カテゴリー:和食

ひろせ 11月【大阪市 心斎橋/四ツ橋】

先月で6周年を迎える心斎橋の畳屋筋にある表記の日本料理店を訪問。数年来ずっと毎月欠かさず定期訪問しているお気に入りのお店。

心斎橋駅から徒歩7分、雑居ビルの1階に位置し、白い暖簾が目印の小体なお店。店内はカウンター6席とテーブル席2卓のみ。厨房には魚や肉を焼く炭焼き台が見える。メニューは月替わりのコース料理12000円のみ。しかしながら内容を考えるとかなりのハイコスパと思える。紹介して初めて訪問する知人のほとんどは常連となる。

店主の廣瀬氏は西心斎橋のミシュラン店「ゆうの」で修行、なにわ料理に代表される「喰い味」重視のいい仕事をされる。しっかりと吟味した季節の食材を素材感を活かしながら丁寧にかつ細やかに佳品へと昇華させる技術は突出したものがあるといつも感じさせられる。

最初に麦焼酎を所望してコースの扉を覗かせていただく。最初はガラスの器に走りのずわい蟹と徳島産の蓮根の黄身酢掛け。あしらえにシャインマスカットとササゲ豆、天盛りに東北の山間部の渓流脇で生息する山菜のミズの茎のコブ部分(肉芽)の「ミズの実」が添えられる。

続いて揚げ物がこちらのお店ではよく供される。この日は名残のしっかりと肥えた子持ち鮎の春巻き仕立て。鮎の皮の硬さは全く気にならない。たっぷり入った卵の食感がとてもいい。骨と頭は素揚げで添えられる。雪塩をたっぷりかけていただく。

お造りは盛り合わせにて。天然鯛のお腹部分、大きなサイズの赤貝は辛子味噌とともに、燻製をかけて皮目を炙った鰆、金目鯛の昆布しめ、ハリイカ、北海道産のしめ鯖、別添えで鱈の白子のポン酢添え。これだけで日本酒2合くらいいただける内容。

素焼きの信楽焼の器で供される土瓶蒸し。澄んだ味わいの出汁の中にはクエ、松茸、鴨の真薯が入る。食材の味が滲み出た出汁の美味しさは比類なき美味しさ。

炭火で火入れされた旬のカマスの松茸巻き。いつもながら塩の当て方と火入れは完璧・・・前盛りは舞茸。カマスの骨と野菜のエキスを加えたすだち醤油が下に敷かれる。

肉料理は炭火で休ませながら時間をかけて火入れした和牛ランプ肉。あしらえは天然のクレソン、無花果の玉味噌掛け、胡桃の素揚げ。肉に合う特性ソースはバルサミコ酢を加えた醤油ベースのもの。こちらの店では肉料理が必ず入るので赤ワインを所望するお客さんが多いと聞き及ぶ。ワインはセラーにたくさんあります。店主の廣瀬氏はソムリエの資格も持っておられる。

食事は新物の自家製いくら。皮が薄くてかなり上質である事は食せばわかる。お節用にたくさん仕込み中と言っておられた。

デザートは栗のアイスと冨有柿。

この日も原種をはじめとする好みの日本酒を4種類くらいいただいた。

ただいま「おせち料理」の予約受付中。2段で50000円(写真は昨年のものなので若干は内容が変わりますとのこと)31日の午前中にお店に引き取りとなっています。今年は限定25個のみ。11月3日現在で少しだけ予約枠残っていると言っておられました。

何をいただいてもワンランク上の美味しさでいつも大満足で店を出る。12月は中旬に訪問する予定です。

小さいお店なので予約必須です。初めての訪問は「ペロペロ」を見たとお伝えください。

過去のひろせはこちら

大阪市中央区東心斎橋2-8-23イケダ会館1F
06-7713-0543
17:00~翌0:00

大阪市 心斎橋/四ツ橋 和食

懐石料理 徳  おせち料理【大阪市 住吉公園】 【大阪市 住吉大社】 【大阪市 北加賀屋】

今回は私どものお店の宣伝です。

10月中旬から当店おせち料理の受付をしております。毎年ご提供をさせていただいておりますが本年は内容献立の見直しをしております。
下記のURL参照にて多人数のご家庭様やお一人様用、和風のオードブルと銘々の祝肴の組み合わせなど様々なお客様のニーズにあった内容のおせち料理をご覧いただけます。

また本年よりたくさんのお客様のご要望がありました「冷凍おせち」もご用意いたしました。「冷凍」というワードはどうしても食品ではネガティブなイメージがありますが当社では最新のプロトン冷凍機にて冷凍保存に合う食材のみを吟味して使用し、年末に他のおせちと別工程でより美味しく召し上がっていただけるような工夫を凝らしてお届けいたします。元旦に召し上がることができない方や外国の親戚に送りたいと思っている方、「旧正月」に召し上がりたい方など多くのお客様からすでにたくさんのご注文をいただいています。

私どもの作る全てのおせち料理は「手作り」にこだわっています。現在は様々なおせち料理が世の中で出回っています。
誤解を恐れずに言えば世に出回る8割くらいのお店は中国ベトナムで作った出来合いの袋詰めの商品を多かれ少なかれ使用しています。また、そのような「出来上がりおせち商材」を取り扱う専門業者もたくさんあります。
年に一度のあまり食べつけない「おせち料理」ということもあり、ほとんどのお客様があまり気にせず召し上がっているということも事実です。

それゆえに私どもは「フルスクラッチ」にこだわり、年に一度のハレの日に少しでも花を添えることができればと考えます。

その中でも色々なこだわりのアイテムがあります。。

・黒豆は丹波産を使用し、できるだけ柔らかく炊いています。最後に少量のコーヒーリキュールで香りづけします。

・田作り(ごまめ)は福井県の片口鰯を産地から直送していただき炒りこんでから糖分を抑えてアーモンドと一緒に炊いています。

・当店スペシャリティの金柑密煮は国産の金柑を一つずつ種を取って時間をかけて炊いています。

・栗きんとんは丹波産の高級栗を使用。よく出回っている出来合いのペーストは使用しません。糖分はギリギリの20%まで落とし栗の食感を残しています。

・龍皮巻きは北海道産の龍皮昆布に酢締めした鯛を巻き込んでいます。中に胡瓜とエシャロットのピクルスを入れて味のアクセントにしています。

・鰻の有馬煮は白焼きの鰻を山椒の実と一緒に柔らかく炊き込みました。

・但馬牛ローストビーフは当店の定番メニューで野菜と醤油だれに漬け込んだモモ肉を蒸し焼きにしたもので噛み締めると甘い脂とともに肉が解けます。

・松風は鶏ミンチに赤ワイン、山芋、干しぶどう、カシューナッツを合わせて焼き上げて仕上げにケシの実を添えています。

そのほかにも新鮮な烏賊を使用した烏賊団子、低温調理で仕上げた鶏塩麹焼き、但馬牛のローストビーフの切れ端で作る時雨煮、こだわりのたたき牛蒡、食感にこだわった徳島産の酢蓮根、素揚げでシンプルに仕上げた慈姑などどれも一手間加えたものばかりです。

ご注文はお店のHPまたは電話でも受け付けさせていただいております。全ての商品は製造予定個数を定めていますので売り切れになりましたら終了となります。昨年は12月初旬で全て受付終了でした。

また阪急百貨店梅田本店を始め近鉄、高島屋、京阪、伊勢丹、大丸等の在阪百貨店でもお買い求めいただけます。(一部取り扱っていない商品もあります)

おせち料理の公式HPはこちら

大阪市住之江区東加賀屋3-15-9
06-6683-0045
info@nori-net.jp

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ホーチミンシティ 2020

2020年に開業してコロナロックダウンのためにやむなく閉鎖したホーチミンの和食店をリオープンする準備で2年ぶりに渡越する。円安と現地物価高で3年前に比べたら家賃なども含め全ての商品が140%くらいの価格になった感じがする。新しい業態を持つ飲食店もどんどん増えて旧態依然とした和食店などはどんどん退場となっている。

今でも都会の道路はガタガタでボロボロで躓きまくる。ゴミは捨てまくりで一歩外に出ると湿った熱気のため汗だらけになる。街は埃っぽくて空気も悪い、信号がほとんどないので道路の横断は命がけで何度も轢かれそうになる。。でも住み暮らし、働いている人たちのエネルギーが半端なく強い。。これから経済発展することは間違い街であることは今回さらに再確認する。

ホーチミンの超一等地に最近できた日本人オーナーシェフの「Fume」は数種類のお任せコースが主体の和食店。黒を基調としたかなりかっこいい内装。この日の献立はスタイリッシュな前菜、日本から藁焼きを含む、直送の新鮮な刺身が4種類、イクラご飯を挟んでタラ白子の天ぷら、A5ランクの鹿児島産の黒毛和牛ステーキ、秋刀魚の塩焼きが乗ったパスタ、メロンが20万ドン(11814円)日本人だけでなく高感度の若いベトナム人客でいっぱい。アラカルトで北海道産の毛蟹が3000円だった・・・・

日本人街のレタントンにある友人の経営する立ち食い寿司。3坪くらいの店だけどアメリカ人などの外国人で連日満席。現地の魚も使用してリーズナブルにいただけます。100店舗くらい展開できそう。

昔からあるホーチミンに7店舗くらいある大型寿司店。ロール寿司も最近はスーパーマーケットで買えるので目新しさがない。ヒラメの刺身は冷凍。海老のわさびマヨネーズ焼きもどおってことない。最近は飽和状態で価格競争も始まっていると聞き及ぶ。

大型寿司店でイノベーティブ寿司をいただく。刻んだアボガドに蟹の身とトビ子が添えられ蟹味噌のソースが敷かれる。しっかり考えているんだけど創作性が強すぎてあまり美味しそうでない。

大阪のロート製薬が経営する薬膳和食。一等地で400席以上ある大型店舗。体の調子を入力するとその方にあったメニューが提示される。内装も綺麗で高級感満載。価格は比較的リーズナブル。でも客は20人くらいだった・・・

飲食店経営はやっぱり難しいな・・・・

和食寿司 海外