和食

素料理 さとう【大阪市 新大阪/西中島南方】

経営セミナーの帰りに友人のIT会社社長と女性敏腕税理士先生の3人で西中島南方のグルメシティーという地下街にある表記の店を訪問する。初めて伺うがかなりの人気店らしく2週間前の予約で20時までの時間か、20時15分スタートかの2回転制という強気のシステムをとる。

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カウンタ−8席だけの狭小な店。若いご主人と美しい着物姿の奥様が2人で切り回す。注文しないで出てきた座付きは椀もの。蓋を開けるとなにわ百景の美しい蒔絵。胡桃豆腐を揚げたものにたっぷりのフカヒレが添えられビックリ。出汁は塩分高めだけどかなり上質。最初にいきなりカウンタ−パンチをいただいた感じ。

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お造りの盛り合わせはトロ、皮を炙った金目鯛、赤貝、紋甲烏賊の4種盛りで680円(写真は2人盛り)トリュフ塩でいただく金目鯛は脂もあってかなりよかった。

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すべての客が注文する季節の八寸10種盛りは驚愕の1人前500円。(写真は3人前)
この日は三宝に盛り込まれる。(向きが反対なのは残念)驚愕の美味しさの秋刀魚のパテ、鰹炙り、煮揚げにした子芋田楽、平目の蟹味噌和え、手作りの栗の渋皮煮、鴨ロースの立田揚げ梨みぞれ掛け、柿の胡麻和え、四角豆の天ぷら、鮎唐揚げ、チーズ味噌漬けなどどれも季節感のある手のかかったものばかり。これだけでお酒が2合飲めるくらいの佳品。

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活鱧をフライにしたものはタルタルソースに柴漬けを刻んだものが敷かれる。ビジュアルも美しいしこのソースとの相性が完璧すぎる。奥様はソムリエでワインもさながら料理に合った日本酒をすすめていただける。

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焼き茄子と松茸と生ハムのサラダ。ありがちな組み合わせなんだけどワンランク上の美味しさがある。すっきりした白ワインと一緒にいただく。

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酒盗を塗り込んだ新秋刀魚の杉板焼き680円は価格以上の価値がありすぎる。杉板の香りと酒盗の旨味と秋刀魚の脂が混然として味蕾を刺激する。それを純米酒で洗い流すと言葉にならないマリアージュを感じる。

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ホタテとトリュフとニンニクの芽のかき揚げ。想像していたものをいい意味で裏切る内容。火入れも完璧でそれぞれの素材の味を深く感じることが出来る。焼いたり揚げたりするのは奥さんの担当で接客もしながら着物の袖をまくって無駄なく踊るように料理を仕上げる様は見ていて気持ちがいい。多分どこかの料理店でちゃんと修行したと思われる。

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のどぐろの塩焼きを注文するとこれもいい意味で予想を裏切る盛りつけで登場。奥さんが焼き上げたのどぐろだけど火入れは完璧。素材もハイレベル。でも価格は居酒屋並。

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〆はお抹茶にお茶菓子。お菓子は御名とその解説がイラストで書かれたものが添えられる。思わずニヤリとしてしまう心遣いが嬉しい。この他にも松茸ご飯のお釜が780円、名物の蓮根のフォワグラはさみ揚げなど財布に優しくて美味しいものが勢揃い。次月も訪問予定です。

大阪市淀川区西中島3-18-9 新大阪日大ビル B1F
電話:06-6305-1606
営業時間:17:30~24:00(日曜日は、23:00まで)
定休日:月曜日

大阪市 新大阪/西中島南方 和食

料亭 天王殿【大阪市 天王寺/阿倍野】

表記の店で会食。大阪市内で大人数の宴席を本格和食で提供出来る数少ないお店の一つ。庭園の見える部屋でお任せコース料理を相伴する。

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先付けはカボチャを裏ごして調味したものを玉子豆腐とミルフィーユ状に重ねたもの。上にオクラの叩いたものと山の芋を擂り下ろしたものを合わせたものがかかる。全体の食感のバランスもよく座付きにふさわしい佳品。

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豪華絢爛な前菜は小鉢に焼き茄子ときしめんで作った和風パスタ。朝顔の器には芋茎と蒸し雲丹と黒胡麻の冷菜、ガラスの器にはホタテ貝柱とアロエと椎茸に桃をすりつぶした果実酢がかかる。ウチワの器には穴子とレタスの煮こごり、満願寺唐辛子の煮浸し、小メロンの西瓜見立て、海老寿司などが盛り込まれる。

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造りは中トロ、厚切りの河豚、カンパチ、大量の北海道産雲丹、鮑、伊勢エビの6種盛り。ドライアイスの演出が涼しげ。外国人を招待すれば必ず喜ぶ趣向。

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とうもろこしの糝薯と松茸のお椀。すっきりとした出汁が秀逸。

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お祝い仕立ての焼肴は伊勢エビの殻の中に蒸し鮑とボイルした伊勢エビとペコロスが入る。ほきの西京焼、松茸塩焼き、蒸し焼きにした鴨ロースにマンゴーソースをかけたものなど。

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合肴として和牛ロース山椒焼き、タイラギ貝、松茸、長芋など。コンロ仕立てで提供。

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酢の物は梨をくりぬいた中に鱧の砧巻とササミのスモークが入る。

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〆は松茸のしぐれ煮が添えられたおにぎり茶漬け。お腹いっぱいで食べることが出来ませんでした・・・このあとデザートが出てフィニッシュ。

お食事が美味しいだけでなく建物、お庭も綺麗。接遇も秀でていて見えなくなるまでお見送り。次回は外国の方をお連れしようと思いながらタクシーに乗る。
大阪市天王寺区逢阪2-8-52
電話: 06-6771-6010

<p><a href=”http://tabelog.com/osaka/A2701/A270203/27015105/?tb_id=tabelog_86369d05a9572821b256e4f34e61ac8696f0b6e8″>料亭 天王殿</a> (<a href=”http://tabelog.com/rstLst/RC010101/”>懐石・会席料理</a> / <a href=”http://tabelog.com/osaka/A2701/A270206/R1532/rstLst/”>恵美須町駅</a>、<a href=”http://tabelog.com/osaka/A2701/A270203/R4633/rstLst/”>四天王寺前夕陽ケ丘駅</a>、<a href=”http://tabelog.com/osaka/A2701/A270206/R9594/rstLst/”>新今宮駅前駅</a>)
<br />昼総合点<span style=”color: #FFD700;”>★★★</span><span style=”color: #A9A9A9;”>☆☆</span> 3.5
</p>

 

大阪市 天王寺/阿倍野 和食

懐石料理徳 住之江本店【大阪市 北加賀屋】 【大阪市 住吉】 【大阪市 住吉公園】 【大阪市 住吉大社】

ビジネスでお世話になっている得意先様を私どものお店にお招きしての会食。今回はお茶室にダイニングテーブルを置いて日本酒とワインを楽しみながら季節の献立を楽しむ。

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ビールで乾杯して最初の先付けは穴子を炊いたものをペースト状にして豆乳と一緒に固めた穴子豆腐。その上に山の芋を掛けて穴子の白焼きを天盛りにしたもの。その上に出汁をゼリー状にしたものがかかる。植物性の大豆の甘味と煮穴子の旨みが旨くかみ合っていてかなり美味しい。

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活鮮として旬の鱚を細作りにしたもの。鮮度がよく、軽く昆布で〆ているので独特の癖も感じない。青森産の天然平目もこの時期のものとしてはいい脂がある。ガラスの器には明石の蛸の湯引き。丁寧に包丁されているのでとても柔らかい。真ん中に海藤花(蛸の卵)が入る。上に乗せられた梅肉も酸味を押さえて調味しているので舌あたりが柔らかい。器は信楽の作家もの。

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煮物椀は脂ののった鱧をすりつぶして山芋と卵白を足してすり身を作りそれを活鱧に巻き付けた糝薯。添えは小メロン(メロンの摘芽したもの)、最高級の秋田産の新蓴菜、卵黄を素麺に見立てて作ったもの。吸い口は青柚子。

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八寸は白芋茎のずんだ(枝豆ペースト)添え、天然鮎を蓼酢で焼きあげたもの、玉蜀黍糝薯は食材がかなり上質で甘かった。ホオズキに見立てた卵黄の味噌漬け、笹で巻いたクリームチーズの味噌漬け。鯛の身を木の葉の形に抜いて風干しにして揚げた鯛煎餅、松前揚げ、天の川と星に見立てた長芋羹とオクラなど。どれもかなり手のかかったものばかりでかなり美味しかった。

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大きなテーブルの上にラベルのない天野酒のプレミアム版を含めた日本酒をずらりと並べて料理と合わせながら飲み比べをして楽しむ。ワインもタイプの異なるものを飲み比べ。

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私どものお店の名物の但馬牛で作るローストビーフ。モモ肉を使っているのでとてもあっさりしているが小サシ(脂分)も入っているのと低温で調理しているためにぱさつき感は全くない。醤油ベースの野菜をしっかり使ったタレに漬け込んでいるので下味もあり和のローストビーフと言うか蒸し焼きでお年寄りにも大人気の逸品。

あしらえの野菜は出汁で炊き込んだ冬瓜、フルーツトマト、グリーンアスパラ、金時芋、マンゴー、アイスプラントなど。野菜は蓼酢の入った味噌でいただき肉は和のソースでいただく。

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掛け軸は「古今松に色無し」を掛ける。若いときに茶道を習っていたので4代前の家元が書かれたもの。意味は松は季節によって緑の色を変えたりせず、いつも平等であるという意味と聞き及ぶ。

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合肴として揚げ煮にした賀茂茄子の中に調味した天草産の天然車エビ、大振りにカットされた蒸し鮑、徳島産の雲丹、白玉団子が入る。あしらえは陸ひじき。ひんやりと涼味溢れる逸品。どれを食しても美味しかった。

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酢肴は明石産の太刀魚を芯にして胡瓜を薄くスライスしたものを巻き付けたもの。黄身酢と土佐酢でいただく。あしらえは下仁田こんにゃくと真菰茸、蓮芋など。器は織部。

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ご飯は伊賀の作家の特注の釜で炊き上げる。この頃になるとべろべろでかなり危なくなる。

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デセールはクラウンメロンと巨峰とマスカットと名物の自家製最中。焼きたてなのでパリパリしてとても美味しい。

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そのまま飲みに行こうと思っていたが思いのほか酔っぱらってしまい自宅に22時くらいに戻ると娘が彼氏を連れて皆で会食中。酔っぱらいのくだを彼氏に聞かせまくったら娘にかなり嫌がられた・・・一人で残ったワインをいただいたとさ。

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