寿司

越中屋 ジュニア (立鮨 越中屋)

南海線天下茶屋駅のショップ南海の入り口付近にある表記の寿司店を訪問。以前は越中屋東野というお店だったけど今年から西成の越中屋本店のご子息が店を引き継いで切り盛り(そのため店の名前はジュニアと言われる)。東野の店と同様に看板もないんだけど連日予約客で大賑わい。

以前と異なり立ち食いスタイルになったのでお店の定員は11名くらいまで入店できる。清風高校、近畿大学卒業の若きご主人のお人柄もよく、立ち食いなんだけど一人一人の客に向き合って心のある懸命な仕事をされる。こちらのご主人のお父さんのお店(越中屋本店)も今まで来店した全ての客の顔と名前を覚えておられることで有名。

メニューは一貫ずつ価格が記された握り寿司とお酒のあて8種類くらいからなる。初めての方はおすすめ握り5貫1000円がおすすめ。仕入れは木津卸売市場に毎日買い出しに行かれているとのこと。仕入れや寿司のスタイルは越中屋本店とは全く別にされているとのこと。お店はご主人と若い女性スタッフさん2名で切り盛り。

最初にお酒のあてを所望する。旬のホタルイカとホッキ貝の酢味噌800円と焼き空豆500円を注文。それ以外にも鰻蒲焼・白焼各800円、マグロとろ叩き900円、太刀魚と若牛蒡の焼きびたし700円、魚かま塩焼き800円、牡蠣ポン酢600円など。。

握りはゲソと烏賊耳各150円からスタート。好きなものを好きなだけ注文できるスタイルが嬉しい。続いてカワハギの肝乗せ300円。一丁付の小肌200円、脂のよく乗った石鯛250円、ふわふわ食感の煮穴子300円と続く。いくらの黄身醤油掛け400円、好物の車海老400円は2匹分所望する。芽ねぎ150円をいただいてフィニッシュ。

お酒もおすすめのものを5種類いただいて大満足。

店を出て駅前の「やなや」で海老の串カツとビールをいただく。やっぱりエビが好き・・・

前回の記事はこちら

大阪市西成区岸里1-1-9 ショップ南海内
080-3033-2476
営業時間:17:00〜22:00
定休日:月曜日


カテゴリー 天下茶屋, 寿司 |

すし姫

3月15日オープンの表記の寿司店を訪問。チンチン電車の大小路駅と花田口駅から徒歩5分。堺東と堺駅の中間点くらいの場所にある。菅原神社の隣に位置する。外観・内装はかなりモダン。店の棚には様々な洋酒が並べられている。

店名でわかるように寿司の握り手が女性。23歳の女性2名で切り盛り。カウンター8席はかなりゴージャスな感じ。寿司コースには酎ハイ・ビール・ソフトドリンクが3杯までついているとのこと。日本酒はワイングラスで供される百寿1000円と万寿3000円のみ。

座付きは海鮮スープ。中には柔らかく炊いた鮑が入る。続いてガラスの器に入った黄身醤油に浸された赤海老。赤海老を食べた後はシャリを入れて卵かけご飯にするという趣向。焼き物は甘鯛の鱗焼き。サクサクに焼き込まれた鱗部分がとても美味しい。和牛サーロインを使った出汁しゃぶしゃぶと続く。

続いての握りは最初にマグロと鰹が苦手な旨を伝える。皮目をバーナーで炙った金目鯛からスタート。シャリは小さめで食べやすい。旬の平目、軽く締めて針生姜を乗せた鯵、ハリイカ、イカ墨を混ぜた黒シャリと蟹身、ミニいくら丼と続く。

後半戦は和牛サーロインを軽く炙って燻製にしたもの、カンパチ、サヨリ、大トロはパス、しっかりと火入した帆立貝柱、かぶらの漬物で終了。若い女性が握る寿司もたまにはいい。一口いただく度にエネルギーをいただける感あり。

デザートは小豆とイチゴの最中。最後まで美味しくいただけました。

堺市戎之町東2-1-3
090-2757-1150
18:00~20:00 寿司コース12000円
20:00~22:00 おまかせ寿司11巻6000円
*キャッシュレス支払いのみ/完全予約・紹介制


カテゴリー 堺市, 寿司 |

鮨ふみ

福島の表記の寿司店を訪問。界隈は有名店が立ち並ぶ激戦区。駅から北西に3分ほど歩いたところに位置する。檜のL字型のカウンターは10席で大人な雰囲気。開店して8年目とのこと。

寿司のコースメニューは13800円と17800円の2種類。今回は13800円のコースを所望する。双方ともに最初にあてが出て後から寿司になるスタイル。

最初の刺身は芽ねぎを巻いたクエの刺身、皮目を焼き込んだ鰆(鰹の代わり)、鯖の3種。

酒肴はかなり多彩。北陸の糸水雲は食感がとてもいい。タコの柔らか煮、相生産の牡蠣は新鮮でよく肥えたもの。子持ち昆布を卵黄醤油で和えたものは初めていただいてこの日一番のお気に入り。

銀鱈の西京焼きも日本酒にぴったりの塩味。ポン酢をかけた茶碗蒸しは白子がたっぷり入る。

握りの扉は塩昆布を乗せたほうぼうから。続いて鰤のお腹部分。マグロ漬けの代わりにいくら軍艦、小肌1枚づけと続く。

ご主人の握るスタイルは伝統的な本手返し。右斜を向いて肘を上げて握られているのと途中で桶を叩いて捨てシャリをする所作で今は無き日本橋の江戸前寿司の名店「福喜鮨」のご出身かと聞くとその通りだった。コンラッドホテル大阪のビルの鮨美寿志の井上氏も福喜鮨のご出身でかなり美しい所作で寿司を握られていた記憶がある。

剣先いかは塩で供される。独特のフォルムの車海老は温かくてかなり美味しい。ふわふわの皮目を上にした穴子、干瓢巻き、福喜鮨と全く同様の玉子でフィニッシュ。

価格を考えると大満足。。お酒もたくさんいただきいい時間を過ごすことができました。

帰りに立ち寄ったバーのご主人はジンリッキーマニアで個性のあるジンをブレンドして供される。思いの外に飲みすぎてしまう。

この日のご主人の握りの所作が美しくずっと見惚れていた。

最近の大阪の高級寿司店の握りで手を返した後で最後に寿司を右手で握り込む下品なスタイルの方が多いことに閉口する。私は右手で握り込むこの所作を「よこはまたそがれ」という隠語で呼ぶ。理由は上記の写真を参照。

大阪市福島区福島7-7-24
17:00~23:00
水曜定休


カテゴリー 福島, 寿司 |