繁昌そば【大阪市 扇町/天満】

十日戎の日に堀川戎神社の側の表記の店を当社の社員さんとランチタイムに訪問。商店街の中に位置する地元では有名な老舗店。店内はテーブルが4卓とカウンターに数席。お店の看板はチェーン店のような感じだけど完全な家族経営のお店。

うどんはなく、そばのみのメニューは冷たいものが10種類、温かいものが10種類のみ。「初めてなのでお勧めをお願いします!」と告げると「冷たいそばを食べて欲しい」と言われ、その中で「きのこ山芋ざるそば900円」をお勧めいただく。

冷水でしっかりと締められたざる蕎麦が注文から3分ぐらいで提供される。見た目は細めの更科系で麺線はしっかりした美しいビジュアル。噛み締めるとぐいっとコシのある食感でツルツルと喉越しも良く、かなり美味しい。提供時に「なまものなので早めに召し上がりください」とのこだわりの一言あり。関西風の甘みのある角の取れた「つけ汁」も鰹の香りがとてもいい。中には舞茸と長芋が入る。

途中でご主人が厨房から出てきてテーブルの上のゆかりのような胡麻をすりおろして蕎麦にかけていただくのがお勧めと言われる。自らわざわざ胡麻をすりおろしていただき「風味と味が逃げるのですりおろした胡麻はつゆにつけてはいけない」等、丁寧に食べ方も説明いただく。かなり親切な方である。確かに最後に鼻に抜ける胡麻の香りがとてもいい。「胡麻をかけて食べるのはうちだけだよ」とも言っておられた。

最後に薄めの蕎麦湯を汁に混ぜて完飲する。ごちそうさまでした・・・・

大阪市北区天神橋3丁目8-26
06-6358-7088

繁昌そば そば(蕎麦) / 扇町駅天満駅南森町駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 扇町/天満 蕎麦

グリル樹(じゅ)【大阪市 住之江公園】

大阪メトロ住之江公園駅から徒歩3分の場所にある表記の洋食店を訪問。店の隣にお店専用駐車場2台分あり。弁天町のグリルミヤコのご子息が5年前にオープンしたお店。すぐ隣は卵かけご飯専門店の玉飯。

明るい店内はカウンターが7名席とテーブル席が5卓。ランチメニューは大きくそそり立つように盛り付けるエビフライが名物とのこと。この日は知人オススメのレコメンドメニューの上ビフカツ2200円を所望する。

しばらくして大きなビフカツが着皿。サクサクの衣の中の赤身肉はとても柔らかく肉質も良くてとても食べやすい。シナモンの効いたクラシカルなドミグラスソースもとても美味しい。食後の膨満感もなく一気に完食してしまう。一見普通に見えるけどかなりレベルの高いビフカツでした。味噌汁もとても上質・・・・

大阪市住之江区新北島1丁目5-25
06-6685-2702

グリル 樹洋食 / 住之江公園駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0

大阪市 住之江公園 洋食

おうどん 蓬【大阪市 福島】

鷺州にある聖天通りの近くの表記のうどん店を訪問。大阪の日本料理店のミシュラン2つ星の「お料理 みや本」の手がけるお店で1月7日オープンの一番客となる。多分ネットでは初めてのお店の投稿になると思う。周りにコインパーキングあり。

福島駅から徒歩6分の場所で店の周りは「鮨ひじり」や「蕎麦切りからに」「グリルニュートモヒロ」などの有名店が立ち並ぶ。店の入り口はかなりわかりにくいので写真を参考にされるといいと思う。

本湖月で修行された店主の宮本氏は私が天下茶屋で習っていた表流茶道の同門の社中さんで彼の作る料理も茶味溢れたものとして有名。こちらのお店でもしばらくは店主の宮本氏もお店に入って配膳をされると言っておられました。

営業時間は11時30分から14時30分まで。営業日はインスタやフェイスブックで確認。。

店内は高級和食店の様相で見事な檜の1枚板の大きなカウンターが目を引く。席数はカンターのみで20席くらい。店の奥には個室も用意されている。若い女性のお弟子さん2名が厨房に入ってうどんを作る。壁は竹格子が入り天井には網代があしらわれる。土壁の左官もお見事で日本で最もお金のかかっているうどん屋となっている。壁にかけられた「旬」の書もかなり高価なものと推察される。

メニューはしばらくは「かけうどん」と「釜揚げうどん」のみ。小900円 中1000円 大1100円となっている。今回はかけうどんと釜揚げうどんの両方を小サイズで所望する。少しづつトッピングのみを増やすといっておられました。着丼まで12分その間に宮本氏といろいろ話をして時間を潰す。

まずは一番のオススメのかけうどん登場。手打ちの麺は弾力があってビユーンと伸びるタイプ。グミ感もあるけどそこまで強いコシではない。出汁は最高級の昆布を使用していることは一口いただけばわかる。鰹節もしっかり効いてほんのりと鯖節のような香りもする。味も香りも透明感があり、今までいただいたうどん出汁の中で一番塩分濃度が低い気がする(多分0.8%くらいか・・)

出汁が12で薄口と味醂それぞれが1で塩をほんの少しが我々プロの黄金比(ウザくてすいません・・・)と言われるんだけど、うどんの中以外に塩は入っていないかもしれないと感じた。どちらにしても日本料理の延長のような味わいにびっくり。繊細に笹に切られた葱はご主人の包丁とのこと・・・・一目見たら只者の仕事でないことはわかる。生姜のすりおろしも繊維の硬い部分は口に残るので包丁で叩いてから行うと言っていた。。

器は唐津の人間国宝の中里無庵の窯のものといっておられた・・・器というよりももはや「お道具」で、かなりの数寄者の領域である。。

2杯目の釜揚げうどんのつゆの丸さにびっくり。。ここまで角の取れた柔らかいつゆは初めて。こちらの葱は小口に細かくカット。最後は釜揚げの茹で湯をつゆに入れて蕎麦湯のように全て飲み干す。。全ての塩梅も完璧なり。。会計のレジ横にはドンペリやグランクリュの入ったワインセラーが鎮座されていた。。オープン最初の会計は1800円。店主と記念写真を撮って店を出る。。

すぐ近くの上の写真のカフェで休憩。ファザードは地味だけど店内はかなり素敵で、女性店主の空気感も良くて長居してしまう。。バスクチーズケーキと竜の卵プリンを食べて大満足。器も綺麗で偶然にいい店見つけました。

福島区鷺州2-10-6
11:30~14:30

おうどん 蓬うどん / 福島駅新福島駅野田駅(阪神)

昼総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 福島 麺料理