カテゴリー:居酒屋

スタンドふじ 本店【大阪市 天王寺/阿倍野】

天王寺のキューズモールやハルカスに比べてかなり寂れ感漂うルシアス地下飲食街で数少ない繁盛店舗。隣のアポロビルにバル業態のスタンドフジもありこちらは店舗がかなり狭いせいかいつも満席状態。
この日は友人とマラソンの打ち合わせを兼ねて訪問する。

店の前には「海鮮が安いだけの店」の看板。なかなかわかりやすい。この日は早めの時間帯だったが超満席。10分くらい並んで案内いただく。客層は家族連れ、カップルなどいろいろ。年齢層もかなり幅が広い。厨房は5人くらいで必死のパッチで廻しまくる。一生懸命料理を作る様は見ていて飽きることがない。

ビールで乾杯をしてお通しが運ばれる・・・

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巨大な鯛のあら炊き。。口もとのゼラチン状のところがかなり美味しい。これがお通しとはこの店の人気の原因が分かる気がする。。

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鮑の造り599円。コリコリで美味しすぎる。。お酒は日本酒がグラスで380円。獺祭や希少酒もすべて同じ価格。

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ウチワ海老のお造り980円。。この時期だけ長崎県五島列島でよく獲れる希少種。現地では塩焼きやみそ汁でよく頂く。半透明の身は生で頂くとトロントロンして伊勢エビよりも甘味があって味も深くてとても美味しい。鮮度の問題もあって生きていないとイヤな匂いがしがちであるがかなり新鮮。

仕入れ値が700円くらいするであろう食材であるが儲けなしのサービス商品なのであろう。こういったものが手頃な価格で食せるのがこの店の醍醐味であろう。

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鰯の天ぷら450円。鮮度もよくかなり美味しい。

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お店の前の生け簀で泳いでいたワタリガニは980円の驚きの価格。湯がきたてなので身はホクホクしてとても美味しい。雄なんで卵はないけどその分、身がしっかり詰まって食べ応え満点。

この他にも子ダコのバター焼き380円等を頂く。トラフグのてっさ・唐揚げ399円やタラ白子フライ300円、カキフライ390円、車海老造り180円、鯨刺身350円、鰤照り焼き350円など目移りするようなものが衝撃価格で販売される。巨大な出汁巻も注文を受けてから丁寧に焼き上げる。。何を食しても一定のレベル以上のものがある。そして会計ですべての客が相好を崩す。飲食店経営の見本のような店。

大阪市阿倍野区阿倍野筋1-5-1あべのルシアスB1F 年中無休

大阪市 天王寺/阿倍野 居酒屋

スタンドアサヒ 8月【大阪市 南田辺】

長居公園でランニングをしたあと友人と三人で普段ヘビーユースする表記の居酒屋を訪問。大阪の居酒屋好きのなかでは有名な店で雑誌やテレビなどでよく紹介される現在の大阪居酒屋部門の最高峰と言われる店。地元の客はアサヒスタンドと呼ぶ。場所は南田辺駅前。

夜の9時半を過ぎると客が引き出すのでメニューに売り切れはあるがこの時間帯がお薦め。店の壁にはメニューとともにアサヒビールからの表彰状が飾られる。昭和60年に創業50周年でもらったとあるので創業80年とは何とも驚きのレジェンド店。阿倍野キューズモールに入る明治屋さんが創業1939年なのでこちらの方が歴史があることがわかる。

いつものように最初は生ビールを所望する。スーパードライではなく熟選というもの。コクがあってかなり美味しい。

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女将さんの久美子さんが「いつものように小鉢3ついっとくね〜!」と言うことで小鉢と呼ばれる炊き合わせが登場。鱧の子といたや貝、カボチャと茄子の炊きあわせ。。どれもがしんみりした味加減でとても美味しい。季節やその日の仕入れで内容が変わる小鉢はほとんどの客が注文するマストアイテム。

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小芋は250円。出汁がしっかり効いてかなり美味しい。振り柚子をしているのも嬉しい。ちゃんとした食材を丁寧に手作りしているのに低価格を守る矜持に敬服する。

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久美子さんが「とりあえず生ずしいれときましょか〜!」というので「お願いします〜!!」と返事。同じようにすべての客に声をかけまくる。メニューは客に合わせて選んでいる。性別、年齢、常連か否か、大阪人か地方の客か(こちらは出張族が多い)などありとあらゆることを的確に判断して店の人気メニューを中心に勧めてくれる。ちなみに生ずしは300円。おからをまぶしたものは「からまぶし」といってこの店のスペシャリティー。

客を名前で呼んで「いつもの入れときましょか〜!」となる。「えんど豆よう炊けてますけど〜!」 「焼き鳥まだありますけど〜!」(いつも早く売り切れるため)など畳み掛けるトークにほとんどの客は「宜しくお願いします〜」とお任せ状態になる。

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この時期はいつも「冷や奴」を頂く。大豆の味がしっかりわかる上質なもの。普通のものが普通以上に美味しい。店内のカウンタ−の真っ赤な肘掛けがとてもいい。本来カウンタ−とは肘をつく場所ではないので昔の立ち飲み店のカウンタ−にはこういった肘掛けをよく見かけた。

たまに注文間違いがあったりすると隣の客が「それこっちでもらっとくわ〜」となるいわゆる人情酒場。久美子さんはあらゆる客に声をかけるが長話と深い話はしない。特別愛想もふらず淡々と仕事をこなす。ひとり客が来ると「ちょっと詰めてください!」と強い口調で言われる。

たまに堂々と聞こえるように思ったことをはっきり言われるのも面白い。こういった大阪のおばちゃん的な接客は苦手な人は苦手であろう。「私は一回も嫁に行った事ないいかずごけやねん〜」「ブッサイクに生まれて嫌になるわ〜」とその日も私の友人相手に語っていた・・・

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活鱧の落としも他の店のほぼ半額の値段。しっかりとした身で湯がいていても脂の甘さを感じる。調理場にいる久美子さんのお兄さんもいい仕事をする。元アサヒビール社員の高齢の店主もほとんど店にいらっしゃることが多い。

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好物の海老フライ800円を所望する。加水していない大きな海老が登場。まさにここは名店中の名店である。しこたま飲んで食べて3人で6000円の支払いでした・・・なんか間違ってないかと思うような値段なり。

大阪市東住吉区山坂2-10-10
06-6622-1168
17:00〜22:30
定休日 日曜・祝日

大阪市 南田辺 居酒屋

鯛之鯛 6月

ヘビーユースする今や神戸全体を圧巻する魚料理店。食材は割烹以上で価格は立ち飲み。平日はもちろん土日の夜も常に超満席。三宮のタカヒロこと甘いマスクの店長の島ちゃんが調理しながら鼻歌で奏でる『Ti Amo』は驚くほどクリソツ。

「日曜日の夜は ベッドが広い 眠らない想い 抱いたまま 朝を待つ帰る場所がある あなたのこと好きになっては いけない〜♬」
カウンタ−越しの女子が目を潤ませて食事をするのを初めて見た・・・・

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ビールでのどを潤してまずはこちらの店ではマストアイテムのお造り盛りあわせ5種980円。この日は生シラスと真鯛、黒鯛、鯖、縞鯵、熟成鮪の6種類盛り。明石の昼網で揚がる新鮮な魚はどれを頂いても突き抜けた美味しさ。

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これも名物の明石産の伝助穴子の焼き霜造りは嶋ちゃんが水槽に飛び込んで一番大きな穴子を捕獲。すぐに神経締めを施して丁寧に調理。さっと炙られた穴子は食感もよく食べ応え満点。

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水槽から取り上げられてつくられる名物の明石タコの造りは吸盤が口の中で引っ付きまくる。韓国の手長ダコではこんな経験があるが日本の蛸では初めての経験。それだけ鮮度がいい証拠。

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水槽の中で大量に泳ぐ夏の高級魚のオコゼを刺身にしてもらう。肝も身もかなり美味しい。この日は普段1200円のところ600円でいただけた。ラッキーデーに感謝。頭は最後にみそ汁にしていただいた。

2015-06-20 20.24.18

大貝の焼き物はスープもたっぷりで食べ応え満点。この日は特別大きいものが入荷したと言っておられた。この貝は部分によって味わいが異なってとても楽しい。貝好きの僕はとても嬉しい。

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とびあら海老(サル海老)の唐揚げ。前回より量が少なくなっているので厳重注意をする。この他にも白ミル貝の炒めなども頂きお腹いっぱい胸一杯。最近は東京から神戸空港まで飛行機で来店する客も多いらしい。芸能人のお忍びにもよく使われている。超大物女優やアイドル系がとても多いと聞き及ぶ。

芸能人を見かけても声をかけないのがこの店のルールらしい。

兵庫県神戸市中央区中山手通1-4-2
078-325-3373営業時間
ランチ11時半~14時
ディナー17時~

居酒屋 神戸市