レストラン

ボストン ①

4月の下旬にボストンマラソン出場のために渡米する。成田から13時間の長旅。アメリカで最も古い歴史を誇る都市の一つ。ハーバード大学をはじめ、MITやボストン大学、ボストンカレッジなど有名な大学などが集まっていてアカデミックな街として有名でボストン美術館やボストン交響楽団、ボストンレッドソックスも知名度が高い。東海岸なのでロブスターなどのシーフードの宝庫として知られる。

2015-04-18 19.39.00

到着後すぐにJALのCAお薦めの1826年に出来たボストン最古(アメリカ最古)のレストランである「ユニオン・オイスターハウス」を一人で訪問する。JFケネディーも常連で彼の指定のテーブルも現存されていた。この日は土曜日の夜と言う事もあってお店は予約で一杯。リザベーション係のおばさんから90分待ちと言われ名前を聞かれたので「マイケル!」と言っておいた。

2015-04-18 19.44.30

お店に入るとまず、 活きのいいロブスターがわんさかいる水槽がある。数時間後には食べられる運命なのはしょうがない。このロブスターの獲れるメイン洲では伊勢エビもたくさん捕れるらしいがアメリカ人は伊勢エビを食べる習慣はないらしい。あと雲丹もたくさん獲れるとも聞き及ぶ。

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店の一階は生ガキを食べるオイスターバーとお酒を飲むバーカウンターとなっていてそこで軽く飲み食いしながら名前を呼ばれるまで待つ仕組みとなっている。

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マラソンのために世界中から3万6千人が集まっているので人気店は大混雑。台湾や中国、韓国の方もたくさん来られていた。結局2時間半待って2階のダイニングに通していただく。CAに聞いていたのでヘリテージルームを希望する。

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マラソン前だったので生のチャウダー(特にリトルネックを食べたかったんだけど)は控える事にして生ガキと名物のクラムチャウダーを所望。

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牡蠣はカクテルソースと生姜の擂り下ろしたものをつけていただく。この地では牡蠣は年中食す事が出来ると聞き及ぶ。カクテルソースはウスターソースとケチャップ、白ワイン、レモン汁、ホースラディッシュ、塩胡椒とあと何かが入っている・・・

タバスコも一緒に添えられていた。メキシコ発祥のタバスコは最初は生ガキを食べるための調味料と昔聞いたことがある。

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お酒は下のバーでビールを飲み過ぎたのでシャルドネを頂く。スープはアメリカ人好みのドロっとしたこってり系のチャウダーで特にどおって事はない。

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オイスタークラッカーは袋をあけずに砕いて欠けてもいいしそのまま沈めてもいい。ボストンで何度かクラムチャウダーを頂いたがほとんどのレストランがこの地元マサチューセッツ州のWestminsterのものだった。創業1828年のウェストミンスター社が寡占するオイスタークラッカー業界もある意味素晴しい。

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2袋入れて食感の変化を楽しむのが私流。サービス係も「ナイス!」と言っていた。

メイン洲産のロブスターはサイズはミディアム、ラージ、ジャンボの3種類。全部時価なり。小さいものは美味しくない事を知っているのでラージを所望。

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ロブスターの料理方法にはボイルドとベークドがある。ボイルドは薄い塩水でゆであげただけのものでそれを所望する。溶かしバターにつけていただくんだけど予想以上に美味しいのに驚く。レモン汁をかけて大きな身を口に頬張ってシャルドネを一緒に流し込む。

付け合わせはフライドポテトを所望して口直しにする。一気にムシャムシャとお腹のところや足の身まですべて完食。気がつけば11時を回っていた。。この日はマラソン大会価格で普段よりも高額の支払いであったがそれはしょうがない。一人で結構長い時間過ごしていた・・・ボストンを代表するいい店です。

4月20日にマラソンを走り翌日21日は美術館を見たり大学を散策したりする。もう一度海鮮料理を食べたくなりボストンナンバーワンといわれるリーガルシーフード・チャールズスクエア店を訪問。

空港やボストン市内に数店舗ありカジュアルなシーフードレストランとしてはかなり有名。レースも終わってまずは地ビールのサミュエルアダムスを頂きながらメニューを見る。

2015-04-21 18.22.37

生牡蠣だけでも10種類以上取り揃えられていたのでサービスの姉さんに「your recomennd oystey」を「asort mix」で「12peace prease」といえば伝わったので嬉しかった。ブロークンイングリッシュ万歳!!である。価格は30ドル。

ハーバード大学でも学生に写真を撮ってもらうときに「プリーズ シャッター ミィ」で伝わった。さすがハーバードの学生は理解力に優れていると感心した。

日本の牡蠣に比べてすべて小振りであるが味の深さがありそれぞれ異なった種類のものを食べ比べて楽しませてもらった。刻んだタマネギの入ったオリーブオイルと醤油系のソースがとてもよく合う。

カキ特有の生臭さは全くない。レモンをかけるのがもったいないほど美味しい。身の色が茶色い色をしたカキは結構高いよう。

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お店の姉ちゃんが「うちのクラムチャウダーはスペシャルだから是非飲んでくれ」と言うので頂いたらホントに美味しかった。多分魚介の出汁の取り方が異なるのであろう。雑味がなくて優しいミルキーな味とシーフードの出汁の合わせ方がベストマッチングである。とてもいい。

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メインのロブスターは溶かしバターで頂くようになっている。ロブスター自身の塩味は絶ユニオンオイスターハウスは薄目で、リーガルシーフドの方が塩味が強いように思えた。

当然の事ながら身はプリプリのシコシコで日本で食べるカナダ産とな全く異なるものである事を実感する。

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ベイクドポテトは握りこぶしくらいの大きさ。食べ応え満点でこれでお腹が大きくなる。

マラソンも終了していたのでゆっくりと食事をとる事が出来たこの店はグラスワイン3杯と地ビールを頂いて100ドルでした。人気があるのがよくわかります

*ユニオンオイスターハウスの約半額でした。

レストラン 海外

大衆ビストロ原田屋【大阪市 肥後橋】

肥後橋で知人のピアノコンサートを見たあと表記の店を訪問。1階はカウンター数席とキッチン。小さな店と思いきや2階に5つのテーブル席。カジュアルな内装だけど大衆と言う言葉のイメージとは少し異なる。

2015-03-29 19.43.38

ビールで乾杯をして、まずはおばんざいの盛り合わせをを薦められる。野菜・魚介・肉とカテゴライズされているのでとてもわかりやすい。3種で980円、5種で1680円。どれもが美味しそうなものばかり。

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選んだおばんざい3種盛りはホタルイカとメカブとオクラのマリネはぬるぬる大会で食感が楽しい。鶏レバーのカナッペも上質なり。。さつま芋とカマンベールのキッシュは手作り感満載で大きな甘いさつま芋がゴロゴロ入る。バルサミコのソースが秀逸。

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重ためのいいワインを見つけたので所望する。

2015-03-29 19.55.23

クリームチーズのもろみ漬け580円はスプーンに入った蜂蜜をつけていただく。選んだワインにドンピシャなので驚いた。料理は和のテイストも入っていてとても食べやすい。

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シャルキュトリー4種盛1980円。生ハム、自家製ローストポーク、パテドカンパーニュ、サラミの盛り合わせ。ワインがすすみまくる。お店のスタッフもホスピタリティー満点。音大生のアルバイトの女性と音楽談義で盛り上がる。

2015-03-29 20.55.23

何を食しても美味しいので高めのピノノワールをもう一本頂く。この日のメインのブイヤベース2980円はオマール海老と鰆とホタテ。かなり濃厚なフュメ・ド・ポワソンは脳天に突き刺さるような旨味満載。オマール海老のサイズが残念だったけどスープを頂く料理なのでそう問題ない。バケットを頂いて最後まで綺麗に食す。

出てくるすべての料理はレベルが高く期待値を大きく上回るものであった。美しい音楽を聴いたあと気取らずおいしいお酒と食事。。最高の一日でした・・・

大阪市西区江戸堀1丁目22-40

大衆ビストロ原田屋ビストロ / 肥後橋駅渡辺橋駅淀屋橋駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 肥後橋 バルフレンチレストラン

Il Povero Diavolo(イル ポーベロ ディアヴォロ) 再訪【大阪市 大国町】

2週間前に訪問し、感動のために帰りがけに再度の予約を入れた個人的本年衝撃度ナンバーワンのイタリアン。場所は大阪の卸売り市場の「木津市場」の東隣の阪神高速の高架下に2013年10月にできたグルメゾーン「なんば木津まち横丁○(エン)」の一角。御堂筋線の大国町や今宮戎駅から徒歩5分くらいだけど、この場所は繁盛イタリアンがあるような立地ではない。

夜は人通りがほとんどないために新しい店が出来ては潰れ出来ては潰れを繰り返しこちらのお店以外はこの日もほとんど人がいないような状態。空き店舗も多数。こちらの店もプレハブ造りで入り口はビニールシート。しかしながらデザインがしっかりと入っているのでチープさは全く感じない。テーブルやイスの調度品から壁や電灯の色まで計算し尽くされた店内は見ているだけでとても楽しい。シェフに聞くとビックリするような内装代でした。コースはこだわりの7500円のみ。

2015-03-12 18.56.48

この日は飲食関係の友人3人と一緒に相伴する。ビールを頂いてまず最初に出てきた料理が「黒ムツとカブ」この時期に脂がのって最高に美味しい黒ムツは木津市場でその日に吟味して仕入れたもの。ソースは黒ムツの肝をペーストにしてかつお出汁と合わせたもの・・・と思う。ココナッツの味もする・・・サービス君もとても若くて明るい・・提供時は食材しか言わないのでどうやって作るとかソースの解析など話題に事欠かない料理である。すべてが魚料理で且つ和風のエッセンスが入ってとても馴染みやすい。つい「うわっ」と声が出る食味である。お箸もあるのでとても食べやすい。

2015-03-12 19.04.18

最初のワインは前回も頂いたラバスコロザートラサリータ2013 モンテブルチアーノ種のロゼワインでしっかりしたボディで強烈なアタックがある。春らしくて綺麗でとても素敵なんだけど今まで飲んだ事のあるロゼワインとは完全に一線を画すものである。

2015-03-12 19.07.16

「マテ貝 あさり さざえ さざえの肝」磯の香のする泡のソースなんだけど底にサザエの肝のペーストがあって驚きの連続。。舌がビックリするというか頭がついていけないような今まで食べた事のない美味しいソース。

2015-03-12 19.22.18

「ヒイカとアスパラガス」ウイキョウとほうれん草のソース。ウイキョウ(フェンネル)の強い芳香がとても刺激的。

2015-03-12 19.39.12

ワイン二本目は思い切ってこちらののお店で一番高額な白ワインのヴィンテージ・トゥニーナを所望する。今やイタリアの白ワインの造り手としてナンバーワンと言われるイエルマンのもの。

冷やし過ぎ厳禁で一口頂くと辛口の重口でコクもあって蜂蜜や果物のようなアロマも強く感じる。シャルドネや、ソービニオンブラン、あと樽香のある知らない品種のものを混ぜまくっているのでかなりエレガントなんだけど個性的で複雑な味となっている。「あっ飲みやすい・・」と言った感じではない事は確か。

ジャケットもエッチな感じでなかなかエキゾチック(死語?)感を増幅させる。

2015-03-12 19.45.56

最初の主菜は白身魚を揚げたもの。魚は10kgオーバーの大ヒラメ。この時期によく獲れる。3種のソースは柚、マーマレードか金柑?、蕎麦茶。和のテイスチャーがしっかりと組み込まれているて且つ盛りつけは斬新かつシンプル。

2015-03-12 20.00.24

お店はこの日も当然満席。テーブルが3つとカウンターのみなので予約は取り合いになる。

2015-03-12 20.01.42

「鰆とオレンジ」。しっかりと脂ののった鰆とオレンジのソースの相性が素晴しい。

2015-03-12 20.18.30

一見カンナ屑のような料理が登場。旬の桜鱒をさっと薫製にして冷凍にして薄く削る。それを紅しぐれ大根の甘酢漬けの上にかけたもの。ぐちゃぐちゃにスプーンで混ぜて一気に口に入れると鱒の凝縮された旨味が口一杯に広がる。この料理を考えるイマジネーション力とデザイン力に敬服。。

2015-03-12 20.19.30

3本目はピノネロの赤。昔はイタリアのピノはエレガントさにかけるとよく言われてたけど最近はほぼ遜色なし。かなり豊かな果実実とカシスの香りがしてしっかりとした酸味とタンニンも感じられかつ滑らかでコクのある、私見であるが鰯のオイル漬けとかに合うであろうワイン。

2015-03-12 20.36.08

「イイダコとと緑の野菜(多分メカブであろう)」のパスタ。タコはミンチになっている。ほうれん草と大葉も入っているであろう。

2015-03-12 20.55.29

メインは「銀鱈と新ジャガ」マッシュポテトと新ジャガの揚げたもの。濃厚なアメリケーヌソースは塩分の立ち方が半端ではない。シェフの修業先のイタリアの同名の店のスペシャリティらしい。脳幹に突き刺さるような塩使いのソースと脂ののった銀鱈とピノネロとのマリアージュはここ最近のベストデザインである。

2015-03-12 21.10.31

シャベーットのようなものと固形のクッキーのようなものとミルクのエスプーマーが入ったものをぐるぐるとかき回していただくとコーヒーになるイリュージョンのようなドルチェ。

2015-03-12 21.25.11

名物の「チョコとバナナ」。このドルチェの仕掛けも面白い。薄いチョコの中は滑らかなバナナアイス。前回と献立も変わっていて大満足。。

大阪市浪速区敷津東2-2-1-317 なんば木津まち横丁「○(エン)」内
TEL:06-4395-5150
営業時間:18:00~23:00
定休日:水曜日

大阪市 大国町 イタリアンレストラン