Barbara (バルバラ)【大阪市 日本橋】 【大阪市 難波】

日本橋の高島屋別館の前を西に入ったとこにあるワインバーというかワイン居酒屋。。 何度か名前は聞き及んだことがあったのでいざ潜入。無口なホール担当者と人相の悪いオーナー兼マスターの2人でやっていて造りは喫茶店のような感じで中は赤い感じで?隣は地下に続く階段があって、そこがワインセラーになっているという不思議レトロなお店。 最初はビールをいただいたがワインがお勧めということだったのでいつものようにシャルドネの濃い~やつを所望しようと思ったが赤ワインでも料理と合わせて大丈夫というのでちょぼちょぼの値段のものを選んでいただいた。 最初にいただいたのが、うおぜの酢味噌和えでイメージしていたのをいい形で裏切られる。新鮮なうおぜ (イボダイとかうぼぜとか言われる・・煮つけたり焼いたりするのが普通)を軽くしめたものにドンピシャの味加減の酢味噌和え。。。これはビールにぴったりでボリュームもばっちり。付け合わせはセロリのスライス。。かなりええセンス。。。最初の料理一目見ただけでなかなかやりよるとわかった。 uoze.JPG なめてたらあかんわと背筋を伸ばしてあまだいの昆布締めをいただくと、これもええ感じに昆布締めされたものの上にまた昆布が乗っていて鯛と昆布と梨とを一緒にいただくという趣向。軽めの赤ワインとのマリアージュが抜群。。シャブリでもよかったかと後悔・・・ amadai.JPG 続いて名物と壁に書かれた「きずし」はガスバーナーで炙られて登場。どう考えてもきずしとワインは合うわけがなく結構ヤバいとは思っていたが・・・・・・でも・・ この店主凄すぎ。。。もう尊敬もん。。。目から鱗とはこのこと。。。もっと自分の右脳を鍛えなくっちゃと反省。。。全くサバの臭みなし(これは当然)たぶん穀物酢でしめてなくてレモンかすだちか・・きずしの癖に全然酸っぱくない。。これが肝心なのね。。 サバは本当に柔らかなソフトな(一緒か・・)絹のような舌触りの脂があって魚の旨みがあとから下あごに絡みつく。もちろんケッパーが乗った皮の面が香ばしくてこれははまりそうなくらい美味しいです。 もちろんワインと合うことは自然で当然。。これは茶づけにしてもかなり旨いと思った。。 kizusi.JPG 話を聞いているとこの店主は前に黒門で魚屋をしていたらしい。親父とそりが合わずこの店を始めたらしい。サバも太平洋岸よりもこの時期は日本海のほうがええもんが取れるんやとずっとしゃべりまくり。私は和歌山とかのサバで脂があればあるほど旨いと思っていたが大切なのは脂の質でこれは牛肉も一緒なのとひとりごちする。このきずしは一本1000円するサバを使っているともいっていた。。そらあ魚を知り尽くした献立だわと納得する。感動冷めやらぬ中、剣いかのアンチョビ和えをいただく軽く火を通した剣いかに自家製のアンチョビをあえてそれをマスカットアレキサンドリアとともにいただく。甘くて酸っぱくて辛くてなんとも複雑な味で口の中が大混乱を起こしてしまう。。何でも普通には食わさんぞ。。という店主の魚へのこだわりがよく伝わる。手を加えてよりワインとしっかりとマリアージュさせるなかなか他にはない料理。。 ika.JPG アナゴの煮つけはチーズと共にいただくと結構相性がいいことに驚く。。付け合わせのキュウリもさっぱりしていい。アナゴもジャンボサイズで食べ応えたっぷり。。 しいて言えばアナゴのたれにバルサミコ等の酸味があれば食べやすくてパンチがあっていいのかなと思ったぜ。 baruanago.JPG 店主最初はとっつき悪いけど話せばかなりいいやつ。。 ワインも手ごろでもいろんなワインで飲むのがお勧めだから飲めるメンバー4人くらいでいくのがいいと思う。 Barbara(バルバラ) 大阪府大阪市中央区難波千日前5-30 06-6636-0315

大阪市 日本橋大阪市 難波 レストラン

いづもや 09初秋【大阪市 住吉】 【大阪市 住吉公園】 【大阪市 住吉大社】

私が大阪の鰻はここと知人にいつも紹介しているお店。 阪堺線と上町線の交差する住吉(昔は住吉交差点と言っていた)という駅の真ん前で ずっと昔からかば焼き一本でされている地元の名店。 真っ白けののれんと軒先からの煙が目印でお店の中はカウンター4席。 歪んだテーブル席4人がけが4つ。お店の中も昭和にタイムスリップしたような錯覚に陥る。 年季の入り方が半端やない。。接待するおかあはんのあったかい雰囲気も素晴らしい。 鰻は関西焼きで香ばしくパリっと仕上げていてもちろん炭焼き。。若い店主(といってももうベテランの域だが)の丁寧な仕事はありがちな焼きムラや焼きの甘さも全くなく中はふんわりしていて、関東風の ふんわりした食べ応えのない水臭い蒲焼とは完全に一線を画している。ご飯は独特のやわらかさで(個人的にこんなのが大好き)たれもまんべんなくまぶしてあってしかも甘すぎず辛すぎずで私にとってのベストオブザ鰻どんぶり。。 器とかの見栄えは悪いがきっちりとした仕事も敬服するし、肝吸いもありがちな水臭さもなく、しかも鰻店の吸い物のルールもちゃんと守られており、言葉どおりのええ塩梅である。必ず注文してもらいたいと希望する。 idumoya9gatu.JPG まむし(鰻どんぶり)は600円、800円、1000円(写真)、1500円、2000円とあり1000円のが昔から特上と呼ばれている。私はいつもこれを所望する。2000円のは器に鰻が敷き詰められているのを前に見たことがある。1500円の分は1500円の頂戴!と言わねばならないし2000円のも同様である。 (ちょっとややこしいのだが・・・しょうがない)30代前半の頃、将来出世したらこの店の2000円のどんぶりを食べようと心に誓ったことを思い出す。しかし今だ食べたことがない・・(涙) 600円の分は丸型のまさにどんぶりに入って鰻が2切れでこれもまた味わいがあってよい。個人的にはお勧めである。 住吉大社の参拝の帰りにぜひお勧めの名店。この店はまさに大阪の至宝といえる。 大阪市住吉区東粉浜3-29-1 06-6671-2768 11:30~売り切れまで 定休日 水曜日

大阪市 住吉大阪市 住吉公園大阪市 住吉大社

小好鮨【大阪市 梅田/JR大阪】

出張の帰り。九州で甘ったるい醤油の寿司に辟易して帰阪し、早速梅田かっぱ横丁の小好寿司に直行。近くの友達のYさんを呼ぼうと思ったが今日は一人でゆっくりと寿司を楽しむ。この寿司屋の名前の由来は「仲良こよし」から来ていると誰かが言っていた。親父が病気でしばらく閉めていたのだが最近復活したのでほんまうれしい。。この店は数年前のガザットサーベイで帝国ホテルの久兵衛をどうどう抑えて寿司部門1位になっていた。難点は予約ができないのと店が超狭い。。トイレがない。。でもそれを超えた素晴らしさがこの店にはある。創業46年(らしい)12席の三角形のお店はホントに狭く客席の背後に2か所手動の扉があり自分の座る席の前の扉を開けて入り、座ってから後ろ手に扉を閉めないといけない。扉と客席の間は、もたれかかれる距離(40センチくらい)でもたれかかったら少し危険。お客との距離も近く隣の客が食べたものがつい欲しくなる。 まさにワンボックスカー詰め込み状態(結構個人的には好き)最初にこの店の名物のアワビとヒラメの縁側と鯛と鱧をお造りでいただく。塩でいただくとどれもが旨すぎてめまいがしそうになる。。 ええ頃合いのサイズのアワビは適度に柔らかく適度に固くいつもこの店で食べまくってしまう。 名残の鱧もいい脂があって梅肉との相性も良く冷たいビールいきなり3本あけてしまう。大将と奥さんのかけあい漫才のような会話も楽しい。話に入るもよし会話をあてに飲むのもよし。。劇場型寿司店と言えよう。 tukurimorikoyosi.JPG 「ディスイズ大阪の寿司屋」って感じで東京の人連れてきてあげたら絶対に喜ぶこと違いなし。 身長185センチ以上と120キロ以上の方は厳しいかも知れない。 この店の特徴は親父の塩振りも芸術的だが何と言ってもネタのよさ。切りつけも分厚く、ご飯は少なめ。このバランスがまず素晴らしい。まさに絶品。 susi2koyosi.JPG アルコールを日本酒の冷やに切り替えて2貫ずつ握っていただく。最初の赤貝は独特のいい香りでコリコリ。貝柱も縦切りでシコシコ。アオリイカもイカの香りと深い味が素晴らしい。塩で再び同じものをいただく。名物のアナゴもトロトロのふわふわで素材もさながらほんまにええ仕事しよる。今日はなかったが春先のトリガイもむちゃ旨い。親父にツブガイも薦められていっといた。コリコリで臭みもないし、ええ素材というのがよくわかる。 親父はギャグを飛ばしまくりながら(まさに親父ギャグ)どんどん握りまくる。2貫ずつなので結構お腹に来るがどれも食べたいネタばかりなのでつい無理して隣の客が頼んでいる、とろけまくりのサーモンをいただいて、そのあときっちりとした締め具合のサバもいただく。当然絶品だった。ウニも見た目が悪いがミョウバンなしの最高のもので、またもや中枢神経がおかしくなるくらいの食べまくりだった。路地裏の名店とはこの店のことを言うんだろうねとひとりごちして帰る。親父さんの健康とこの店がいつまでも続くことを願う。。。 大阪市北区芝田1-3-12 TEL:06-6372-5747 営業時間:18:00~23:00 日祝休み

大阪市 梅田/JR大阪 寿司