カテゴリー:和食

三徳庵 大正店【大阪市 大正】

私どもが経営する表記の仏事料理専門店で食事を相伴する。お葬式のあとの精進揚げや法事の食事などお客様の利便性を徹底的に追及した新業態で現在店舗は北区、大正区、平野区、東大阪市の4店舗。すべて火葬場の近くに立地。すべての店舗が常に予約で満杯でさらに本年中に2店舗出店予定。

お店の内容は以下HPより

仏事料理専門店三徳庵(さんとくあん)はご法要やご葬儀、お通夜など、お偲び事にまつわるお料理をお出しする専門店です。 懐石料理徳(のり)が料亭で三十余年培ってきた日本料理を仏事料理専門店として多くの皆様におもてなしさせて頂いております。三徳庵の料理は四季のある日本独自の旬の素材の旨味を十分に活かした本格懐石料理です。冷たくしていただくものはより冷たく、熱いものは熱いうちに召し上がっていただけますよう、正しい料理の作法をこころがけてお作りしています。

また、故人を偲ぶとき、お集りの皆様にゆっくりと語らいの時間を過ごしていただけるよう、ご法要から会食までを店内で行っていただける完全個室・冷暖房完備の落ち着いたしつらえになっています。お集りの人数や宗教、宗派に関わらず、年間7000組のお客様にご利用いただいております。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回は税別4800円の季節の法事用料理。この日は当社ナンバー3の63歳ベテラン調理師が献立と調理の差配を担当。

2016-03-27 11.56.44

ビールで献杯をして先付けは薄い豆を使った胡麻豆腐。やわやわに練り込んでいて豆の後味もさわやか。花びら百合根と土筆、独活があしらわれる。

2016-03-27 11.56.41

前菜は旬の鰆の幽庵焼きの上に桜の葉っぱで味と香りをつけた粥を乗せて焼き上げたもの。卵の白身と黄身を分けて調味してそれぞれを裏漉して再びあわせた村雨玉子は仏事にぴったり。八尾産の若牛蒡のきんぴらや明石の子蛸を柔らかく炊いたもの、明太子寄せ、菜の花の辛子和えなど。。。

2016-03-27 12.07.44

お造りは鯛、車海老、剣先烏賊、ムラサキ雲丹、生湯葉など。これは特にどおってことはない。

2016-03-27 12.19.20

炊きあわせは福岡の合馬の新筍と蕗、鯛の卵と白子、新若布と卵寄せ。それに海老餡をかけたもの。かなりカオスを感じる盛りつけだけどすべての食材が生姜の効いた海老餡でごっちゃになってかなりいい出来映えになっている。ベテラン和食職人の年季の入った逸品で若い調理師だと綺麗にシュッと盛りつけて凡庸なものになりがち。周りの相伴者は味の良さに驚きまくり。

2016-03-27 12.30.17

温物は豆乳鍋。しっかりと出汁の効いた豆乳スープの中には活蛤と名残の鰤、サーモンを潰して白菜で巻き上げたもの、淡路産の新玉ねぎなど。具材から出るエキスと豆乳スープが相まってかなりいい味になる。相伴者全員スープをすべて飲み干していた・・・

2016-03-27 12.55.41

強肴は揚げたて天ぷら。鍋から上げて1分以内に皿に盛るルールになっているので熱々のものを提供。琵琶湖産の稚鮎と白魚とじゃがいものかき揚げとうるい、蕗の薹、たらの芽、こごみの春の山菜。。これは素材が良かったせいかビックリするくらい美味しかった。

2016-03-27 13.02.55

酢の物は軽く〆た細魚と旬のホタルイカ。土佐酢と酢味噌でいただく。あられにカットした長芋の食感がいい口直しとなる。

2016-03-27 13.23.01

食事は醤油で味を付けた鯛御飯。これはベテラン料理人のスペシャリティ。季節の桜えびと一緒に炊き込まれていて海老の風味がしっかりと効いている。赤出汁の塩梅もドンピシャ。

2016-03-27 13.41.22

デセールはパパイア、あまおう、キウイと豆乳羹。敷かれているのがあまおうのムースにあまおうのソース。。シンプルで万人受けする綺麗な仕上がりです。。。ゆっくりといただいて約2時間の会食でした。

詳しくはこちら
大阪市大正区小林東2-10-12

大阪市 大正 和食

北新地わかな【大阪市 梅田/JR大阪】

後輩の女性経営者と仕事の話があり彼女の経営する北新地の表記のお店を訪問。国際モータープールの北向かいのビルの一番奥に位置する。ビルの入り口には高級キャバクラの「Dear」があるのでそれが目印となる。

2016-03-19 19.00.14

瀟洒で清潔感が感じられる内装のお店は上原さんと言う料理長と若い女性の2人で切り盛り。カウンタとテーブル合わせて15席。

まずはビールをいただいて乾杯する。最初は穴子の稚魚の「のれそれ」登場。これを食すと春が来たって感じがする。多分、高知産であろうか、そんなに美味しいものではないが見た目同様に淡白で噛み締めると咥内で甘味を感じる。ぬるぬるした食感はまさに心太のよう。ポン酢でいただくのがスタンダードだけど高知県では卵とじや天ぷらでいただいた記憶がある。

2016-03-19 18.44.45

お造り盛りあわせは鯛、帆立貝、鳥貝、ムラサキ雲丹、剣先烏賊。特にどおってことはないけど普通に美味しい。北新地にある和食店では珍しくとてもリーズナブルな値付けなのでいろいろな使い方が出来る。現在北新地にあるお店は約4200店舗といわれていてその中で休業中が1.5割くらい。実際に営業している約3400店舗の中で飲み屋さんが約2000件、食べ物屋が900件、物販が約300件と言われる。毎月150件が閉店移転といわれほぼ同じ数のお店が開店する。理由は完全なる需要と供給のアンバランスである。

銀座は毎月230軒の店が閉店すると言われるが彼の地は街中に大手企業の本社があったり巨大物販店など昼と夜の両方の顔がある。北新地の場合は商店街のほぼすべてが飲食店で月間営業日数22日で一ヶ月の利益を稼がなければならないという日本でも例を見ない激戦区である。

2016-03-19 20.02.11

旬の飯蛸の煮付けは食材もいいし仕事も完璧である。こういうものを見ると料理人の腕のよさが一目で伺える。

2016-03-19 20.05.15

料理長お薦めのお酒と一緒に味わう。

2016-03-19 19.26.55

天ぷらの盛り合わせは走りの甘々のとうもろこし、たらの芽、うるい、行者ニンニク、筍、蕗の薹、こごめなど。苦い山菜はお酒が進みまくる。泡盛と合わせれば良かったとあとで後悔。

2016-03-19 20.19.47

最後にホタルイカとアスパラをバター炒めしてもらう。パンパンに膨れたホタルイカとバターの相性が抜群。こういった安心出来る普通の料理をいただけるお店が今まであまりなかった。まさに大人の隠れ家・・・

大阪市北区曽根崎新地1-2-6 新松リンデンビル1F
17:30~翌02:00
06-6343-0090

北新地わかな割烹・小料理 / 北新地駅大江橋駅西梅田駅

夜総合点★★★☆☆ 3.7

大阪市 梅田/JR大阪 和食

大芳

和歌山市のアロチにある和食店を訪問。アロチの語源は昔このあたりの繁華街を地元で「北の新地」という名称で呼ばれていて、 新地を「あらたな地」という事で、アロチと読ばれていると聞いたことがある。魚料理で有名な表記の店は1階はカウンタ−席、2階3階は昭和な座敷でかなりの収容人数と推察される。この日はお酒をつけて予算10000円のお任せコース。

2016-03-04 18.17.11

最初に巨大な舟盛りが登場する。巨大な石鯛とホタテ、ハリイカに大振りにカットされた鮪。舟盛りお披露目のあとで板前さんが座敷に出てきて取り分けていただく。

2016-03-04 18.40.36

メバルの煮付けは特にどおってことはないが地元のものを地元で食す美味しさは和歌山ならではの価値がある。

2016-03-04 18.38.35

地元の友人からの差し入れの日本酒で漬け込んだ梅酒。トロトロしてこれはかなり美味しい。

2016-03-04 18.50.20

こちらのお店のスペシャリティーである宝楽焼。本来の表記は「焙烙」で素焼きの平たい土鍋で野菜や海鮮を蒸し焼きにした料理。巨大なサザエ、海老、地鶏、スルメイカ、アスパラ、ハタハタなどボリュームも満点。生姜醤油につけていただく。。

2016-03-04 19.46.05

このあとカキフライが出てこちらのお店の名物の生ずし登場。

2016-03-04 20.26.13

最後は醤油味の豆ご飯で〆。ボリューム満点で美味しかったです。和歌山の繁華街が場末感満開なのにびっくらぽん。
来月は花見で再訪予定。

和歌山市北ノ新地裏田町43
073-431-1888

大芳割烹・小料理 / 和歌山駅田中口駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0

和食 和歌山県