和食

お料理 山田【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地の昨年オープンした表記の気鋭の和食店を友人と訪問。北新地駅より徒歩5分の船大工通りの新しいビルの2階に位置する。

エレベータを降りるとすぐに店の玄関となる。お店はカウンターのみ8席。
カウンターはサペリの無垢材を使用。今回は手元の見える一番奥の席に案内いただく。

先付けは島根県産の松葉ガニの真薯のようなもの。蟹の身に蟹味噌を入れて蒸してその上からすり流した蕪をかけたもの。体がほっこり温まる座付きの逸品。カツオ菜が上に添えられる。

続いての「おしのぎ」はもち米の上にアユの稚魚「氷魚」と「こぶ高菜」を乗せたもの。

濃いめのシャンペンとの相性がとてもいい。

煮物椀は大きな白甘鯛の炭火焼が鎮座。上に鶯菜と吸い口に花柚子。蒔絵は金時草とのこと。

お造りは皮目を炭火で炙った鰆。
炒めた秋田の三関せり(みつせきせり)葉は炒めて、根っこは油で揚げている
醤油漬けにした花わさびが添えられる。

剣先烏賊に細かい包丁を入れて、さっと炙ったもの。
ひろっこという葱の新芽と焼いてからおしたしにしたうるいが添えられる
ポン酢オイルでいただく。

焼き肴は島根県産のどぐろの炭火焼き 。下には菜の花を使ったピューレ。ホクホクの食感ののどぐろを崩しながら食べる

ふぐの白子の炭火焼は自家製のからすみと新物の生海苔の餡掛けスタイル。白子も餡もとても香ばしい。お酒が進みまくる。。

店主の山田氏は30代前半の今どきの長身細身のイケメン。名門のミシュラン店の弧柳さんや中村さん、纐纈さんなどで修行。

島根産の和牛サーロインの炭火焼 には炙った白アスパラが添えられる。
これを塩、カンボジアの生胡椒、クレソンの新芽などの薬味と西洋わさびで作った白いタレなどでいただく。

締めは釜だきご飯。信楽焼作家の中川一辺陶作の白い釉薬の釜で提供。米は岡山県のコシヒカリ「桃太郎」を使用。ご飯のお供は、卵の醤油漬け、生のお肉と沢庵、じゃこと山椒、生カラスミ、白菜の漬物と胡瓜のぬかづけ、味噌汁はしじみの出汁の青さ。

ご飯の美味しさは秀逸。最後は一口海老カレー で締め。車海老を200匹分を丸ごと炊いてスープにして、海老の甲羅をオーブンで焼いてパウダーにして混ぜているとのこと。

デザートは毎月、季節の野菜を使ってアイスクリームを作っているとのこと。
この月は北海道産の白銀というブランドの百合根。 独特のホクホクした味わいがとてもいい。お腹いっぱい大満足。。。若いスタッフもとても好感の持てる接遇でした。ごちそうさまでした・・・

大阪市北区堂島1-5-36 Rich K.BLDG. 2F

お料理 山田日本料理 / なにわ橋駅大江橋駅東梅田駅

夜総合点★★★★ 4.0

大阪市 梅田/JR大阪 和食

ふつうの食堂 いわま【大阪市 難波】

裏なんばの道具屋筋にある表記の衝動でランチ。昼前の訪問だったけど店は超満席。ふつうの食堂というネーミングなんだけど何を食べてもワンランク上の味わい。店内のBGMは浜田省吾。

この日はイチオシのコラボランチ980円を所望する。店主と調理補助の方が2名、接客が1名で切り盛り。

カリカリに揚がった唐揚げはとてもジューシー。出汁巻きも味、ビジュアルともに完璧な仕上がり。カリカリベーコンの入ったポテトサラダも秀逸。たっぷりの量の粕汁も文句なしの味わい。

この店の一番のポイントは白ご飯。米も炊き具合も最高で米粒一粒一粒が立っていて艶がある。このレベルの白ご飯を出す店はなかなかないと思う。全ての繁盛には理由あり・・・

大阪市中央区難波千日前9-12
06-6599-9320
11:00~15:30 17:00~22:00
水曜定休

普通の食堂いわま食堂 / 難波駅(南海)近鉄日本橋駅日本橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 難波 和食

日本料理 寺田【大阪市 玉造】

玉造にある表記のミシュラン日本料理店を友人とランチタイムに訪問。

JR環状線「玉造」から徒歩30秒。長堀通沿いの駅前商店街のビルの二階に位置する。1階は古びた本屋。
階段を上がると打って変わってエントランスに続く上品なアプローチが広がる。

お店はカウンター8席と4人がけの掘りごたつの個室がひとつ。

心斎橋の桝田で一番弟子をされていたご主人がカウンターからご挨拶。昼のコースは3800円から。夜のコースは7000円・10000円・15000円なので今回は昼間に夜のコース10000円を所望する。

先付けはうるいと蕗と飯蛸。。上に花穂紫蘇とリンゴ酢ゼリーがかかる。

続いての煮物椀はとろみのある薄葛仕立て。湯葉の真丈を揚げたものに人参や大根など。。絞り生姜の風味もよく体が温まる逸品。器の梅の蒔絵がとてもいい。

刺身はかなり大きなサイズのヒラメと剣先イカと北海道産の雲丹。どれも上質なものばかり。この向付の筒茶碗の器も梅柄。

刺身には鍋島の純米酒の生酒を合わせる。

錫の器もとてもいい。

この店の名物の鯖寿司。これだけをテイクアウトする客もたくさんいると聞き及ぶこの時期だけのレコメンドメニュー。

大きな皿に豪快に盛り込まれた目移りする八寸は枡田風。
・干し柿のバター鋳込み
・紫花豆
・玉蒟蒻
・プチトマトのワイン煮
・あさり時雨煮
・昆布大豆
・じゃが芋素麺ととびこ
・帆立の蕗味噌
・編笠柚子
・伊達巻
・胡桃と鶏の松風
・ちしゃとう

どれも丁寧に作ってあり日本酒が進む酒肴。。

琵琶湖由来の瀬田しじみのオイスター醤油と普通の醤油に漬けたものも、ずっと食べ続けたくなるような味わい。

先ほどまで泳いでいたアマゴの唐揚げ風の天ぷら。。ホクホクの食感。

蕪と烏賊団子の蟹あんかけ。。出汁の塩梅がとてもいい。

食事は釜炊きごはんでお供は鰆の味噌漬け。このご飯もシンプルだけど美味しすぎる。。残ったものはおにぎりにして持ち帰り。。

水菓子は巨大な奈良産の古都華苺。とても糖度が高くて瑞々しい。

甘味は目の前で若い職人さんが作る大福。餡は白餡と金柑かピスタチオのアイスかを選ぶことができる。最後にご主人の点てる薄茶でフィニッシュ。何をいただいてもとても美味しくてとてもいい時間を過ごすことができました。お店の雰囲気も固くなくてとてもいい感じです。

大阪市天王寺区玉造元町2-35
06-6191-3237

日本料理 寺田日本料理 / 玉造駅(JR)玉造駅(大阪メトロ)森ノ宮駅

夜総合点★★★★ 4.0

大阪市 玉造 和食