2020年12月

新町あだち

西区新町に今年の2月にオープンした表記の和食店を訪問。以前あまから手帳を見ていてBKしていたお店。ご主人がコロナとともに歩んでいますと冗談を言われていた。

西大橋駅1番出口から徒歩3分。長堀通とあみだ池筋の交差点(白髪橋)を北へ2本目の通り東側のマンション1階に位置する。

店内はカウンター7席と2人掛けのテーブル席のみ。ご主人と若いお弟子さんの2人で切り盛り。アラカルトもあるけどコースは7品5000円、9品7000円というリーズナブル価格。この日は7000円でお願いをする。

座付は紅ずわい蟹の酢の物。春菊と紅芯大根、ラ・フランスが賽の目カットで入る。土佐酢のジュレと穂紫蘇。

煮物椀は広島産の牡蠣の昆布蒸しと軽く火入れした紫白菜。白菜の歯ざわりがとてもいい。出汁の塩分は濃いめ。。牡蠣のエキスが口全体に広がる。

お酒もたくさんのタイプの種類を揃えておられて黒龍や14代などを隣の席の客は楽しまれていた。

お造りは千葉産の脂乗りまくりの鯖と今が旬のハリイカ。盛り付けも美しい。

別皿でカワハギの薄造りと肝。日本酒との相性抜群。

炭火で丁寧に火入れされた身厚の鰆の塩焼きは鬼おろしとともに供される、焼き込んで酢漬けにした葱がいい口直しになる。

食感を残して火入れされた金沢の源助大根と軽めに火入れされた鱈白子と九条ネギ。。薄めの上品な餡が張られる。どれもがとてもいい塩梅。

炭火で火入れされる脂乗りまくりの宮崎牛のモモ肉のステーキ。生ニンニクのスライスと山葵、塩、ネギポン酢で供される。

油物はゆり根と車海老、銀杏を使用したかき揚げと京都産の海老芋を炊き込んだものを素揚げしたもの。

白ご飯に焼きたてのだし巻き卵と鰤の幽庵焼き。。お供がとても美味しい。。ダイエット中だけど食べまくってしまう。

デザートを作るご主人。。この日も満席だったけど客に合わせてコース料理やアラカルト料理を手早く寡黙に真摯に作りまくる。

デザートは本わらび粉を使用したわらび餅。作りたてなのですっきりとした味わい。。蜜の加減もとてもいい・・・黒文字と添え箸がきちんと使われているのにも感動。会計の際にまた感動・・・・この店はすぐに予約が取れなくなると思われる。。

帰りはご主人がきちんとお見送り。。わざわざ行く価値のあるいいお店です。。

大阪市西区新町3-8-10
06-7708-4127

新町あだち日本料理 / 西長堀駅西大橋駅阿波座駅

夜総合点★★★★ 4.0


カテゴリー 桜川/西長堀 |

きくや

玉造にある表記の老舗の有名おでんやを訪問。夕方から8時くらいまでは行列状態でほぼ入店は不可。閉店間際でも満席が続くという奇跡のような店。この日は休日の昼ごろに訪問する。それでも満席なのにびっくり。昼間はメニューが限定されているがどおってことはなく好きなものを好きなだけ注文してビールとともに楽しむ。

花くじらやたこ梅などの有名店よりも破格のコスパが繁盛の原因。。すべての定番おでんが120円か130円。スジ肉やたこは少し高いけど須らく良心価格。鰹と昆布でとった出汁はとてもいい味わい。。

テイクアウトにも対応していてタッパーに入れてくれる。コロナ対応もしっかりしておられるいいお店です。

じゃがいも○・・・煮崩れしないように別の鍋で煮込む
大根○・・・安定の美味しさ 出汁の味がよくわかる
厚揚げ
イカゲソ○・・・肉厚紋甲烏賊
ごぼてん
イカ天
がんもどき
玉子○・・・しっかり煮込まれているけどあっさり味
スジ肉◎・・・赤身でしっかり食感
竹輪
蛸◎・・・注文を聞いてから煮込む
シュウマイ○・・・トロトロで美味しい

大阪市東成区東小橋1−1−17
06−6976−9629
営業時間11時30分〜22時


カテゴリー 玉造, 関東炊 |

ひろせ 12月

心斎橋の畳屋町筋の雑居ビルにある表記の和食店を訪問。毎月通い出して早数年が経つお気に入りのお店。ミシュラン一つ星の西心斎橋の「ゆうの」出身のご主人が作る上質で巧みに変化球を混ぜた実直なコース料理は毎月いただいても全く飽きることがない。店内はカウンター6席とテーブル席が2つ。ご主人の手元が見えるライブ感のあるカウンター席がオススメ。月替わりの献立はコース税別10000円のみ。

座付は熱々の汁物。炭火で香ばしく焼き上げたトロトロの食感の河豚白子と丸大根。下仁田ネギのすり流し仕立て。。なかなかパンチのある逸品。

2品目はこちらの店では揚げ物が供される。富田林産のブランドの海老芋の素揚げと栗のチップ。大阪高山特産の「まな」が添えられる。柚味噌と一緒にいただく趣向。

刺身にはソムリエの店主がチョイスした青森県の田酒の特別純米山廃仕込みを合わせる。すっきりしているけどとても味わい深い。。

この店ならではの特色ある刺身登場。大葉を射込んだ大きな細魚はコリコリの食感。平目の唐墨和え、平目の縁側、鯛の奈良漬巻き、鰤のかま部分は脂ノリノリ。紋甲烏賊とその耳部分、皮目を炙ったカマスとキンキ。すごい種類の魚に悶絶する。。。

続いて1週間寝かした10キロサイズの長崎産のクエの刺身は味の素をまぶしたかのようなアミノ酸凝縮の旨味満点。。これほど美味しい白味魚は他で味わったことがない。

ガラスの器に入ったカワハギの肝和え。一見どこにでもありそうな料理だけどカワハギの脂のりと肝の処理が素晴らしい。日本酒が進みまくる。。

煮物椀は刺身でもいただいたクエを炭火でじっくりと焼き込んだもの。かぶらと椎茸が添えられる。。。すっきりした出汁にクエの脂が相まってとても美味しい。

皮をしっかりと焼き込んだ鰤のお腹部分。天然の富山県氷見産で脂がとても上質で凛とした味わい。養殖の鰤にありがちないやらしさが全くない。

柿と菊菜、しめじの白和え。ザクロがとても綺麗。。

肉料理は和牛タンを圧力鍋でこれでもかというくらいに柔らかく炊き込んで油で揚げたもの。赤味噌ベースのソースでいただく。加賀蓮根と2年熟成の糖度の高いメークインが添えられる。

食事は鳥取産のズワイガニのご飯。蟹味噌と一緒に和えられていてお酒がまだまだ進みそうな感じ。。ご飯のお供は鰤カマ部分の煮付けが添えられる。

デセールは黒糖を使ったブランマンジェと山口県産の名残の栗を使った渋皮煮。同伴者も大喜びのコース料理。お腹もいっぱいで大満足。

過去のひろせはこちら

大阪市中央区東心斎橋2-8-23イケダ会館1F
06-7713-0543
17:00~翌0:00

 


カテゴリー 心斎橋/四ツ橋, 和食 |