ワイン食堂アンデルセン【大阪市 松虫】

阿倍野区の松虫交差点北100mにある表記のお店を訪問。お店は白い壁にナチュラルウッドを使った清潔な内装。若いご夫婦2人でされている。目の前にはチンチン電車が通り、ロケーションもいい。
奥さんがソムリエでワインのみならずチーズにも造詣(ぞうけい)が深く定期的にワインとチーズのマリアージュを楽しむイベントやワイン会も開催されておられる。手頃な価格のワインも揃っていて夜は季節の小料理と一緒に夏の夜長を楽しむのもいいと思う。

この日は以前も美味しくいただいたフェレ肉をミディアムレアに仕上げるビフカツにしようかと思ったが日替わりの魚料理800円を所望する。この日は旬の鯒のソテーとのこと。ちなみに肉料理はチキンカツ。

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最初にたっぷりの量の人参のポタージュが登場。塩分濃度は控えめでいわゆる軽塩仕立ての優しいテイスト。フレンチドレッシングのかかったサラダはフワフワの釜揚げシラスが大量に入る。

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メインのソテーは丁寧に蒸し焼きにして供される。盛りつけも美しい・・ あっさりとした口当たりで私のような中高年のおっさんにはぴったり。付け合わせのズッキーニと蕪のソテーもとてもいい。パンと一緒に一気に平らげてしまう。コスパもよくて近隣の方がたくさんこられていた。

次回は友人と夜にゆっくりとワインをいただきに行ってきます😃

お店のフェイスブックでお薦め料理などたくさん紹介されています。。詳しくはこちら

大阪市阿倍野区阿倍野元町1-12
営業時間:11:00~14:00 17:00~22:00
定休日:水曜

大阪市 松虫 バルレストラン洋食

すし豊 4月【大阪市 松虫】

友人と久しぶりの「すし豊」訪問。阿倍野の王子神社のすぐ近く細い路地を入ったところにある、かなり古びた昭和な感じの小体な店構え。カウンター8席と小上がり2卓の店内。下町風情あふれたとても普通なお店。しかしながら紹介した友人は皆、このお店を好きになる。

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この時期は稚鮎が入荷しているので天ぷらと日本酒のマリアージュを楽しみに伺う。季節によって焼き諸子、温かいもずく、川蟹、筍などいろいろなものを寿司の前に楽しむことが出来る。まずはビールで乾杯してから目の前の水槽で泳ぐ稚鮎を揚げていただく。昨日ご主人自らが穫ってこられたらしくその漁の話を聞きながらお酒を飲むのも楽しみの一つ。

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カリッと薄衣で揚げられた鮎は胸びれがピンと立ち、まるで泳いでいるかのよう。添えられた根付きの蓼の若葉もこの時期のあしらえものとしては最高で若葉を齧りながら鮎をいただくのが私流。鮎は一口でいくと熱いので最初に頭の先っちょだけをいただく。頭の旨みを噛み締めるとそのあとで腸の部分の苦みを感じながら一口でいただくとより美味しく味わえるというご主人からのレクチャーが入る。言われた通りにいただくとなるほどと目からうろこ状態となる。日本酒をいただきながらムシャムシャ頂く。

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寿司の前にホタルイカを軽くいただく。始まりはいつものように大阪湾のハリ烏賊。熟成感もあり旨みとともに独特のぱりっとした歯ごたえとと中に鋳込まれた胡麻の香りが口の中に広がる。塩とスダチを軽くあてているので甘味が引き立つ。脂がのりまくりでネットリした食感の天然鯛は紅葉おろしとポン酢でいただく。

続いてマグロの漬けと蕪寿司。蕪寿司は中に軽く締められたヒラマサが鋳込まれていて、最初は甘酸っぱい蕪の味がして噛み締めるとヒラマサの旨味が口いっぱいに広がる。更に咀嚼(30回くらい咀嚼してちょーだいと言われる)していると唐辛子の辛さがあとから感じて、店主はこれを味の三段ロケットと呼ぶ。しっかり〆た大きな1枚付けのコハダは日本酒と相性ぴったり。

しっかりと煮込まれたシャコは白子と卵が入ったものを食べ比べ。関東弁のご主人の面白トークを聞きながら食す寿司はとても上質。炙ったカンパチは香ばしくて甘い脂が口の中に溶け出す感がとてもいい。カワハギの昆布締めはこの店では初めて頂いた。

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この時期旬の桜鱒。海で獲れるものなので川魚特有の寄生虫はいない。とろける脂に悶絶する。鯖は酒炊きの昆布を巻いてよりいっそうマイルドな食味となる。続いてこちらのご主人が「ウチで一番柔らかい寿司ね!」と言いながら出される2時間煮込むあわび。この口上も約20年くらい聞き続けているのでほぼ物まねが出来る。続いて「この店で一番固いよ」といいながら提供されるイクラ(写真なし)。旨みの強い濃厚なイクラは一口で頂くと口の中で暴れまわる。岩手県の産卵直前の川に遡上する前の完熟卵を1年分塩漬けして冷凍する。冷凍することで塩が熟れていい塩梅となる。

「口の中で溶けちゃうよ〜熱いうちに食べてね〜」と言いながらさっと炙って塩をかけて供される泉州産の脂乗りまくりの煮穴子。甘々でふわふわでスフレのような食感。提供されてから15秒以内に口に入れなければならないルールがある。最後に軽く炙られて提供されるこの店のスペシャリティである烏賊の印籠詰め。ヤリイカを使用する江戸前の古い仕事。この仕事についての解説も3分くらいあり世間でよくあるイカめしとの異なりをこと丁寧に教えてくれる。烏賊の中に白子と卵が入って部位によって味と食感の異なりを楽しむことが出来る。

2016-04-23 09.14.33

お酒が残ったので春唐墨を出してもらう。当然自家製で手前からイサキ、ボラ、鰤の卵を塩漬けにして干したもの。ここでご主人の唐墨談義が始まる。こちらでは塩漬けも干すのも冷蔵庫を使用。そうすることでまろやかな味に仕上がると言っておられた。

「珍しいし美味しいね〜」と言いながら食しているとご主人がおもむろに2階に上がって現在つくりかけの唐墨をもって来られた。

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かなり大きくて褐色系のマグロの唐墨。

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手前から鰹、桜鱒の唐墨。一番奥は忘れた・・・

2016-04-23 09.14.55

奥から鯖・ヒラメ・鰹・ホウボウの唐墨。。珍しいものばかりで見ているだけで楽しい。次回これらを食しに訪問することにする。血圧上昇と痛風になりそうだけどこれは食べないとね・・・

大阪市阿倍野区王子町2−17−29
電話:06-6623-5417
営業時間:17:00~24:00
定休日:木曜日

大阪市 松虫 寿司

ジャンゴ(Django)【大阪市 松虫】

阿倍野の松虫交差点東にあるカフェレストラン。辺鄙な場所だけど比較的自宅から近いのでヘビーユースしている。店のジャンルは「男のオーガニックカフェ」無骨なんだけどしっかりと計算し尽くされたカッコいい空間で自家栽培された野菜で作る素材感溢れた食事とお酒を提供される。

知らなければ素通りしてしまいそうな地味で小さなお店は看板(小さな表札のようなものはある)もなく鉄格子に覆われた窓が特徴の倉庫か美容院のような謎めいたファザードで嫌がらせのような重たい木の扉をあけるとLAのダイナーを更にナテュラルにしたような趣味性の高いブラウンな内装と緩いレザーのソファー席が目に飛び込む。店はすべて店主の手作り。店名はジャズ・ギターの神様、ジャンゴ・ラインハルトから。初めての客であってもイケメン店主の「Jackさん」が穏やかに温かく迎えてくれる。*顔はかなり彫りが深くショーンKか外国の俳優さんみたい。写真はHP参照・・・

2016-03-21 21.50.00

BGMはプレーヤとレコードと真空管のアンプが奏でるJazzや店主のお気に入りのカッコいい曲。ボブディランのライブ生録された「風に吹かれて」は背筋がゾクゾクする。一言で言えば素敵すぎる空間。。しかしながら食べログ等の評価を見たときにこの店の空気感や食事の素晴しさはわからない客もいてわからん人にはこのセンスが全く理解が不能であると思う。

以下HPより・・・
世界のソウルフード DJANGO
料理の主役は、土づくりからはじめた畑で有機栽培した野菜。
たくましく根を張った玉ねぎ、真っ赤に熟したトマト、
ゴツゴツしたかぼちゃなど、
旨みと滋養が凝縮された自慢の素材をゴロゴロ使い、
男性も満足できるボリュームに。
味わい深いコーヒー&ベーグルは、
通もうならせる“DJANGOオリジナル”です。
そして、わが家のようにほっとくつろげる内装も自分たちの手づくり。
壁や照明に椅子、カップからカトラリーまで、
ひとつひとつ時間をかけて作り込みました。
そこに流れるのはMose Allison,Eddie Jeffersonなど
懐かしくも熱いJAZZの名曲たち。
いい音楽を聞きながら旬の野菜ご飯をガッツリ食べて大いに語らう、
少し武骨で気の効いた空間、僕が20年間思い描いてきた
『世界のソウルフード DJANGO』です。
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この日は2件目だったのでハイボールに合う料理を数品お任せでお願いする。

2016-03-21 22.10.41

最初の一品は「原木シイタケと広島産カキのコンフィ」ハーブを漬け込んだオイルの中で椎茸とカキをいっしょに火入れ。椎茸にはカキの味がカキには椎茸の味が染み込む。相性の良さはいわずもがな。

2016-03-21 22.21.25

特製グラタン「NONAME」
グラタンソースは春キャベツと白菜をゆっくりソテーして甘みを出したあとにピューレ状にしたものをベシャメルソースとドッキングさせたたもの。
コクを出すためにチーズとベーコンを刻んでトッピング。パスタはリボンの形状のファルファッレを使用。更に小さめの芽キャベツもあわせて「かわいい」を意識して作ったとのこと。

2016-03-21 22.29.19

野菜はほとんどが能勢にある自分の畑で栽培。カラトリーや箸置きなどもすべて手作り。
続いての料理も「NONAME」
収穫したての人参2種とじゃがいものキタアカリをソテーしたものに野菜スープといっしょにピューレにした人参ソースをかけたもの。身体に優しいホッとする料理は野菜の甘味と苦みがしっかりと感じられる。ウサギになった気分・・・

2016-03-21 22.31.51

70年と80年代によく聞いたリンダロンシュタット。懐かしくて涙が出そうになる・・店主さんが料理に合わせた丸い音楽を選んでくれたらしい。

2016-03-21 22.47.08

「石見ポークバラ肉のビール煮込み」
石見ポークのバラ肉塊に焼き目をつけて、季節の野菜のソテーしたものといっしょにビールといっしょに煮込んだもの。パンチをつけるためにアメリカ・サンフランシスコの地ビールで苦みの強い「リバティーエール」を使用。。豚肉と野菜ソテーの甘み・ビールの苦みのコントラストが楽しい。お酒は当然バーボンウイスキー・・・

こちらのお店のスペシャリティであるベーグルと一緒にいただく。生地から焼き上げまですべて手作りで甘くてモチモチした食感が特徴。

2016-03-21 23.04.46

続いての料理も「NONAME」海老好きの私のために作っていただく。
エビを頭と殻をつけたままで焼いて香りを出したあとに殻をむく、多めの自家栽培ニンニクでアスパラといっしょにソテー。スープストックの中で外した頭を煮出しエビのダシと葉玉ねぎのピュレをあわせたソースを添えたもの。当然のことながら海老とソースの調和が素晴しい。

私の口によく合う優しい料理と、心に染み入る音楽、カッコいい空間と落ち着きのある雰囲気は最高の安らげる場所。夜は予約必須です。

大阪市阿倍野区王子町2-4-11第2ナカビル1F
06-6115-7955
営業時間11:30~15:00
17:30~22:30
定休日火曜日 第一第三水曜日

大阪市 松虫 カフェ