新大阪/西中島南方

和風もつ料理 あらた

友人と表記の西中島南方にある店を訪問。30年くらい前からずっと定期訪問しているお気に入りのお店。予約は不可で1巡目の17時開店に入店するには16時20分くらいに並ぶのがいいと思う。今回は16時に並んで2番めだった。入店時間は17時、18時半、20時の3回転とのこと。この日は1巡めと2巡めのデッドラインが16時40分だった。隣に座る女性客は埼玉からわざわざ日帰りで来られたとのこと。

お店はカウンタ−のみ14席。1〜2席は補助椅子で融通を利かせていただける。数年前にご主人は引退で今はご子息が切り盛り。肉を切りながら客と軽口を交わす技も父親譲りでとても上手。

注文はいつもの通り「おまかせ」でお願いする。こちらのお店のお酒はアルコール度数14度の「特製ハイボール」と「日本酒」と「瓶ビール(キリンクラシックラガー)」のみ。当然名物のハイボール250円を所望する。キンキンに冷やした先割した酒(キンミヤか韓国の焼酎)を並々と入れてほんの少しだけジンジャーソーダーを足したもの。

コースの扉は名物の「和風煮込み」。トロトロにあっさりと煮込まれていて癖や臭みは全くない。ネギと七味をかけていただく。
続いて好物のチレ(脾臓)の刺身。真っ赤なビジュアルだけどレバーのように血生臭さは全くない。甘くてねっとりして濃厚かつトロトロの食感。

和牛のタンの先を使用したタンシチューも和風のあっさり味噌味。肉に歯がスッと入る。ここまでくると割烹に仕事。
ミノのたたきはほぼ生で提供される。コリコリ食感だけど柔らかく甘さも感じる。薄ピンクなのは新鮮な証拠で衝撃的な美味しさ。

適度な歯ごたえとゼラチン質を感じる燻した香りがとてもいいネックスモークも噛めば噛むほど味わい深い。
キメの細かい生センマイも薄いピンク色で希少な黒毛和牛を使用。胡麻ポンズとの相性抜群。

シャキシャキ食感のハートの串焼きも全く癖がない。
ビロードのようなビジュアルのココロのたたきも圧倒される美味しさ。脂は全て削ぎ落として使われると聞く。分厚いのにサックリ噛みきれてクリアな味わい。

コールタンもゼラチン部分が口の中で溶けていくらでも食べることができる気がする。ハイボールとの相性も抜群。フク(肺)の炙りも香ばしくて旨みたっぷり。テールの煮込みはフランス風と書かれていたけど完全に和食の味わい。」

京都の有名店の柴漬けとともにテール雑炊でフィニッシュ。帰りには2巡目の客が列を作ってました。。火曜日は隔週でお休みのようです。
あっという間の90分で途中で「お口に合いますか」と声をかけてくれるご主人もとても優しい。会計は思いっきりお酒をいただいて一人5000円弱。常連客でなくてもいい時間を過ごすことができる西中島の至宝のようなお店です。

過去のあらたはこちら

大阪市淀川区西中島4-2-8
06-6304-5250
定休日:月・日・祝


カテゴリー 新大阪/西中島南方, 和食, その他料理 |

小川商店 西中島店

会社の若手スタッフ3人と西中島南方駅近くの路地にある表記の焼肉店を訪問。界隈は焼肉激戦区で駅から徒歩10分内に30店鋪以上の同業店舗があると言われている。その中でも営業時間中はずっと満席が続く繁盛店。こちらの店を経営する親会社は肉業態を100店舗以上運営しているけど画一化を感じさせない店舗作りはさすが。

店長というか店主が一人とホール担当2人で運営。ホルモンの仕入れが強く解凍ものはほとんど使用しない。価格もこなれていて1人前60gくらいのサイズなんだけど外国産の肉をうまく取り入れたりして売価コントロールする技術にはいつも感心する。

最初にキムチの盛り合わせ550円を注文。しばらくすると炭の入ったかんてきが運ばれる。ホルモン盛り合わせ5種1200円は赤セン、ハート、動脈のコリコリ、レバー、テッチャンなど。

続いて韓国製の青唐辛子と赤唐辛子で味付けした赤カラ小腸600円、赤身で食べやすいロース600円、ハラミ600円、バラ600円と続く。

上ミノ600円、テールスライス600円、最後に玉子スープ300円でフィニッシュ。お酒もいただいて一人3000円でした。。支払い額を考えるとかなり満足度は高い。特にホルモンのレベルは他店よりも高いと思う。ごちそうさまでした。

過去の記事はこちら

大阪市淀川区西中島3-19-2
06-6307-0024
月~土 17:00~翌5:00


カテゴリー 新大阪/西中島南方, 焼肉 |

福喜鮨 本店

西中島の表記の寿司店を過日に友人と訪問。1910年東京で創業され、大正5年に大阪の日本橋に移転、110年以上の歴史を持つ言わずと知れた有名老舗店。若い時に訪問した記憶のある日本橋のお店は大阪の寿司の最高峰と言われていたが惜しまれて閉店。

しかしながら3年前にこの地で再開とのこと。西中島南方駅、南方駅から南に徒歩5分のマンションの一室に位置する。お店の前の道路には日本橋時代と同様に柳の木が風に揺れる。エレベーターを降りると瀟洒なファザードが登場する。

店内は白木の端正なカウンター7席と個室6名のみ。3代目のご主人と奥様、4代目のご子息で切り盛り。近年こちらのお店のご出身の方のお店はよく伺うが本家本元は流石の風格を感じさせる。

メニューはお好みアラカルトのみ。最初にガラスのネタケースの中のおすすめを聞いてお酒と一緒にアテでいただく。大阪でネタケースを取り入れたのはこちらの店が初めてと聞き及ぶ。

最初に脂のよく乗った香りのいい鯛の刺身を数切れと湯掻いた鯛の白子(写真なし)をお酒と一緒にいただく。

赤貝を食べたかったんだけど今期は終了とのこと。代わりに水槽から引き上げた新鮮極まりない大きな殻の平貝を握りでいただく。

続いて好物の光り物4種類。しっかり締めた鱚、大きなサイズで活り気のある細魚。ソフトな食感の小肌も過去で1番の美味しさ。独特のフォルムに握られた小鯵と続く。ご主人が本当に美味しいと思うネタだけを厳選して提供される寿司原理主義のようなスタイルはとても格好いい。本手返しで木桶をポンと叩く捨てシャリの所作はこの店ならではのもの。

ご飯は艶と穏やかな甘みがある今どきの辛すぎるシャリと一線を画す。

艶かしく光るマグロはこの部位が入った時にしか提供しないと言われる血合い横の鉄分の多いトロ部分を使用(私はパス)。大きくて新鮮な甘エビもこの日のおすすめで上品な食感にびっくりする。ゆがきたての五島列島の車海老はかなり立派。

低温で処理した蛤もいただいてから名物の握りが最後に3貫続く。穴子の握りは大ぶりのものを柔らかく煮込み、仕上げに皮目を限界まで焼き込む。スフレのような食感で東京の寿司店にも今や残っていない仕事とのこと。煮たこもこの店のスペシャリティでかなり滋味深い。最後は特徴のあるビジュアルの焼き目を一切つけずに焼き上げる玉子。

日本酒は大関と白鶴の流通していないものを供される。会計は一人35000円くらい。大人の社交場のようなお店です。。

大阪市淀川区西中島1−9−13
クレアシオン新大阪ビル3F
06-6795-9088
12:00~14:00/17:00~21:00
水曜定休
HPはこちら


カテゴリー 新大阪/西中島南方, 寿司 |