四川麻婆 天天酒家 なんば西店【大阪市 難波】

難波方面での若手社員君と仕事打ち合わせの帰りに通りかかった歌舞伎座裏の「串カツ店」にウォークインで入店する。店に入ると酸化した油の匂いが充満。生ビールを頼んでお任せコースで頂いたんだけど口に合わずに6本で断念して退店する。ビール2杯で一人2300円の会計に残念な思い。

その足で普段よく行く焼き鳥屋や小料理店を目指すが行きたい店はすべて満席。見ると以前ピザ屋があったところに綺麗なファザードの中華料理店があり、餃子1人前90円の大きな看板につられて入店する。

店内は赤を基調にした中華そのものな感じだけど今時の間接照明でお洒落な雰囲気にまとめられている。女性客も多く王将の客層とは全く異なる。店の真ん中には円卓もあってグループにはぴったり。カウンタ−もあって一人客でも大丈夫。メニュー掲載の料理の価格も良心的で社員君が調べてみると「情熱ホルモン」や「焼肉五苑」でおなじみの「五苑」マルシングループのお店。これなら安心といろいろと注文する。

溢れワインなる2杯分の量がある白ワイン480円を頂いてから90円の餃子を所望する。眠眠のような皮の柔らかい野菜たっぷりのヘルシータイプ。特のどおってことないけど1人前90円はかなり嬉しい。2皿目からは5ヶ280円。

大衆店なのであまり期待をしていなかったが中華冷や奴380円を頂くと予想以上の美味しさにビックリ。カリカリに揚げられた雑魚の歯ごたえもよくて豆腐自身も大豆の味がするしっかりしたもの。大学生の接客スタッフも教育されていて彼らと軽口を言いあうのもいいスパイスになる。

続いてアルバイトスタッフさん絶対お薦めの手作り感が満載の薩摩知覧鶏焼売380円はあっさりしていながら味に深みもあってプリップリで大きくて食べ応え満点。醤油をつけずにそのまま頂く。

こちらのお店は利用する用途によって内容の異なるコース料理もあり、カジュアルにいろいろな本格四川料理が楽しめるようになっている。

こちらのお店の名物の本格四川麻婆豆腐880円を白いご飯と一緒に所望する。10分くらいで熱々で土鍋でグツグツ煮えた、見ただけで辛そうな別府のかまど温泉のようなオドロオドロしい様のものが登場。

レンゲですくってふーふー言いながら食すと深みのある中国産完熟唐辛子と熟成豆板醤(多分・・・)の辛味とコク、花椒のしびれが咥内を刺激する。いきなり頭皮の汗腺がパーンと開いて汗が流れ出す。ご飯の上にのせて麻婆丼にしてもいい。高級店とほとんど変わらない旨味たっぷりの痺れ辛さが何とも言えない。痺れのせいか汗だけでなく涙も出てくる。2人で食べてもハーフサイズで良かったかと反省する。

この他の料理もおいしそうなものばかり。一番高い料理は土鍋で供されるフカヒレの姿煮2980円。この日はお酒を2杯いただいて会計は一人1800円でした。。餃子の90円はかなりお値打ち。。周りを見ると平日なのに幸せそうな顔をした客でずっと満席。次回は大勢で再訪します。

大阪市中央区難波4-3-15
06-6645-4129
営業時間11:30-14:30/18:00-24:00
無休

大阪市 難波 中華料理

梁亜楼【大阪市 難波】

今から10年ほど前に難波のマルイの裏の路地にこじんまりとした「宏亜楼」というシンガポール料理を出す店があった。
1階は厨房で狭くて急な階段を登った2階が客席。4人掛けのテーブルが3つと壁に向かって座るカウンタ−席が3席のみの窮屈な店だった。

マレーシア出身のシェフが作るシンガポール政府公認の海南鶏飯(チキンライス)が秀逸であった記憶がある。冷たいのに柔らかくてプリプリのチキンを鶏のスープで炊いたジャスミンライスに乗せてジンジャーソースとチリソースに付けていただく。まさに虜になる美味しさだった。そのマレーシア人のシェフと国際結婚をした大阪出身の奥さんがちゃきちゃきの働き者で子供2人を育てながらの細腕繁盛記はまるでドラマのようだった。

当時は告知不足で客が全くこない。でもいつも明るく必死のパッチで接客されていた。そのおかげかは知らないが数年前に裏なんばに移転して客席数もキッチンのサイズも二倍になり、そこから現在の裏なんばブームで大爆発。今や淀屋橋に2号店をもつ超繁盛店となっている。奥さんと数年ぶりに再会し「長男は7歳でサッカーに打ち込んでいてその試合を見に行くのが今の生きがいなのよ」と言っていた。

「今は滅多に店には出て来ないで家にいるんだけど今日たまたま出て来たらお会い出来て良かったです・・・」と10年前とほぼ変わらぬ愛くるしい笑顔とともにしばらく立ち話が続く。彼女とシェフの辛い時期を知っているので今の繁盛は自分のことのように嬉しい。

2016-06-08 21.22.30

タイガービール600円とともに大好物の海老の黒胡椒ソース炒め1300円を所望。大きな海老がゴロゴロと4匹入って食べ応え満点のシンガポールを代表する料理。ピリっとしたソースの辛さとビールの相性が最高。

2016-06-08 21.20.03

空芯菜の塩炒めは海老の粉がかかっていてちゃんとマレー料理になっている。茎の部分の歯ごたえと葉っぱの旨味が海老の風味と混ざってとても口に合う。唐辛子と干しエビをペーストした調味料のサンバルブラチャンを使ったカンコン・ブラチャンにしたかったがそれは次回のお楽しみ。

original

この店の名物の「ショーヨ」なる皮付きの豚肉をじんわりとオーブン焼したものもいただく。皮はカリカリのパリパリで肉はジューシー。酸味のある醤油ベースのタレでいただく。昔に比べてサイズが小さくなったような気がする。シェフはシンガポール料理30年になるベテランで特にロースト料理に自信があると言っていた。

大阪府大阪市中央区難波千日前13-6大一ビル2F
06-6631-7979

 

大阪市 難波 中華料理

鑫福(しんふく)【大阪市 日本橋】 【大阪市 難波】

山口県から友人が来阪したので表記の店でおっさん4人で会食をする。場所は本格中華料理店が集まる島ノ内の国立文楽劇場の裏側の西成とは違った空気感が漂うディープゾーン。

2015-05-25 18.42.13

周りは歴史を感じさせるラブホテルや風俗の店が建ち並ぶ一帯。以前は怪しさ満点で店の前でテーブルを出して歩道でワイワイとお酒を飲める店だったんだけど昨年全面改装してかなり上品な感じの店になってしまったのが残念。店員も客もほぼ中国人と台湾人。

2015-05-25 20.43.51

料理はいわゆる延辺料理(えんぺん)で中国にありながら朝鮮族が多数住んでいる中国吉林省の「延辺」と呼ばれるところのもの。韓国料理と中国料理をベースに唐辛子をたくさん使った甘辛酸っぱい味とスパイスのクミンを多用しているのが特徴。私どもが経営する飲食店のアルバイトでもこの地域出身の方が多数在籍する。

個人的には手前の席ではなく中国人がたむろする奥の席がお薦め。まずは突き出しのピーナツと青菜キムチをつまみながらビールを飲む。この青菜のキムチが最高に美味しい。メニューは東北系の料理と四川系の料理が混在したもの。センマイとか胃袋等のホルモン食材がメニューの大半を占める。野菜料理も充実していてボリュームもたっぷり。以前エビチリが美味しかった記憶があるがこの日は封印。日本の中華料理店にある定番ものはほとんど存在しない。

2015-05-25 19.29.30

まずは定番の串料理をいろいろ所望する。「豚足150円」「トリの足(もみじ)100円」「羊串150円」「まんじゅう(花巻パン100円」「セミ100円」「トリの頭(とさか)200円」「じゃが芋100円」「豆腐皮100円」

2015-05-25 20.28.07

看板商品の羊串はスパイシーでローズマリーやクミンの風味もあってぴりっとしているのでビールがよくすすむ。臭みは全くない。何をどんだけ頂いたのかは記憶にない。経営コンサルタントの先生も完全にハマった様子。

2015-05-25 19.33.36

冬瓜とえびの炒めは上品な味加減で美味しい。

2015-05-25 20.36.33

水餃子は当然皮から手作り。黒酢をつけていただくといくらでも入る。再び串焼きを所望して好物の海老や羊を焼きまくってもらう。店に蔓延するエキゾチズムが食欲をさらに増幅させる。

2015-05-25 19.34.49

すぐ近くには最近火鍋の専門店の入るビルを建てられた。観光客が連日訪れて常に満席らしい。。近くには自分で焼く羊串で有名な「故郷」や「月光来」もあるがこの店が一番個性的なのは間違いない。朝方まで営業しているのでいろいろな利用方法ができる。コストパフォーマンスも素晴しい。個人的には大好きなお店・・・

大阪市中央区島之内2-9-11
TEL:06-6213-1828
11:00〜翌5:00

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