和食

鯛之鯛 6月

先月末に訪問した神戸の激繁盛魚料理店を今月も再訪。最近はハイコスパのランチも始められたようで昼時は行列でえらいことになっていると聞き及ぶ。前回このブログで紹介した店長の「島ちゃん」は連日連夜彼を目の前に食事をリクエストする女性グループでカウンター席が争奪戦となっている。一緒に写真を撮ってくださいと言われて手が止まるので料理がなかなか出てこない。近くのクラブホステスさんたちがファンクラブを結成するという話も聞く。

この日も明石漁港直送のオコゼなど旬の魚が大量入荷。高級魚を激安価格でバンバン調理されている姿はお見事としか言えない。この日も好きなものを好きなだけ頂くコースを所望して魚三昧を楽しむ。いくら食べてもワタミとほぼ変わらない価格は仕入れのテクニックが優れているからであろう。

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夏になるとどこにでもある岩牡蠣だけどこちらの店のものは目利きがいいためかかなり味が深い。岩牡蠣って大きければいいってもんではなくて8月に入ると卵を持って熟んでくるのでその時期には食べないようにしている。最近の岩牡蠣はほぼ養殖なのだが天然物ははずれも多くて養殖のこれくらいのサイズのものが冬の生ガキの味に似ていて個人的には好み。

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コスパ抜群の名物お造り盛りあわせ2人前980円はどう見ても原価割れ。奥から鯖きずし、明石の天然鯛、熟成されたカサゴは旨味抜群でこの日のMVP。アマテカレイに皮を炙った鱚。真ん中がナゴヤフグ。これだけ上質な魚をたくさん食べる事ができる店は私は見た事がない・・・・

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天ぷらも人気メニューで蓮根、アスパラ、しめじなど・・・カリッと揚がっていてとても美味しい。

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旬の明石産の穴子はとても滋味深い。大きな海老もプリプリで一人で5本食べてしまった。これからは旬の赤足海老やシラサエビも入荷すると言っていた。

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魚ばかりだと食べ飽きるので肉料理もいくつか用意されている。客の要望をきっちりとらえられているのに脱帽。厚切り牛タンの塩焼きは柔らかくて脂の甘味もしっかり感じてかなりおいしい。

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大貝の焼き物はマスト注文メニュー。普通のものよりも2倍の大きさがあってその分スープもたっぷり。癖も全くなく貝の味もよくて新鮮きわまりない。これだけ20個くらいいただきたくなる。この貝を使って雑炊か和風のクラムチャウダーを作ってみては・・・と店長に提案する。次回試食させていただけるよう。

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日本酒のあてに鯛のあら炊き。少し塩分が多い気がするが問題はない。少人数でカウンターで頂くのもよしグループでワイワイと好きなものを頂くのもよしとても使い勝手のいいお店。いつもながら綺麗な女性客が一杯いるのは経営戦略の妙である。

神戸市中央区中山手通1-4-2Uライン三宮ビル2F
050-5786-2813
月〜木・日/17:00〜24:00、金土/〜翌2:00 不定休


カテゴリー 和食, 神戸市 |

膳や なんばウオーク西店

最近大阪市内で急速に展開している定食を主力とした低価格系和食店を訪問。この日はなんばで商談があり時間はないけどお腹がすき過ぎという状態で15分以内でファストフードではなくしっかりとかつあっさりと栄養バランスに留意したランチを、と考えたときいつも真っ先に思い浮かぶのがこちらのお店。森口産業と言う大阪府内で屈指の麺類の店をたくさん出している会社の新業態の店らしくわざと「宮本むなし」や「やよい軒」や「毎度おおきに食堂」の近辺に出店しまくり回りの店を駆逐しまくっていると言う超人気店。

その人気の秘密は女性客も入りやすい店舗作りと献立にある。毎日でも食べたいような食事というコンセプトにかつ健康的なメニューが目を引く。十六穀米ご飯、肉じゃが、魚などをメインにした一汁三菜のお膳とボリュームたっぷり系の肉をメインにしたお膳など20種の定食が常にラインナップ。食材にもこだわり産地からもたくさんのものを直接仕入れているらしい。今の時期は鰆の西京焼と鰹のタタキがシーズナルメニュー。客の大半が注文していたという事はかなりお値打ちなものなのであろう。

こちらのなんばのお店も入るとすぐ真ん中にカウンター席があり、まわりにテーブル席がいくつかあるというレイアウト。11時頃だけどカウンターは超満席。その中でも女性ひとり客が半分というのがこちらのお店らしい。豆腐ハンバーグと肉じゃがの定食820円を所望する。

注文したときは超満席状態であったが5分くらいで提供された。オペーレーションの完成度にも驚く。

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大振りのお椀に入った豚汁はこちらのお店の名物で出汁がしっかりと効いて豚のエキスもしっかりと出ていてこれだけでご飯がお代わり出来そうな完成度。ジャガイモが少し固めだったのが残念だが煮崩れを考えての事であろう。しかし問題のないレベル・・・

特筆すべきは豆腐ハンバーグ。鶏ミンチ肉も入っていると思われるが箸を入れるとジュースがたっぷりと出る。大根おろしとポン酢でサッパリと頂ける。これだけいくつでも食べれそうな美味しさ。パンにはさんでもいいだろうし、丼にして温泉卵と一緒にガツガツと頂いてもいいであろう。聞けばこのハンバーグは自社工場でひとつずつ手作りしているといっていた。どおりで美味しいはず・・・・

この他にもりんご黒酢でいただく笹身の立田揚げも女性の人気商品とスタッフの方が言っておられた。この日は合計滞在時間13分。夜に一人で普通のご飯を食べたい人にはぴったり。まさに働く女性の応援団のようなお店。

大阪市中央区難波2丁目虹のまち1-8

膳や なんばウォーク西店定食・食堂 / 大阪難波駅なんば駅(大阪市営)JR難波駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5


カテゴリー 難波, 和食 |

火場焼き はまじま 6月

堂島川沿いにある表記の店をラン友と訪問。平日はほぼ満席で入店不可能の繁盛店。2階のテラス席が4月に改装されて12人まで座れるようになっている。堂島川が一望できるベストシーズンのこの時期に必ず一度はいく大好きなお店。ライトアップされた日本銀行ははっとするほど美しい。

火場焼(ひばやき)は海女さん小屋の中の囲炉裏で魚介類を焼くものの事で三重県の浜島直送の新鮮な食材をシンプルに提供いただける希少なお店。ずっと昔に北浜にあった頃から訪問していた記憶があって女将さんとその頃の懐かしい話をよくする。

まずビールで乾杯する。サントリー本社にほど近い立地のせいなのかブランドはプレミアムモルツ600円。常通り料理は一番安い「浜島コース」4,000円を注文してそこに好きなものを追加する。

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突き出しはもずく、タコ酢、バイ貝の三種。特にどうって事はない・・・

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お造りは柔らかい蛸、縞鯵、真鯛、剣先烏賊、雲丹、平目とそのエンガワ。エンガワが巨大で甘くてコリコリでかなり美味しかった。いつもながら質量ともに秀逸。

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いつものお酒は三重県の白酒という微発泡のさっぱりした夏向きのもの。純米にごり酒でグラスに注ぐと見た目はカルピスソーダの様な感じ。少し甘くて初恋の味。少し柑橘の香りもする。

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追加で伊勢エビを所望する。普段はカットせずに焼いてもらうんだけどこの日はハーフカットバージョンで頂く。土曜日だったので大きなものはなかったが上質なものなのは見たらわかる。焼いてくれるスタッフの方も実に丁寧。よく教育されていることがよくわかる。いろいろな話をしながらもがきながら焼かれる姿と香ばしい焼ける匂いをアテにお酒を頂く。

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ミディアムに焼いていただいてスダチを絞って一気に頂く。これが浜焼きの醍醐味。お腹の身まで残さずしがんで頂く。

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そのあとに出てきたセットはあっぱっぱ(緋扇貝)大あさり、はまぐり、鯵の干物、焼き野菜など。すべて店の人が丁寧に焼いてくれるのがうれしい。焼き加減で味が大きく変わってしまうのでプロに任せるのが一番。普通のものばかりだけど目の前の卓上コンロで炭焼きにするシズル感ときれいな景色で最高の御馳走となる。

大あさりはウチムラサキでで価格の割りに味が良くて汁が沢山出る。身から出るスープが一番の御馳走。サザエは小振りで柔らかい。魚介専用白ワイン「ビオンタアルバリーニョ」というものがあったが次回のお楽しみにして三重県の地酒を数種類頂く。

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焼けたハマグリの身を頬張りながら日本酒を流し込めば至福の喜びを感じる。

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鯵の開きは普通なり。これはハイボールで頂く。

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蛸壺に入った蛸をミニカンテキで焼く趣向。醤油にさっと絡めていただくと野趣たっぷりでお酒が進みまくる。盛りつけもなかなか楽しい。

お酒も料理も美味しくていつも食べ過ぎてしまう。帰りは女将さんが世間話をしながらお見送り。ごちそうさまでした。。。

大阪市北区堂島浜1丁目1−8
06-6343-0001大阪市北区堂島浜1-1-8
06-6343-0001
月〜金 17:00〜22:30 土 17:00〜21:00


カテゴリー 淀屋橋, 和食 |