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尼龍 ラーメン

尼崎の国道2号線沿いにある表記のラーメン店を2度目の訪問。尼崎センタープール駅から徒歩15分くらい。昭和な感じで年季の入った外観は真っ暗で営業しているのかどうかわからない感じ。営業中という札を確認して入店。

L字カウンター7席のみの店内は薄暗くて独特の空気感に満ち溢れていて神経質な方は要注意。入り口にある券売機で食券を購入。寡黙な店主のワンオペ。夕方の訪問だけど満席なのにびっくり。店内は椅子に穴が空いていたり床が歪んでいたりと見どころ満載。

メニューはおすすめの尼龍らーめん(醤油)・塩ラーメン、チャーシューメン(醤油・塩)、鶏から揚げラーメンなど。この日はデフォルトの尼龍ラーメン醤油700円を注文する。このご時世にラーメン700円はすごいと思う。

暫くして白磁の丼鉢が着丼。琥珀色のスープは鶏ガラと豚骨の動物系に煮干しのような魚介をバランスよく合わせたもの。これは素直に美味しいと思える。かえしの醤油の角もなくて優しくて上品な酸味も感じる。あっさりだけど節系のコクもあって香味油のせいか口当たりもいい。麺は多加水でパツパツ食感の中太ストレートの平打ちでかなり美味しい。小麦の風味が少しうどんのような感じ。喉越しも良くスープとの絡みもとてもいい。

肩ロースを使った切り立てのレアチャーシューは味がしっかり染み込んでいてとてもジューシー。このほかにも柔らかなメンマとネギが入ってとてもバランスのいい内容。前回同様にスープを全部飲み干しました。ごちそうさまでした。。

お店の前には頭蓋骨博物館あり。なんとも世の中広いもんですね。。

過去の尼龍はこちら

尼崎市崇徳院1-12
水曜日定休
18:00-23:00

ラーメン麺料理 兵庫県未分類

堕楽暮 7月【大阪市 松虫】

チンチン電車の松虫駅隣接の表記の店に一人で訪問。天王寺駅から3駅で約5分。最近よく利用するんだけど食材へのこだわりと創意に満ち溢れた料理のレベルの高さにいつも大満足している。間口の狭い独特の空気感のあるお店は昼はカレー店、夜は酒肴を出すスパイス料理店として営業されている。昼と夜で暖簾のデザインも変わる。

店主の「堕天使カッキー」さんは「スパイスカレーの天才」と呼ばれイベント等で全国から招聘されるために実際の店の営業は月に半分くらい。(お店のスケジュールはインスタグラムに明記)営業日は開店前から全国から巡礼者のようにカッキーのもとにファンというか客が訪れる。

また地方に行かれるたびに個性的な食材やお酒を仕入れられるのでそれをいただくのも楽しみ。この日も愛媛県から料理研究家の方々やセレクトワイン販売をされている方も客としてこられていて大賑わい。

最初に揚げた稚鮎にバイマックル(昆布みかん)とバナナの葉を使ったスパイス南蛮漬け500円。咀嚼してから喉に落ちるとバナナと柑橘の香りがふわっと立ち上がる。初めていただく奥深いスパイスの味わいも心地いい。

続いてこの日にゲストとして愛媛県から来られた料理研究家の「さやか」さんが担当して作った「鶏ハムとアボガドのハニーマスタードマサラ500円」を所望。鶏ハムの美味しさとマスタードとアボガドの相性の良さにびっくり。豚天も一見普通のようだけど味が深くてお酒とドンピシャ。

この日はカレーは注文せずに「さやか」さんが作るふわふわの天津飯にカッキーが作る四川風豚肉とニラのピータン炒めを乗せたもの1200円。ご飯部分は鰻と剣先烏賊の炊き込みご飯なのにびっくり。

デザートはウイスキーにコーヒー豆を漬け込んで作るウイスキーコーヒーと黒胡椒の入ったバスクチーズケーキでフィニッシュ。当然相性は最高。。

お酒も国産のものを中心にいろいろいただきました。珍しいものもいただけて飲みすぎました。ごちそうさまでした。

過去の記事はこちら

お店のインスタグラムはこちら

大阪市阿倍野区松虫通1-1-4

大阪市 松虫 カレーライス

日本料理 研野

京都の新進気鋭の表記の和食店を貸切で訪問。京阪の神宮丸太町駅から平安神宮に向かって徒歩10分くらい、琵琶湖疎水路のすぐ近く。

青森県出身のご主人の酒井研野さんは老舗料亭『菊乃井』で8年間修業され、お店はオープン2年目にしてミシュラン一つ星。現在34歳で若いスタッフさんと4名でカウンター7席を切り盛り。予約はテーブルチェックのネット予約のみでかなりの予約困難店とのこと。17時と20時スタートの2交代制。

最初に芋焼酎をいただいてから先付けは明石産の蛸と若芽とモロヘイヤの酢の物。酢の塩梅も良くて最後に飲めばいい暑気払いになる。

前菜は鮎の一夜干しを素揚げにしたもの、瓜の粕漬け、芋茎とえんどうの白和え、笹に包んだ鰻のおこわ、無花果ととうもろこしのすり流しなど。。

刺身は飴色に光る明石の水口商店の鯛。修行先の菊乃井と同じものを分けていただいているとのこと。鯛は生きたまま京都に搬送して京都の作業場で締めて配達される。ねっとりと上顎にまとわりつく上品な脂が秀逸。こんなに美味しい鯛は滅多にいただけない。浜名湖の青さのりの入った割醤油でいただく

煮物椀は蒸し鮑と積丹の雲丹とミズ(ウワバミソウ)のイチゴ煮。ご主人ご出身の八戸周辺の郷土料理とのこと。ミズのねっとりした食感が面白い。

こちらのお店のスペシャリティーの焼豚。ご主人は京都の有名中華料理店でも修行されたと聞き及ぶ。物腰柔らかでお人柄がとても優しくて初見の私にも優しく接していただく。

京都豚の肩ロースの焼豚。あしらえは出汁で炊いた小芋を揚げたものと枝豆。

淡路産の鯵のきずし。セロリと玉ねぎで口の中が一気にさっぱりする。

自家製麺を使った塩焼きそば。麺はカップヌードルのような感じ。麺の上には空芯菜と木耳、ピーマン、海老、柚子胡椒など。

加茂茄子の揚げ浸しと冬瓜の冷菜。上にはネギと生姜のあんかけ。上賀茂の森田農園のものを使用しているとのこと。こういったベーシックな料理もかなり美味しい。

食事は伏見の大粒のとうもろこしを使ったご飯。お供は茄子と大葉と万願寺唐辛子を使った甘辛煮。おかわりはノルマンディーのバターと醤油パウダーを乗せて味変を楽しむ趣向。

切れ端を使用した焼豚丼。ご飯の上にはエゴマの味噌漬けとぜんまい。ぜんまいは青森の世界遺産の白神山地でとれたものを使用。このほかにもマグロ丼など数種類リクエストができる。

鯛のあらで取った出汁の煮麺。お腹いっぱいなので少量にしていただく。魚臭さは微塵もない。

デザートはパイナプルのソルベとヨーグルトを固めたもの。脇には桃のコンポート、ミントのジュレ。上にはパッションフルーツ。

ホットコーヒーと甘味(州浜)。最後にコーヒーが出るのは珍しい。。

お酒もたくさんいただきました。芋焼酎含め日本酒は全て青森産とのこと。

お店のBGMが其々の料理に合わせて変えられるのも面白い。最近の流行りのものから昔の歌謡曲、クラッシックからJAZZ、オペラまでかなり幅広い。ごちそうさまでした。噂に違わない良いお店です。。。

京都市左京区岡崎徳成町28-22

日本料理 研野日本料理 / 神宮丸太町駅東山駅三条京阪駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

和食 京都市