カテゴリー:近畿地区

肉とワイン JInen(じねん)

友人と滋賀県大津にある表記の肉料理店を訪問。大津駅北出口から徒歩3分。飲食店の連なる路地を通った先にひっそりと位置する。かなり隠れているので最初の夜の訪問でたどり着くのはかなり困難。

お店は大きな一軒家で築100年の古民家を改装したもので2022年9月にオープン。

広々としたお店は大きな柱や梁が見える吹き抜けになっていて窓も大きくて開放感も抜群。古くて新しい素敵空間となっている。個室もあって色々な利用の仕方がありそう。

こちらは滋賀の有名精肉店「サカエヤ」さんから入荷する近江牛や熟成肉を使った料理のコースが8000円からある。金土日限定でランチ営業もされているとのこと。店の端には大きなワインセラーがありナチュラルワインやブルゴーニュ、ナパなどを中心にたくさんのワインが用意されている。ご主人の娘さんがソムリエさんでワイン担当とのこと。

オープンキッチンの端にはドライエイジングされた肉の塊が鎮座。この日はいくつかのコースの中からフラッグシップの内臓料理も入る牛肉サミットコース13500円を所望する。

最初にビールをいただいてとうもろこしの冷製ポタージュ。。濃厚だけどとてもいただきやすい。

続いて近江牛スネ部分のローストビーフ。30回噛んでくださいとのこと。味が濃くて旨みも強くて噛めば噛むほどおいしくなってくる。こんなローストビーフは食べたことがない。

近江牛のハツ(心臓)を炭火でカリッと焼き上げたもの。癖などは全く感じない。ヒナタノオリーブオイルと岩塩のみでいただく。これはかなり美味しい。。サクッとした食感と深い旨みは老いにノワールワインと相性抜群。

熟成肉のアッシパルマンティエは普通、挽肉を使うんだけどこちらは叩いた熟成の牛肉が入る。マッシュポテト香ばしいけどあまり主張せず細切れになった牛肉がひたすら美味しい。

近江牛フランク(外バラ)のたたきと継ノ農園の野菜サラダ。フランク肉はバラ肉らしい濃厚な甘みとコクが口いっぱいに広がる。見た目ほど脂っぽくない。

メインディッシュ登場(写真は2人前)。見た目でわかるように火入れは完璧。肉を休ませながら焼くのでかなり時間がかかったと言っておられた。炭火焼きステーキ3種食べ比べは「近江牛ランプ」「近江牛イチボ」「和牛経産牛熟成リブロース」ランプやイチボ肉は上質な赤身独特の旨みが満載。岩塩のみで食べると味がとてもわかりやすい。リブロースは脂があるのでストレートに甘くて美味しい。ワインも肉に合わせて3種類ほど飲み比べて楽しむ。

焼き野菜はデストロイヤーというジャガイモ。玉ねぎ、ビーツ、万願寺とうがらし、生食可能なコリンキーカボチャ、茄子、韓国南瓜、白色のUFO型ズッキーニなど。

食事は近江牛の牛すじカレー。。

デザートは数種類から選べるようになっている。チーズ盛り合わせも選べるようになっているのも嬉しい。今回はクラッシックプリンを所望。このほかにもチャイのミルクティババロア、ミルクアイスクリームクレームドカシス掛け又はシェリー掛けなど。

ボトルワインのほかにグラスワインも充実。今回はソムリエさんおまかせの「グラスワイン5種7500円」をいただいた。どのワインも上質で料理に上手く寄り添う良いものでした。

当初はここまで美味しくてこだわりを感じさせるお店とは思っていませんでした。接客もフレンドリーでとてもいい。会計も大阪でいただく半分くらい。ここは定期訪問したいと思う良いお店です。ごちそうさまでした。

お店のHPはこちら

大津市梅林1-2-20
077-526-7884
水木休み

肉とワイン Jinenステーキ / 大津駅島ノ関駅上栄町駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

その他料理 大津市滋賀県

いづう

京都の表記の京寿司のお店を訪問。 創業1781年で240年以上前から続く有名老舗店。場所は祇園の北側で祇園四条駅から四条通りを八坂神社方向に進み、途中で左折して切り通しへ入った先の右側に位置する。「いづう」と書いた品のいい白い暖簾が目印。

こちらはお土産等テイクアウトの客やお茶屋の出前が多いんだけど店内飲食も可能。店内はテーブル席が4卓。お店の人は腰が低くてとても丁寧な接客をされる。

お店の方が創業者の名前が「いづみや卯兵衛」なので「いづう」の店名なのだと丁寧に教えてくれた。こちらは鯖寿司が有名だけどそれ以外にも小鯛や穴子、甘鯛などもあり、それぞれの盛り合わせもある。この日は季節メニューのお祭り寿司4840円と日本酒を所望。

しばらくして着皿。日本近海で取れる上質な真鯖と道内産の真昆布を使用とのこと。
鯖はそれほど厚みはないけど屋号同様に切り口がウサギの形に見えるよう作っているとのこと。鯖の上に酢につけた昆布が噛まれていてそれを外してからいただく。

鯖に昆布の味がしっかりと染み込んでとても美味しい。綺麗に焼き込まれた鱧はふんわりとしていてとても香ばしい。最近はあまりいただく機会がないけどこのサイズの鱧を丁寧に骨切りをして金串に刺して焼き込む仕事は大変であると推察する。ご飯の量も多いので一人前いただくとお腹いっぱい。おすすめの鯖寿司に合う日本酒も程よくいただいて大満足。ごちそうさまでした。

京都市東山区八坂新地清本町367
075-561-0751
11:00~22:00
火曜日定休

いづう日本料理 / 祇園四条駅三条京阪駅三条駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

寿司 京都市

東急ハーベストクラブ The Dininng 彩

自社で保有しているハーベストクラブというリゾートホテルのダイニングで夕食。地元で取れる海の幸と熊野牛を組み合わせた会席コースは何度食べても飽きることはない。年に2回くらい訪問するけど温泉も良くてリラクゼーションにぴったり。
今回は8000円の懐石料理を所望する。

最初に食前酒と前菜。パープルクイーン梅酒はとても飲みやすい。夕焼けの景色を愛でながらいただくお酒は最高。

前菜は合鴨ロース、モロヘイヤお浸し、爪バイ貝、鯛の子ゼリー寄せ、鰻八幡巻きなど。どれも手がかかっていてかなり美味しい。

煮物椀も薄葛清汁仕立てで塩梅は完璧。具材は旬の高級魚の赤っぽ、蓮根餅油焼き、白瓜、鶴菜、梅肉、柚子など。

刺身は鯛雲丹巻き、鱧、カンパチ、烏賊素麺仕立てで小さな工夫がたくさんあって目でも楽しむことができる。

焼肴は鮎炙り寿司、蓼おろし、ストロベリートマト。一口寿司にしているのでとてもいただきやすい。

箸休めに檸檬素麺、旨酢ゼリー。小さなコンロで鱧スープ鍋。地元さんの鱧と玉ねぎ、水菜、ズッキーニ、龍神椎茸など。

残ったスープを使って鱧雑炊。自分で仕上げるスタイルも面白い。小鍋仕立ての雑炊は初めて見た。

熊野米という地元のお米がかなり美味しい。

デザートは甘酒ブランランジェ、カスタード、枝豆が添えられる。もう一皿は水菓子でメロン、桃のコンポート、スイカ、ブルーベリー。見た目も美しく毎回価格以上の価値を感じさせてくれるいい和食店です。ごちそうさまでした。

過去の記事はこちら

和食 和歌山県