山口県から友人が来阪したので表記の店でおっさん4人で会食をする。場所は本格中華料理店が集まる島ノ内の国立文楽劇場の裏側の西成とは違った空気感が漂うディープゾーン。
周りは歴史を感じさせるラブホテルや風俗の店が建ち並ぶ一帯。以前は怪しさ満点で店の前でテーブルを出して歩道でワイワイとお酒を飲める店だったんだけど昨年全面改装してかなり上品な感じの店になってしまったのが残念。店員も客もほぼ中国人と台湾人。
料理はいわゆる延辺料理(えんぺん)で中国にありながら朝鮮族が多数住んでいる中国吉林省の「延辺」と呼ばれるところのもの。韓国料理と中国料理をベースに唐辛子をたくさん使った甘辛酸っぱい味とスパイスのクミンを多用しているのが特徴。私どもが経営する飲食店のアルバイトでもこの地域出身の方が多数在籍する。
個人的には手前の席ではなく中国人がたむろする奥の席がお薦め。まずは突き出しのピーナツと青菜キムチをつまみながらビールを飲む。この青菜のキムチが最高に美味しい。メニューは東北系の料理と四川系の料理が混在したもの。センマイとか胃袋等のホルモン食材がメニューの大半を占める。野菜料理も充実していてボリュームもたっぷり。以前エビチリが美味しかった記憶があるがこの日は封印。日本の中華料理店にある定番ものはほとんど存在しない。
まずは定番の串料理をいろいろ所望する。「豚足150円」「トリの足(もみじ)100円」「羊串150円」「まんじゅう(花巻パン100円」「セミ100円」「トリの頭(とさか)200円」「じゃが芋100円」「豆腐皮100円」
看板商品の羊串はスパイシーでローズマリーやクミンの風味もあってぴりっとしているのでビールがよくすすむ。臭みは全くない。何をどんだけ頂いたのかは記憶にない。経営コンサルタントの先生も完全にハマった様子。
冬瓜とえびの炒めは上品な味加減で美味しい。
水餃子は当然皮から手作り。黒酢をつけていただくといくらでも入る。再び串焼きを所望して好物の海老や羊を焼きまくってもらう。店に蔓延するエキゾチズムが食欲をさらに増幅させる。
すぐ近くには最近火鍋の専門店の入るビルを建てられた。観光客が連日訪れて常に満席らしい。。近くには自分で焼く羊串で有名な「故郷」や「月光来」もあるがこの店が一番個性的なのは間違いない。朝方まで営業しているのでいろいろな利用方法ができる。コストパフォーマンスも素晴しい。個人的には大好きなお店・・・
大阪市中央区島之内2-9-11
TEL:06-6213-1828
11:00〜翌5:00