帝塚山

乃上

帝塚山の一軒家の和食店。クオリティーの高さとコストパフォーマンスの良さは折り紙つき。。 本日は健康不良のために退職する社員の慰労会で幹部若手社員と3名で訪問する。 オーナー兼女将さんの野上(女性)さんはお茶(茶道表千家流)の同門で若い時(今も若いけど)に一緒にお稽古をした知人。お店のしつらいも献立も行き届いていて何をいただいても本当に美味しく和食店の見本のようなお店。いつ来ても勉強になることばかり。 nogamizensai.JPG 最初に朱色の酒盃で清酒をいただく。最初の前菜は季節感満載で目にもあでやかでけれんのない仕事。ささ身肉の胡麻和え、鮭の揚げ煮、湯がきたてのそら豆、じゅんさい、豆腐の味噌漬けにクリームチーズをはさんだもの(これは秀逸)。。すべてパーフェクト。。。 nogamizensai2.JPG お造りは鰹と鯛。。。 nogamitukuri1.JPG 私が鰹が苦手と言うとコチに変えてくれて器まで変身。。感謝。。。。 nogamitukuri2.JPG 次の煮物椀は優しいええ出汁の塩梅。。木耳と湯葉のしんじょもふわふわのふかふか。。シンプルやけどお腹にすっとおさまる。。変な飾りやあしらえもなく引き算がよく出来たもの。しかしそのシンプルさが光り輝く。 sinnjonogami.JPG そのあとの料理はホタテ貝をさっとあぶって白木耳とアスパラ乗せて少しだけ酸味のある出汁の効いたゼリーがかかったもの。。上品でたおやかでなんとも素敵なうっとりするええ料理。。シンプルでかつ雑味のない綺麗な仕事ぶりはさすがである。 sunomononogami.JPG 焼き魚は数種類のものから選べる仕組み。。。こんなんやってたら仕入れが大変やなと思いながらそれぞれが好きなものを選ぶ。。 jidorinogami.JPG 女性社員は地鶏の塩焼き。。。うまそうだった。。。。 ayunogami.JPG イケメン若手幹部は鮎の塩焼き。。泳いでいるものをこんがりとしっかり焼きこんでいる。定石の焼きかたで頭まで食することができるハイテクニック。。。間違いなくうまかったであろう。。。 kamonogami.JPG 私は社長の特権で1000円増しで銀の鴨。以前は河内鴨を使っておられたが青森産の銀の鴨に変えたらしい。。さすがよく御存じ。。。この鴨は大好物でフレンチでもあればいつも頼んでしまう。。。 焼き加減もチョイレアで完璧ぺき。。酸味のある醤油系のタレで食す。。 メインメニューもいくつかから選ぶことができて草食系の若手社員は湯葉と野菜とエビの炊いたのを注文 assari.JPG 肉食ライオン系の私は岩ガキのフライを所望する。 iwagaki.JPG 思った通りの味で。ジュースもたっぷり。。。バリバリの旨さ。。。 iwagaki2.JPG 女性社員はヒラメのフライの上に和のトマトソースを引いてチーズをかけて焼き上げたもの。。。 女性の好みをよう知ってはるわと感心する。。 hiramenogami.JPG 締めの大豆ご飯はお客様ごとに特製の釜で炊かれる。。丁寧に皮を取って焦がさないように焼き目を付けたご飯は開店当初からのこの店の名物。 daizugohann.JPG デザートも選べて小豆白玉とラムレーズンアイス。。 迷わず私は小豆白玉。甘み少なく丁寧に炊かれた小豆は自然の甘さが胃に優しい。。 azukinogami.JPG アイスクリームもおいしそうやったけど女性社員に一口頂戴と言えなかった。。。。 ramure-zun.JPG 本日の料理6000円なり。。いつもながら大満足でした。。。 大阪市阿倍野区万代1-4-21 06-6624-2468


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乳のみ子羊を食べつくす会

本日はこのブログでもご案内させていただいた乳のみ子羊を食べつくす会を帝塚山のビストロエピスで開催させていただいた。。ソーミュールの熟成36カ月という深い味わいのシャンパンでまず乾杯。 アニョー・ド・レ(乳飲み子羊)は生後3ヶ月ぐらいの乳飲み子羊。 本日入荷は生後45日釧路産らしい。まだ羊乳以外のえさを食べていないのでその肉は癖が無く超柔らか。. フランス人は「アニョー」(子羊)が肉の中で最も上品だという。フランスではポピュラーな食材でこの時期どこのレストランでも普通に出てきた記憶がある。   最初の料理はセルビルのポシェでわずかな子羊の脳漿をピクルスやエシャロットの入ったブラウンソースでいただく。オリーブオイルやビネガーがベースであろう。参加者全員恐る恐るいただいていた。魚臭くない臭くないフグの白子って感じやね。。 epis1.JPG 続いては乳のみ子羊のレバーを使ったパテでいちじくとクミンをしっかり効かせたもの。最初は軽い口あたりじんわりとレバーの香りが咥内に立ち込める。。子羊なのにすごいパワーを持つ。。クミンやいちじくが入っていなければさらに強烈なものになっていたであろう。ここでお店が用意していただいていたポーツルロームの白をいただく。ヤギが歩き回るという意味らしい。薄い黄金色で甘い香りとフレッシュな酸味はさすがソムリエの資格も持つシェフならではのチョイス。 epis2.JPG そのあとトリップ(胃袋)を使ったトマト煮込みにフラジオレ(豆)と春野菜が添えたものをいただく。 結構好みで一気に食べてしまい写真を撮り忘れる。。 ここで赤ワイン一発目はお店が用意していただいたカオールの赤。色合いは深く黒ワインといわれるほどで乳のみ子羊に合わす教科書の様なワイン。ブラックベリーの香り。余韻もしっかり残りかなりふくよかな印象。 そのあとでてきたのはキャレ(背肉)のロティートマトのファルシ添えでこれぞ乳のみ子羊って感じの一品。甘くて癖もなくひたすら柔らかでほんのりとミルクの香りがする骨と骨の間の肉もぷるぷるして秀逸。生を受けたばかりの幼き命を食していいのかと罪深さを感じながら骨にしゃぶりつく。トマトの中身はミンチにしたハンバーグ。。ナイフを入れると肉汁満載。。えらいことになる。。。。 episu3.JPG ここで2発目の赤ワインは持ち込みのメルロ―100%のプピーユ。18か月熟成でシャトーペトリュスに匹敵と競い合ったといわれるワイン登場。。腎臓、心臓、舌、ハラミ、肺のマスタードクリームソースでロングのマカロニ添え。。。 希少部分を12名の参加者みんなで少しづつ分け合っていただく。コリコリしてたりふわふわしてたり食感もいろいろで実に楽しい。そして美味しい。。 episu4.JPG バロンのロティーのドフィノワ(じゃがいもグラタン)添えは肉質は繊細。しっかり焼かれたお尻の肉はもっちりしてぷりぷりで超柔らか。周りの脂は軽やかなゼラチン状態。噛めば噛むほど旨み凝縮。。。これぞ乳のみ子羊の醍醐味 ワインはサンピエール99年。メドック格付け4級の名品。。やはり全然違うという印象。口当たりは柔らかくベリーの風味と甘いタンニンが実に上質な感じがする酸は弱くトロトロと喉に入っていく。。 ボルドーのこの繊細な風味はマルゴーと比べても遜色なし。。 49191065_1016325464s.jpg 3時間の食事会でした。。。 奥野シェフありがとうございました。。。


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【乳のみ子羊を食べつくす会の御案内】

なかなか普段食することができない食材を食したりや「一度食べてみたいけど値段がねえ・・」といったことから始まった、こだわりの食材やお酒をワイワイガヤガヤとお店を貸し切って食べて飲みまくろうという店主ののりちゃん主催の会です。 コストパフォーマンスを何よりも重視しますのでご満足いただけるものと思っています。 前回は岸里にある山女庵で鹿のあばら骨のボイルやステーキ、雌の猪の鍋をこだわりのワインと天野酒の限定大吟醸と一緒に食べ飲みまくりました。 参加者全員大喜びでした。 前回の内容はこちら 今回はこの時期だけ流通する乳のみ子羊をいただきます。乳のみ子羊(アニョー・ド・レ)は生まれて6カ月までの草を食べていない子羊で肉は火を入れてもピンク色で柔らかくミルクの香りととろけるようなゼラチン質の脂とその甘みがうっとりするような味です。羊臭さは全くありません。過去にロブションでいただいたときにそのコース料理だけで3万くらいした記憶があります。今回は国産の北海道の予定ですが。。詳細は未定です。もちろん希少なものですので食材だけでそれなりの値段がします。 kohituji.JPG この乳のみ子羊を私が敬愛する下町のフレンチの鬼才であるビストロエピスの奥野能成シェフがさまざまな料理に仕立て上げていただくという趣向です。利益ほとんどなしで今回の会の為にええ仕事をしていただけると聞いています。 最近のビストロエピスの料理はこちらです。 その1 その2 その3 日時:5月13日(木)18:00スタート 場所:ビストロエピス     大阪市住吉区帝塚山1-3-36カーサ帝塚山B1     阪堺線姫松駅徒歩2分     06-6675-0211     会費12000円(ワイン等飲み物込み) 繊細なボルドーのワインを持ち込む予定ですので普段の会費より若干高くなっています。 参加御希望の方はinfo@nori-net.jp 店主のりちゃんまで。。 *全然気を張らない会ですので勝手に飲んで勝手に食べます。食べることが好きな方であれば単独参加も大歓迎です。


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