和食

佐藤

日曜日に九州小倉にてベストボディコンテストに参加した帰り表記の和食店を訪問。界隈では超有名な平成6年創業のミシュラン2つ星店。今回は北九州で有名な「照寿司」さんのご紹介で休日に開けていただく。

お店は小倉駅から徒歩2分ぐらいのとてもいい場所に位置する。この日は22000円のおまかせコース。

靴を脱いで古民家風の店内に入ると正面に10席ほどのコの字カウンターと奥に個室カウンター。今回は個室に案内いただく。数ヶ月前からこの日のためにダイエットしていたので久しぶりにいただく乾杯のビールがなんとも言えず美味しかった。

最初の一品は氷の器に盛り込まれた稀少な山口県萩の赤雲丹登場。かなり大きなサイズで量もたっぷりで食べ応え満点。雲丹の下には長芋素麺が隠れている。

こちらのお店では使用されるほとんどの素材が九州もしくは山口産とのこと。

向付は有明産の天然車海老をレアに火入れしたもの。海老の味噌がたっぷりかかっていてびっくりするくらい甘くて美味しい。。玄界灘の赤いかは梅のジュレで供される。

温かくて物腰の柔らかいご主人との会話もとてもいい味わい。

目の前の銅鍋に入った昆布出汁で産卵を終えて肥えてきた夏河豚をさっと火入れしてちり酢でいただく。そぎ切りとぶつ切りで味の違いを楽しむ趣向。。味も深くてびっくりするくらい美味しい。

残った河豚の出汁を使って丸茄子、冬瓜を炊き込んだ椀物。。淡味だけどとても滋味深くて内臓に染み渡る美味しさ。日月のお椀も美しい。

四国産の天然鮎のプレゼンテーション

飾り塩をつけずに炭火で一気に焼き上げる。頭は唐揚げ状態。身はふわふわの仕上がり。。濃い蓼酢で供される。

続いての天然ウナギの白焼きも脂が乗りまくっていて秀逸。。こちらもさっぱりと蓼酢でいただく。


使用される食器や酒器もとてもいい。九谷をはじめ京焼や備前焼などオリジナルの竹酒にも風情あり。

パンチのある料理がどんどん続く。大振りにカットしたアワビのステーキ。先に蒸し上げているのでびっくりするくらい柔らかい。。たっぷりの肝のソースと叩いたオクラと黄身酢でいただく。

鱧の寿司と鯛の粽寿司。。

土鍋で炊きたてのご飯をアルデンテの状態でまず一口分供される。お供は新鮮な鰯をさっと付け焼きにした物など。汁はとうもろこしのすり流し仕立て。

2膳目からは練りこんだからすみを小さく固めた物と実山椒の入ったじゃこご飯をいただく。からすみが口の中で解けてとても美味しい。

水菓子は巨峰と桃を使用。口の中がさっぱりする。。

甘味は葛切りを黒蜜で。

ガラスの器で抹茶が供されるのも珍しい。ここまでで約90分料理は次々と出てくるのでストレスがない。。ご主人のお見送りをいただいて店を出る。。評判に値する北九州を代表するいいお店でした。

福岡県北九州市小倉北区京町3-5-7 KSKコアビル 1F
093-541-3767
日曜休業

お料理 佐藤日本料理 / 小倉駅平和通駅旦過駅

夜総合点★★★★ 4.0

和食 九州地区

廉 REN 7月【大阪市 谷町六丁目】

谷町6丁目駅から空堀商店街西口に入って一つ目の筋を南に入った角にある新進気鋭の表記の割烹料理店を友人と訪問。

心斎橋の名門「作一」の西店で40年勤められていた方がオーナー。。料理長の若い方もよく見知った方。喜川の系譜をしっかりと感じさせる板前割烹スタイル。おなじみの毛筆手書きのメニューには季節の様々な料理が記載。値段の記載はなし。アラカルトで好きなものを好きなようにいただけるのは嬉しい。どれも食べたくなるようなものばかりで毎回目移りしてしまう。。

お店は1枚板のカウンター8席とテーブル席が2つ。サービスは若い女性と見習い調理師さんの2名でとても丁寧な接遇にいつも感心する。

座付は唐辛子のお浸しと木の葉型の冬瓜の煮物、焼いた鱧の押し寿し。。

刺身の盛り合わせは皮目のみを炙った太刀魚と鱧。甘い雲丹を乗せた剣先烏賊、天然鯛、徳島産のメイチタイなど。。

続いて渡蟹のサラダは蟹の内子がたっぷり。。

こってりした日本酒をリクエスト。。

日本酒によく合う伝助穴子の源平焼き。白焼きは山葵醤油でタレ焼きはそのままでいただく。

名物の一口ビフカツは数ミリの厚みにカットした食パンでヘレ肉を巻いて揚げるこの店ならではのオリジナリティーのあるもの。肉も驚くくらい柔らかくてびっくり。辛子ソースでいただく。

蓴菜の酢の物は蓮の葉に盛り込まれる。酢の加減が素晴らしい。胡瓜を細工したカエルが可愛い。。

水茄子の天ぷらは干し海老をパウダーにしたものをかけて供される。。お酒がすすみまくる逸品。

旬の蛸の炊き合わせ。。

最後は鱧寿司を所望する。。最近はこのスタイル(京風)の鱧寿司を出すお店も少なくなったのでとても嬉しい。骨切りをして串を刺して丁寧にタレをかけて焼いてから冷まして包丁で叩いて寿司にする手間は大変と思われる。

デセールは凍らせたプリン。。これが思いの外、美味しいのでビックリ。今回も予定より食べ過ぎてしまい後悔。お酒もたくさん頂いて2人で3万円の会計。。作一さんや他の喜川系列のお店でいただく半分くらいの支払いな感じ。。。定期的に通いたいいいお店です。。

前回の廉はこちら

大阪市中央区谷町7-6-3
06-4305-4380
17時~22時
休日 水曜日、第三木曜日

大阪市 谷町六丁目 和食

稲家 7月【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地の表記の店を友人と訪問。店主の稲家氏は三ノ宮の超人気ミシュラン店「植むら」で6年修行期間を経て、2021年2月にご自身のお店をこの地にオープン。

北新地の永楽通りのこちらの新しいビルには、「纐纈」「ぬま田」「TOMONO」などの有名店も軒を連ねている。店内はカウンター8席のみ。この日は18時一斉スタート。料理はおまかせコース18,000円(サービス料10%、消費税別)。

ほとんどの料理はご主人の稲家氏が作る。今年34歳と言っておられた。脇を固める調理師はあと2名。

最初は麦焼酎のソーダ割りとともに大きく包丁した蒸し鮑。胡麻ダレと糸南京が添えられる。

煮物椀はふわふわに仕上げられた万願寺唐辛子の真薯と車海老。出汁の味わいが突き抜けた美味しさ。

お椀の蓋には花火の蒔絵。当然特注・・・

日本酒を所望すると江戸切子の盃を選ぶことができる。

最初は十四代の中取り純米吟醸から。。

お造り一品目は長崎産のメイチ鯛の薄造り。。脂もあってもちもちした食感。。

刺身2品目は加太産の鯵。。。芽ジソと茗荷とともにいただく。。

鯨の鹿の子と馬場茄子の炊いたもの。。茄子の色出しの仕事が素晴らしい。。

日本酒は新政と爾今。。

焼き魚は炭火で焼いた真魚鰹と桃のピクルス。。

続いて九州産のヤイトハタのフライ。マヨネーズを使わないタルタルとともにいただく。

続いてサシの見事な和牛のプレゼンテーション。。。

出汁でしゃぶしゃぶにしてポン酢と鬼おろしでいただく趣向。。脂が強いけどしゃぶしゃぶなのでなんとかいただけた。。

釜焚きの枝豆御飯に梅干しの叩いたものと紫蘇を混ぜたもの。。とてもさっぱりとした味わい。。

炊きたてのアルデンテな白御飯。。

続いてのラーメンは細めの麺がかなりおいしい。。

名物の牛しぐれ丼。。ここまでくるとお腹がはちきれそうになる。。

デザートはぶどうを使った冷やしぜんざい。趣味のいい一品。。上にはデラウエアが載る。手際よく料理が出てくるので2時間少しで終了。。お腹いっぱい大満足。。ご馳走様でした・・

過去の稲家はこちら

大阪市北区曽根崎新地1丁目10番2号
TEL:06-6341-3177

大阪市 梅田/JR大阪 和食ラーメン