続いて別の釜から目に見えないほど細かく刻んだ新生姜のご飯が盛り込まれる。。香りと風味がとてもいい。。。

新生姜ご飯のお供に豚肉の生姜焼きが供される。豚肉は北海道十勝の放牧豚のゼットンを使用。多分、肩ロースと思われる。こちらのお店で「美味しい!」と瞬間的に思うものは食材にこだわりがあるものが多い。豚肉を新生姜ご飯にのせていただくと十勝の豚丼になる。

続いてしゃぶしゃぶで残った鍋の出汁と砕いた鱒を使った贅沢な「鮭茶漬け」。これは美味しくないわけがない・・・

最後は白ご飯と牛肉のしぐれ煮。白米も牛肉も美味しすぎていくらでも食べれそうな気がする。ダイエット中でも食べまくってしまう。。

最後は最中とマンゴーで口直し。無駄のない料理の提供でスタートから終わりまで約2時間という北新地ならではの時間配分も素晴らしい。

この日は白ワインと3種類の日本酒をいただいて少し酔っぱらって店を出る。6月、7月はすでに満席のようです。。ご馳走様でした・・・・

過去の稲家はこちら

大阪市北区曽根崎新地1丁目10番2号
06-6341-317

大阪市 梅田/JR大阪 和食

麺のようじ【大阪市 谷町九丁目/上本町】

松屋町筋にある表記のラーメン店を訪問。昼時はいつも行列ができる人気店。場所は大阪メトロ地下鉄「日本橋」駅と「谷町九丁目」駅の中間位。すぐ隣がコインパーキング。

店の外の券売機で食券を購入「鶏節極塩らーめん」が人気と聞くが醤油ラーメンを所望する。店内のカウンターでしばらく出来上がりを待つ。隣の客の「どろつけ麺」のビジュアルに少し驚く。

しばらくして着丼。
スープは表面に油膜が張った琥珀色。味は鶏の旨みたっぷりで柔らかな醤油のコクも感じられる。小麦の粒が入った麺は中太でしなやか系。トッピングは皮目を炙った鶏ももとレア仕上げの豚ロースチャーシュー、とても柔らかい穂先メンマ、ナルト、スプラウド、ハーフ味玉、鶏節の天盛りなど。

バランスも良く美味しく最後までいただきました。。

大阪市中央区高津2-1-2
06-6214-0670
営業時間 11:30~14:30 18:00~22:00
木曜日定休

麺のようじラーメン / 日本橋駅近鉄日本橋駅谷町九丁目駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 谷町九丁目/上本町 麺料理ラーメン

心斎橋 かわぐち【大阪市 心斎橋/四ツ橋】

心斎橋の表記の焼き鳥店を訪問。心斎橋の焼き鳥では20年くらい前からある有名店。心斎橋駅から徒歩5分くらい。白い提灯が目印。小さな階段を上がると高級感のあるカウンターとテーブル席が見える。当然のことながら時分時は満席でカップルと女性客率がかなり多い。焼き場の前の特等席に案内いただき、コース料理でなくアラカルトでいただくことにする。この日は大将は留守。。

まずは定番のお造り盛り合わせ。むね、もも、ささみ、ずり、きもの5種盛り。少しずつだけど山葵醤油と生姜醤油、塩を使い分けていただく。鮮度は抜群で味も濃くてかなり美味しい。お店はかなり忙しくて焼き場のスタッフさんも予約の電話をとりながら鶏を焼きまくっている。

鶏肉は伊勢赤鶏,大和肉鶏,丹波地鶏などを使用。日によって変わるらしくこの日は三重県の限定された生産者が作る75日の長期飼育の希少な伊勢赤鶏とのこと。

焼き物は最初にレア気味に火入れしたフィレ肉のあぶり焼きからスタート。フィレ肉というだけあってかなり柔らかい。続いて味の濃い肩肉、しっかりした食感の薩摩シャモ、パリパリに焼いた皮、つくねでフィニッシュ。

最後にクリームチーズをバーナーで炙ったクリームブリュレで締め。。安定感のある美味しさはさすがでした。。

大阪市中央区東心斎橋1丁目19-11
月曜定休

心斎橋かわぐち焼き鳥 / 心斎橋駅長堀橋駅四ツ橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 心斎橋/四ツ橋 やきとり