和食

Stand kitchen Emi syokudo 2月

仕事が終わって西成区民プールで泳いだ帰りに阪堺電車の塚西駅近くの表記の店を友人と訪問。界隈のイケてる女性常連客でいつも賑わう繁盛店。ライフスーパーの前のビニシーファザードが目印。

オープンして3年、センスのいいマダム一人で営まれる。小さなカウンターの上には手間暇がかかった家庭的で美味しそうな惣菜が並ぶ。メニューはガッツリもあればさっぱりまで色々。何をいただいてもリーズナブルで財布に優しい。

ハイボールとともにカウンターの上のばんざいを所望する。何がいいか迷っていたらそれぞれを少しずつ盛り合わせにすることを勧めていただく。「水菜と竹輪のお浸し」「豚肉のガーリックソテー」「タコときゅうりの酢の物」など・・・

続いて焼酎にぴったりの熱々の「さつまいものグラタン」、ニンニクたっぷりの「ビーフステーキ」、「牡蠣のパン粉焼き」などもいただく。一人で作られているんだけど手際がいいので提供時間も遅くはない。

最後に鶏がらスープをベースに豆乳と昆布出汁と生姜汁色々な調味料の入ったスープをいただく。ラー油を少し入れると味が立体的に感じる。ふわふわの鶏団子とたくさんの野菜が体に良さそう。

お客さんのお土産のふぐのヒレでヒレ酒を皆で楽しむ。こじんまりとした小さなカウンターだけの店だけどアットホームで心も温まるいいお店です。休日等はお店のインスタグラムをみてください。。

前回のEmi syokudoはこちら

大阪市西成区東玉出2−5−6
090-1905-2234


カテゴリー 塚西, 和食, その他料理 |

銀シャリ en

最近、新しくできた堺の表記の大衆食堂を訪問。堺では有名な「ゲコ亭」で働いておられた方が営むお店。私自身、堺の出身なので子供の頃からゲコ亭はよく通っていた記憶がある。当時から飯炊き名人の村嶋のお父さんがメディア等でもよく紹介されていて堺では知らない人がいないほどの有名なお店だった。

当時はお父さんと息子さん2人と奥さんとパートさんでされていて「何をいただいても美味しいなあ」と思った記憶がある。ご子息の弟さんは三国ケ丘高校からマサチューセッツ工科大学を卒業されてお店を手伝いされていた・・・と聞いた記憶がある。当時食事が終わった後で会計担当の弟さんが食した皿を一瞥しただけで(1秒以内)支払い金額を計算されるのが有名だった。

時は流れて2013年に創業50年を迎えられるのを機にお店の権利を「毎度おおきに食堂」のフジオフードに売却されて今に至る。現在は創業店以外に同じ名前でいくつかの店舗を出されている。心斎橋大丸の10階にも店舗はあるんだけど加工品ばかりで創業店とは似て非なる内容となっており昔からのファンからはなんとも残念至極と耳に入る。

どうしても属人性の強い有名個人飲食店が個々の事由で店舗を終了される際に大手企業が名前や看板などを引き継いで、そのお店を運営することはよくある話なんだけど、どういうわけかほとんどがうまくいかない。。堺のおでんの名店「たこ吉」はお好み焼きの「千房」が権利を購入してご主人の名字を店名にして日航ホテルのビルで経営されているがこれも全く異なる店になってしまっている。そのご主人は堺の元の店舗の近くで名前を変えておでん店をされておられるという始末。

地元住之江の有名とんかつ店も同じような話があって店名とレシピとノウハウを受け渡したけどその会社の運営と作る商品(料理)に対して忸怩たるところがあり契約を解除したと聞いたことがある。。双方悪意はないのであろうが個人店の持つ空気感や非効率さが生み出す店の良さは企業化した飲食店では模倣できないものとなると推察される。

こちらのお店も同様の思いで開店されたとおっしゃってた。創業家は関わってないけど一緒にお店を作ってきた方々が一念奮起で開業され2013年以前のゲコ亭の空気感をみごとに再現されておられる。

店内に入ると昔のようにアルミの四角のお盆がありそれを持って好きなおかずを選ぶ。カレイの煮付けや茄子と干しエビの炊いたんやマグロの作りも大人気。おでんも美味しそう。全ていただきたくなるようなシズル感あり。だし巻き玉子は注文ごとに作られる。テーブル席と小上がり座敷で基本は相席。この日も客がひっきりなしに入店。

この日は好物の海老フライとポテトサラダと分厚い銀鮭の焼き物とご飯と豚汁を所望。写真を見ただけで上質な昼ごはんであることはわかる。会計は1300円で内容を考えると激安・・・ご飯の美味しさは言わずもがな・・・・

電車の駅からはかなり遠いし、コインパーキングも周りにはないけど訪問する価値はあり。。なぜか嬉しくてスキップしながら駐車場まで帰りました。。

堺市堺区戎之町東3-1-9
11:00~14:00


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料理屋 稲家 2月

北新地にある定期訪問している表記の店にて会食。北新地駅11-23出口から徒歩1分、ステーキロンの裏側のグルメビル7階に位置する三宮のミシュラン店「植むら」で修行をされた向井理そっくりの店主が営むお店。

カウンター8席の18時と21時一斉スタートの2回転制でおまかせコース 19800円(税・サ別)のみ。支払いはだいたい3万円くらい(高級ワインやシャンパンをいただくとかなりの値段になる)。好き嫌い、苦手な食材は事前に聞いていただけるのも嬉しい。

場所柄ホステスさんとの同伴食事客が多く、高級店なんだけどいつも賑やかになる。20時には食事が終了となるようにされているのも立地特性に合わせたもの。

最初の座付は温かい蓋物からスタート。卵白の餡を雪景色に見立てた蛤の玉子締め。蕗を雪の中から覗く新芽に見立てているのも風情がある。

いつものように日本酒をいただくと江戸切子の盃を選ぶことができる。。圧巻の景色なり。

煮物椀はあん肝の真薯と自家製からすみ。この料理にはご主人が「あん肝に最も相性がいいお酒」と新政の極甘口の「陽の鳥」と合わていただく。フォワグラをドイツアルザスの甘口と合わせるイメージと感じた。

刺身はたたきにした大きなサイズの河豚。白子を裏ごして調味したソースに皮を混ぜ込んだものと一緒にかき混ぜていただく。これも旨口の純米日本酒と相性抜群。。

限りなく柔らかに炊き込んだ大豆、大葉鰯の炊いたのは梅のソースで供される。宮古ゼンマイとウドの胡麻和え。

メヌケの炭焼きは脂が乗りすぎて美味しすぎる。千枚かぶらはお稲荷さん仕様。

三重産の茶振ナマコ。2杯酢を合わせた大根おろし。ナマコは久しぶりにいただいた。。

和歌山県加汰産の真鯛の酒蒸し。骨で取った出汁と塩だけの潮仕立て。。丸みのあるしんみりとした味わいはこの日のMVPなり。

この日も珍しいお酒を色々頂き大満足。

このこ(なまこの卵巣)を鋳込んだ湯葉巻き揚げ。。塩味が少し不足なのが残念。。

食事はアルデンテの白いご飯、アナゴご飯、名物の牛しぐれご飯と怒涛の3連発をいただく。

デセールは金柑のシャーベットに金柑のゼリーをかけたものはかなり美味しい。まろやかな酸味と独特の香りが生かされていて、よく考えられたと感心。ごちそうさまでした。。

過去の稲家はこちら

大阪市北区曽根崎新地1丁目10番2号
06-6341-3177


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