2016年06月

川原崎 6月【大阪市 南森町】

最近お気に入りの東天満にある表記のお店を訪問。2012年に開店された。谷町線南森町駅・JR天満宮駅徒歩5分。L字のカウンタ−9席でご主人と奥様で切り盛り。ご主人は関西天ぷらの名店「一宝」で長年修行。

夜は5,300円と8500円(いずれも税込)のお任せコース。品数は同じで食材の内容が異なる。今回は5,800円のコースを所望。

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乾杯ビールはサッポロのエーデルピルス。ホップの風味が強烈でキリンラガーとは全く異なる切れのいい綺麗な苦みが心地いい。

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突き出しは皮鯨と赤貝を酢味噌でいただく。付け合わせの蓮芋に清涼感が漂う。野菜のピクルスは天ぷらの合間の口直し。

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天ぷらの扉は車海老2本。海老の味噌もしっかり付けて高温の油と薄衣でレアに仕上げる。蒸し焼き状態で甘味がしっかりと感じられる。水茄子も適度に水分を飛ばしてカリッと揚げられる。さっぱりとした味わいに悶絶。「6月の鱚は絵に描いたものでも食べよ」と言われるさっくりと揚がった旬の鱚は天つゆで食す。

とても新鮮でさっぱりした味わい。泥臭さを少し感じたが鱚は河口にいるのでたまにそういうものに当たる。綺麗に桂に剥かれたとうもろこしは塩で食すとさらに甘々。旬の鱧は泉州産でホクホクで脂のりも抜群。オクラも皮が薄くてとても上質なもの。

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冷蔵庫にAYALAのブリュットマジュールを見つけたので所望する。価格も熟れているので最近よくいただくシャンパーニュ。シャルドネ特有の酸味のあるフレッシュでエレガントな口当たりとピノノワールの芳醇な味わいが特徴。きめ細かな泡立ちも美しく花のようなアロマも個人的に好みで、よくありがちな重さを感じないので天ぷらのような魚を多用する和食にドンピシャ。

これは白カビチーズと合わせてもいいと思うな・・・

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さつま芋はシルキークイーンを使用。安納芋と同様に糖度が異常に高いもので焼き芋状態にしてから揚げているので甘くて絹のような食感で栗きんとんを食べているような錯覚に襲われる。熱々の甘いさつま芋の天ぷらを冷たいシャンパーニュで流し込む。分厚い穴子も旬真っ盛り。旨みたっぷりで皮の部分の脂がとても美味しい。

琵琶湖の鮎と北海道産の路地栽培のアスパラ。どちらも風味が立ってワンランク上の味わい。追加でアオリイカを揚げてもらって富山産の白海老のかき揚げでフィニッシュ。

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〆のたくさんの海老が入っかき揚げ天茶はたっぷりの鮫皮でおろされた本ワサビが入る。

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デセールは本格的な抹茶アイス。総じて目配り気配りがしっかり効いていて特に奥様の気遣いに感動。今や超人気店になっておられるのでなかなか予約が取れないが2ヶ月に1度くらい死ぬまでずっと訪問したい店の一つです。

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帰りに最近オープンしてヘビーユースする「鯛之鯛梅田店」に立寄り熟成魚の刺身盛り1人前580円(写真は2人前)と冷酒を楽しむ。この店の刺身のコスパも驚愕なり。

*25年くらい前に難波の鴈治郎横丁(現在は精華通り)と呼ばれる精華小学校前に「天吉」という天ぷらの名店にずっと通い詰めた記憶がある。頑固とヘンコを絵に描いたようなご主人で井戸水を汲み上げて作る天ぷらはまさに職人技だった。

最初に剥きたての活け車海老が6匹続けて出され、そのあとも旬の素材をマスクをしたまま一言もしゃべらず黙々と専用の太い菜箸で揚げ続ける姿は何かに取り付かれた求道師のようだった。当時のご主人の天ぷらを揚げる姿をいまだに夢見る。まだ生きておられるかな・・・

大阪市北区東天満2-8-13
06-6881-6525
定休:水曜日・第二火曜日

川原崎天ぷら / 大阪天満宮駅南森町駅扇町駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 南森町 天ぷら

ワイン食堂アンデルセン【大阪市 松虫】

阿倍野区の松虫交差点北100mにある表記のお店を訪問。お店は白い壁にナチュラルウッドを使った清潔な内装。若いご夫婦2人でされている。目の前にはチンチン電車が通り、ロケーションもいい。
奥さんがソムリエでワインのみならずチーズにも造詣(ぞうけい)が深く定期的にワインとチーズのマリアージュを楽しむイベントやワイン会も開催されておられる。手頃な価格のワインも揃っていて夜は季節の小料理と一緒に夏の夜長を楽しむのもいいと思う。

この日は以前も美味しくいただいたフェレ肉をミディアムレアに仕上げるビフカツにしようかと思ったが日替わりの魚料理800円を所望する。この日は旬の鯒のソテーとのこと。ちなみに肉料理はチキンカツ。

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最初にたっぷりの量の人参のポタージュが登場。塩分濃度は控えめでいわゆる軽塩仕立ての優しいテイスト。フレンチドレッシングのかかったサラダはフワフワの釜揚げシラスが大量に入る。

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メインのソテーは丁寧に蒸し焼きにして供される。盛りつけも美しい・・ あっさりとした口当たりで私のような中高年のおっさんにはぴったり。付け合わせのズッキーニと蕪のソテーもとてもいい。パンと一緒に一気に平らげてしまう。コスパもよくて近隣の方がたくさんこられていた。

次回は友人と夜にゆっくりとワインをいただきに行ってきます😃

お店のフェイスブックでお薦め料理などたくさん紹介されています。。詳しくはこちら

大阪市阿倍野区阿倍野元町1-12
営業時間:11:00~14:00 17:00~22:00
定休日:水曜

大阪市 松虫 バル洋食レストラン

天然鳥獣山菜魚料理 山女庵【大阪市 岸里】 【大阪市 天下茶屋】

友人20人で表記の店を貸し切りで訪問する。14年前からのお付き合いでお店に行くのは約3年ぶり・・・場所は天下茶屋駅・岸里駅から徒歩3分のアパートの1階。店名通り春は山菜・川魚、夏はすっぽん・うなぎ・鱧。秋はきのこ、冬は雉・鹿・猪と天然の食材を満喫出来る。料理は完全おまかせの予約制。
店内は板張りで、囲炉裏を囲んだ8~10人用のテーブルが2つ。料理は銘酒を含む呑み放題付きのコースのみで@9,500円。

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突き出しは丸太胡瓜の酢の物と空芯菜のお浸し。こちらのご主人は昨年お亡くなりになったと聞いてビックリ。今はご子息夫妻が脱サラして跡を継がれている。生前に彼と料理を作った後で一緒に杯を酌み交わしたのが懐かしい。生粋の自然人で飲食業界で敬愛していた料理人の一人だった。

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塩とごま油でいただくスッポンのレバーと心臓と卵。殻付きのものは殻ごと食べる。天然ものなので卵もかなり大きい。

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鰹のタタキは塩とニンニクで食す。鮮度もよくボリュームもたっぷり。ご主人は生前11月15日の本州の猟の解禁日に出身地の三重の青山高原付近の山にこもって雉、鹿、猪、見たことないようなキノコを穫りに行かれていたのを思い出す。

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お酒の持ち込みも自由でこの日は友人が名倉山を持参。1割程度残して帰るのがマナーなり。

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満願寺唐辛子と三度豆と小切り茄子の天ぷら。素材がいいのでとても美味しい。

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稚鮎の天ぷらは一人4匹ずつ。琵琶湖産で腸の苦みがとてもいい。

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巨大な天然鰻の登場。 長さ70センチくらいで圧巻の存在感。 天然うなぎ独特の歯ざわりと滋味が脳幹を刺激する。昔は和歌山の日高川産とよく言っておられたが今は不明。

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続いてメインのスッポン鍋。最初に洗い込んだ甲羅を入れるのがこの店流。骨についた細かな肉がおいしい。

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この頃になると酔いも廻ってお腹も一杯。養殖とは異なりしっかりとした身質の天然のスッポン鍋を堪能するまさに五感を揺さぶる内容。 最後は生米を入れて雑炊で仕上げ。

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トロトロに煮詰まった出汁は 天然ものならではの濃度。お腹も心も満たされた一日でした。

大阪市西成区岸里1−3−10
電話:06-6657-2292
営業時間:完全予約制
定休日:日曜・祝日

大阪市 岸里大阪市 天下茶屋