カテゴリー:和食

米増 7月【大阪市 福島】

毎月定期訪問している福島にある表記の和食店で友人と会食。大阪で予約の取りにくい繁盛店の一つで新規予約は1年先と言われる。午後と夕方からの2回転制で今回は夕方17時半一斉スタートを予約。本湖月等で修行されたご主人の茶味のあるケレンなき仕事とその美味しさにはいつも敬服する。接遇もありがちな慇懃さもなくスタッフさん全員が丁寧かつフレンドリーに対応される。

カウンター8席のみでこの日の料理は食材の都合で19000円(税・サ別)となっている。(普段は18000円)

床飾りや待合の壁には手作りの装飾品が飾られる。

この日使われた賀茂茄子と丸オクラ。

島根県高瀬川の天然鮎。6月も同じものをいただいたけど以前よりサイズが大きくなっていたことに時間の経過を感じる。

鮎の頭と骨を唐揚げにしたものと一緒に供されたクラフトビール。とても相性がいい。。

この日は純米酒ばかり4種類のお酒をいただきました。

以下この日の献立
・翡翠色に仕上げた冬瓜と大振りの島根産の鮑の削ぎ切り
(短冊の始まりと言われる梶の葉が添えられる)
・凌ぎは淡路産の鱧の押し寿し。刻んだ胡瓜が射込まれる
・大きな朱色の椀には骨切りした二見のアイナメの葛打ちと葛素麺
・刺身は剣先烏賊と垂水産アコウ。あしらえは金時草。醤油と塩水でいただく
・淡路島の雲丹と愛知の白ずいき
・鷹ヶ峰の賀茂茄子をトロトロに仕上げたものを味噌と叩きオクラでいただく
・島根県高津川の鮎の塩焼き。頭と中骨を外して供される。蓼酢にて
・鮎の頭と中骨の唐揚げ。
・シャインマスカットと無花果の白和え。松の実が添えられる
・淡路産の鱧の鍋。。煮込んだ玉ねぎと一緒に供される
・2膳目は肝も一緒に盛り込まれる
・食事は白ご飯に霞ヶ浦の鰻の蒲焼
(ご飯のお供は秋田の山の芋の摩り下ろしと万願寺唐辛子と雑魚の炒め物)
・水菓子は山梨産の桃のコンポート
・甘味は笹で包んだ葛餅
・抹茶

過去の米増はこちら

大阪市北区大淀南1-9-16

大阪市 福島 和食

料理屋 稲家 6月【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地の表記の和食店を訪問。毎月定期訪問しているお店の一つ。

纐纈、capi、TOMONOなどのたくさんのミシュラン店がひしめく「北新地プレイスビル」の7階に位置する。同じフロアの隣は天ぷらの沼田が入る。午後6時の一斉スタートだけど入口エレベーターが渋滞して10人以上の行列がいつもできる。お店はカウンター8席でご主人と若い調理師さん2名とソムリエの女性で切り盛り。。35歳の若きイケメンご主人(向井理そっくりで関西和食の3本の指に入るイケメンと言われている)は神戸の和食店「植むら」のご出身。毎月献立の変わるコースは18000円(税・サ別)。苦手な食材はあらかじめ申し上げておくと配慮いただけるのが嬉しい。

日本酒を所望すると大きな桐の箱に入った江戸切子のグラスを選ぶことができる。これもこのお店の楽しみの一つ。

ご主人のご挨拶から始まり、最初は天草の赤雲丹と秋田の蓴菜と烏賊そうめんを合わせたものが供される。。暑気払いにぴったりのさっぱりした味わい。

煮物椀は見た目も麗しい蒔絵が施されていて全体のシェイプも色気があってかなりかっこいい。

椀種は揚げた鮎魚女。ふわふわ食感で脂も乗っていてかなり美味しい。白芋茎も夏らしい添え物。透明感のある出汁は魚の脂も相まってかなり良い味わい。

青交耻の皿には皮目を炙った脂たっぷりの伝助穴子のお造り。ポン酢に山葵を入れた物でいただく。

同じ作家の蓋物は南蛮絵付けでかなり趣味性の高いセンスのいいもの。

北海道の北寄貝を柔らかく火入れしたもの。実山椒が効いていてっても美味しい。

焼き魚は炭火でじっくり焼いた皮パリの天然鰻白焼き。あしらえは水茄子辛子漬け。

口直しに富山の白海老と坊主ゴロシという名の海藻の酢の物。

こちらのお店のスペシャリティーの鮑のコロッケは揚げたてを手渡しいただける。

ゴロゴロの鮑の身と味を整えた肝のソースが強烈な美味しさを醸し出す。。日本酒が進みまくる他店にはない佳品。

目の前の銅鍋で作る河内鴨のつみれ。卵白と山芋が入っていてふわふわの仕上がり。あまり下味はつけていないんだけど嫌な癖などは全く感じない。コクのある深い旨みが最後まで残る。

食事は炊きたてアルデンテの白飯を一口。続いて万願寺唐辛子と鮎のご飯が供される。 お腹に余裕があれば鴨つみれの出汁を使った、牛時雨丼と続く。。

最後はしっかりと辛味を感じる新生姜で作ったアイスと沖縄のマンゴーでフィニッシュ。

この日は佐藤の麦焼酎のソーダ割りをチェイサーにして色々な珍しい日本酒をいただきました。私の好みのお酒をたくさん用意いただきいつも感謝です。食事終了までジャスト2時間。このスピード感も好きな理由の一つ。ごちそうさまでした。。

過去の稲家はこちら

大阪市北区曽根崎新地1丁目10番2号
06-6341-317

大阪市 梅田/JR大阪 和食

米増 6月【大阪市 福島】

大阪福島の表記の店で友人と会食。ここ数年、毎月ずっと定期訪問する和食店の一つで通常予約は1年先以上という予約困難店。場所はJR福島駅から徒歩8分、本湖月等で修行されたご主人の丁寧な茶味溢れる正攻法の料理とご主人夫婦をはじめとするスタッフさんの温かいホスピタリティにいつも大満足する。午後からと夕方からの2回転の営業。カウンター8席のみで料理はコース18000円(税・サ別)〜一斉スタート。価格は季節や使う食材で高くなることもある。

装飾を配した綺麗なカウンターではご主人が刺身を切って盛り付ける作業をされる。この日は床に紫陽花が生けられる。

料理写真はNGなのでこの日の献立のみ忘備録として記す。

・座付は和歌山県南部の南高梅の蜜煮。京都の茅の輪くぐりを模したガラスの器に薄く削った氷と一緒に盛り付けられる。穢れが清まりそうな初夏らしい一品。
・続いては柔らかく煮込んだ兵庫県林崎町の蛸を庖丁したものを羽曳野産の無花果と糸南京と一緒に盛り付けたもの。振り柚子と酢ゼリーが掛かる涼しげな逸品。
・煮物椀は柳の新芽の模様の蒔絵の入ったお椀に垂水で獲れた大きなアコウの切り身に白芋茎が添えられる。
・刺身の一品目は兵庫県二見産のアブラメを小さな骨を抜きながら2枚に引いて皮目を炙ったもの。あしらえは鷹ヶ峰の瑞々しい新玉ねぎ。
・2品目は塩釜産の本鮪のヅケ。赤身とトロの合わせ技(私は赤身魚が苦手なので蒸し鮑に変更いただく)
・鷹ヶ峰の茄子とレアに火入れした車海老。しんみりとした味付けはお見事。
・琵琶湖の鮎と島根県高津川の鮎の食べ比べ。高津川の鮎の美味しさにびっくり。
・甘さで有名な山梨県鳴沢村の玉蜀黍のかき揚げ。豆皿には鮮烈な味の鮒寿し。
・熱々の銘々の小鍋で供されるスッポン鍋。岡山県笹ヶ瀬村の天然物を使用。
・食事は淡路島の鱧を焼いてご飯に混ぜたもの。
・水菓子は高知県宿毛産の小夏で口に入れると爆発する仕掛けにびっくり。
・甘味は笹に包んだ練りたての本わらび粉を使った蕨餅。薄茶とともに供される。

美濃の滝川恵美子さんという陶芸作家の志野の向付皿。桃山時代の器を模して志野や織部を作られるんだけどサイズ感がとてもいい感じで何度も見直す。

2種類の鮎をカウンターの前で時間をかけて焼き上げる。窓から入る夕暮れの灯りと日本酒と鮎の香りがなんとも言えない風情を感じさせる。

この日も料理に合った日本酒を数種類いただきました。

過去の米増はこちら

大阪市北区大淀南1-9-16

大阪市 福島 和食