友人20人で表記の店を貸し切りで訪問する。14年前からのお付き合いでお店に行くのは約3年ぶり・・・場所は天下茶屋駅・岸里駅から徒歩3分のアパートの1階。店名通り春は山菜・川魚、夏はすっぽん・うなぎ・鱧。秋はきのこ、冬は雉・鹿・猪と天然の食材を満喫出来る。料理は完全おまかせの予約制。
店内は板張りで、囲炉裏を囲んだ8~10人用のテーブルが2つ。料理は銘酒を含む呑み放題付きのコースのみで@9,500円。
突き出しは丸太胡瓜の酢の物と空芯菜のお浸し。こちらのご主人は昨年お亡くなりになったと聞いてビックリ。今はご子息夫妻が脱サラして跡を継がれている。生前に彼と料理を作った後で一緒に杯を酌み交わしたのが懐かしい。生粋の自然人で飲食業界で敬愛していた料理人の一人だった。
塩とごま油でいただくスッポンのレバーと心臓と卵。殻付きのものは殻ごと食べる。天然ものなので卵もかなり大きい。
鰹のタタキは塩とニンニクで食す。鮮度もよくボリュームもたっぷり。ご主人は生前11月15日の本州の猟の解禁日に出身地の三重の青山高原付近の山にこもって雉、鹿、猪、見たことないようなキノコを穫りに行かれていたのを思い出す。
お酒の持ち込みも自由でこの日は友人が名倉山を持参。1割程度残して帰るのがマナーなり。
満願寺唐辛子と三度豆と小切り茄子の天ぷら。素材がいいのでとても美味しい。
稚鮎の天ぷらは一人4匹ずつ。琵琶湖産で腸の苦みがとてもいい。
巨大な天然鰻の登場。 長さ70センチくらいで圧巻の存在感。 天然うなぎ独特の歯ざわりと滋味が脳幹を刺激する。昔は和歌山の日高川産とよく言っておられたが今は不明。
続いてメインのスッポン鍋。最初に洗い込んだ甲羅を入れるのがこの店流。骨についた細かな肉がおいしい。
この頃になると酔いも廻ってお腹も一杯。養殖とは異なりしっかりとした身質の天然のスッポン鍋を堪能するまさに五感を揺さぶる内容。 最後は生米を入れて雑炊で仕上げ。
トロトロに煮詰まった出汁は 天然ものならではの濃度。お腹も心も満たされた一日でした。
大阪市西成区岸里1−3−10
電話:06-6657-2292
営業時間:完全予約制
定休日:日曜・祝日