和食

懐石料理 徳 住之江本店

25歳から住之江で茶道を始めた。その時期は自分で料理を作っていたので何かの役に立つかなとの思いで近所で評判の男の先生がやっている教室に入門した。何もかも始めてのことで多くの女性生徒の中で私だけが男性だったせいもあり毎回緊張の連続だった。

お茶のいただき方はともかく玄関の入り方からふすまの開け方まで丁寧に教えていただき当時の私は知らないことばかりでカルチャーショックを受けた。

季節によって変わるお茶碗やお菓子、苦くて甘い抹茶をいただきながら日本文化に触れている喜びを感じていた。先生の表千家流の本流に則ったお手前は所作がとても美しく見ているだけで時間の経つのを忘れている自分がいた。

お稽古をしているときは釜から出る湯気の音だけの世界に引きつけられ気づくと7年くらいどっぷりとその世界にはまっていた。と同時にその先生の人柄にひかれずっとおつきあいを続けさせていただいた。

私の2人の娘も小学校に入学したところで入門をさせていただきお稽古をつけていただいた。

昨日その先生がお亡くなりになった。教室をやめられてから久しいが定期的に棒寿司などを持ってお顔を見に行くと「本当に忙しいのに来てくれてありがとう」と喜んでいただいた。

ご子息から父の遺言で「自分が死んだときは生徒が集まって徳さんで精進落としをしてください」と常々おっしゃっておられたと聞いた。

一生徒である私のことをここまで気にかけていただいたことに胸が熱くなる。教室に通わなくなって約20年。当時のうら若き同門の方々もすっかり落ち着いた感じとなっておられ年月の経ったことを実感する。

担当調理師に指示を出し当店のミニ会席3500円を少しアレンジして精進落としを社中の皆さんとともにいただく。

先付けは胡麻豆腐の上に芹の胡麻和えをのせたもの。(写真なし)

お造りは天然鯛の昆布締め。シマアジ。剣先イカ。

 

煮物椀は筍と菜種、長芋に鯛の子。良い出汁が引けていた。筍もまあまあ。

八寸は筍の木の芽和え、合鴨ロースワイン煮、鮎の甘露煮、村雨玉子、椎茸と細魚の手まり寿司。

天然鯛の塩麹焼き。アスパラガスの胡麻和えとからし大根。

天ぷらは海老風味揚げ、たらの芽、茄子、南京。

食事とお薄と苺大福で締め。

社中の方々といろんな話をしながら食事をしていると当時先生からいただいた温かい言葉を思い出し心が震えた。。もっといっぱい話をしておきたかった。。


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どろや

熊本出張の際、〆でいただいたお茶漬け屋がある。。地元では超人気店らしくいろいろとビジネスのヒントをいただく。

小さなカウンターだけの店だけど、この地で30年続いていると言っていた。メニューがとても豊富で60種類くらいあるのに驚く。

トレーにのった小さなお茶漬けの3種類セットや4種類セットが売れ筋。メニューにはフォアグラのお茶漬けもある。。

1杯のご飯の量は、ご飯茶碗3分の1くらいなので、さらさらと一口ちょっとで食べれてしまう。写真の定番3種類セットで800円くらいだったと記憶する。小さいので小腹がすいてるとついつい5杯ぐらい食べてしまいます。(私も実際そうだった)

単品を頼むと2種類以上からしかムリといわれる。

夜中のファーストフードって感じか。。熊本以外でこのスタイルは見たことがない。

営業時間は夜中の2時頃まで

熊本市花畑町11-28 大石ビル 096-356-937

 

ひとくちお茶漬け専門店 どろや 熊本店 (和食(その他) / 花畑町駅熊本城・市役所前駅通町筋駅


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熱燗徳利 吟粋亭

日曜日に茨城県のかすみがうらマラソン参加のために前泊する。前夜祭と称して友人2人と一緒に何度か行ったことのある土浦駅前の和食に行く。

70才を回った頑固そうな親父の前に座って好きなものを好きなだけいただく。魚介の目利きがいつもすばらしくシンプルな料理が普通以上においしい。

旬の素材もたくさんあって割烹の仕事をさっさと手早くされる。

最初は生ビールと地元の貝の煮付け。。。地方に行くとその土地の貝があって爪楊枝でちまちま食べるのはとても楽しい。

ホタルイカの酢みそ掛けはお約束。。

野菜の炊いたのはご主人の腕がかいま見れる。。しんみりとしたいい味付けをされる。

目の前にあった墨イカの下足は生わさびと加減した醤油でいただく。素材のレベルは申し分なし。

地元の日本酒に切り替えてこはだをいただく。しっかりと締められたこはだを大葉と生姜とワサビで食す。。これはかなり旨いのに驚く。ご主人簡単にピヤッピヤと作られるのだがバランスがかなりいい。

伝助穴子の塩焼きも超新鮮。すごい弾力で癖もなくバクバク食べてしまう。

酒の種類をかえて(この辺りで5合くらいか・・)北寄貝とあおやぎの盛り合わせ。。これは春満喫という感じがする。貝好きの私はとても幸せ。

キンキのアラがあると言うことなのでタケノコとともに炊いてもらう。放射能汚染の話や地元経済の話などご主人との話ものりのりで時間の経つのを忘れてしまう。

湯葉の刺身も日本酒をいただくときよく所望する。。

自家製さつま揚げも焼酎にぴったり。。マラソン前日どんだけ飲むねん・・と言った感じだがおいしい食事の誘惑に負けてしまう。

じゃこ天もとても美味しい。。。こういう普通ものはとても最近美味しく感じる。

富山産の白エビの天ぷらをサービスでいただいた。。

値段は少々高めだけど大阪で食す半額くらい。。満足度は十分。。

熱燗徳利 吟酔亭居酒屋 / 土浦駅


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