和食

ひろせ【大阪市 心斎橋/四ツ橋】

毎月のはじめに訪問し続け、ようやく1年になる表記の気鋭和食店を今月も訪問する。しっかりとした王道の和食技術に独自のセンスを合わせたパフォーマンスの高い誠実な料理は一度いただいたら虜になる。ひたすら料理に向き合う店主の姿もとても清々(すがすが)しい。

場所は大阪ミナミの畳屋町の雑居ビルの1階の奥に位置する。カウンター6席で8000円のコースのみ。。

西心斎橋のミシュラン店「ゆうの」出身の店主はソムリエの資格も持っており日本酒もこだわったものを毎回揃えていただいている。

まずはビールで乾杯して先付けは翡翠茄子、ズッキーニ、ヤングコーンの炊いたものにとうもろこしを裏ごして調味したソースを鞍掛したもの(写真撮り忘れ・・・)

続いての油物は「稚鮎の春巻き仕立て」。サクサクの食感と蒸し焼き状態になった鮎の香味のバランスが素晴らしい。あしらえは走りの茶豆。

刺身は6種盛りで目板かれい、鱚の大葉巻き、鱧、活タコの酢味噌に粒マスタードソースを合わせたもの、キンキ、天然鯛、皮目を炙ったイサキ・・・(半分いただいてから写真撮り忘れに気づく)

この日いただいた夏酒は神奈川の「夏やご」。辛口の夏酒純米の生原酒で辛口らしいけど旨味も強くて深みのある凝縮感に溢れながらもキレのある佳品。

東出雲の王録も旨味の濃縮感と酸の滑らかさが際立った生酒らしい味わい。

宝剣は超スッキリだけど旨味と香りもあって料理の邪魔をしない。

夏椀に盛られた澄まし仕立ての煮物はとうもろこしを入れた真薯、秋田の蓴菜、新蓮根・・・さっぱりとしたビジュアルもとてもいい。

炭火で皮目をパリパリに焼き上げた鰻の白焼きは自家製の山椒醤油でいただく。これは言葉にならない美味しさ・・・ 添え物はパリパリの食感の毛馬胡瓜、白芋茎と鯛の皮。

酢の物は冬瓜の酸味を効かせたズワイガニジュレソース。。。口の中が一気にリセット。

お酒が残っていたのでカラスミや味噌を出していただく。。こう言った気遣いがとても嬉しい。

美しいビジュアルの和牛スネ肉の煮込みは圧力鍋にて調理とのこと。雑味のない味わいにびっくり。重たさが感じられないのでスルスルと口に入る。醤油ベースのソースも秀逸。

肉料理にはボルドーワインをいただく。。相性の良さにびっくり・・・・まさにセレクションの妙。

新生姜と叩き梅を合わせたご飯は口の中がとてもさっぱりする。

甘みは軽く炊いた白桃にソルダムのソース。どれも丁寧に作られたものばかりでコスパも素晴らしい。8月の予約をして店を出る。

食後はすぐ近くの白いTシャツが関西一似合うと言われる女性が営むStand平でフレッシュフルーツ酎ハイをいただきにいきました。

大阪市中央区東心斎橋2-8-23イケダ会館1F
06-7713-0543
17:00~翌0:00

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大阪市 心斎橋/四ツ橋 和食

大黒【大阪市 難波】

休みの午後に難波の表記の店で昼飲みランチ。明治35年創業のかやくご飯で有名な老舗。最近は外国人の客も見ることが多い。

場所は御堂筋から西に入ってすぐ。

店内は8人ほどが座れば窮屈になりそうなテーブルが2卓。
当然相席になるがそれはそれで問題はない。

最初にビールをいただいて生鮭の焼き物とかやくご飯の小を所望する。

焼き魚は注文の都度焼いているので時間はかかる。スマホを見ながら時間を潰す。
焼き魚が来る前に小芋の炊いたものをいただく。少しだけ唐辛子をかけると味わいも変わっていい。

皮はパリッと焼かれていて身はふんわり。。かやくご飯は少し柔らかめだけどしんみりとした味加減がとてもいい。細かく刻まれた油揚、コンニャク、牛蒡が入っていてその上に刻んだ焼き海苔がかかる。味は濃すぎずお菜の邪魔をしない。

ご飯をいただいた後にビールをお代わりして、たこ酢とナスの煮浸しと芋サラダをいただく。どれもが優しい味わいで価格も廉価なり。

きゅうりもみを食むシャリシャリという音に夏のおとづれを感じる休みの午後でした。

大阪市中央区道頓堀2-2-7
06-6211-1101
営業時間: 11:30-15:00
17:00-20:00
定休日: 日月祝

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大阪市 難波 和食

懐石料理徳 住之江本店【大阪市 北加賀屋】 【大阪市 住吉公園】 【大阪市 住吉大社】

弊社料亭にて友人と会食に相伴する。

先付けは鱧ちり。あしらえにかぼちゃを裏ごして作る南京豆腐、蛇の目人参。抹茶を出汁で伸ばした抹茶餡で供される。

お造りは和歌山産の石鯛と剣先イカとひっさげ(マグロの稚魚)。私はマグロが苦手なので他のものにしてもらう。

煮物椀は大振りの白子豆腐。鯛のすり身を素麺のように押し出して作る鯛素麺。鶴菜と新蓴菜、冬瓜があしらわれる。

八寸は小鉢に入った小メロンの白和え。太刀魚を網代に結んで焼いたもの、蛸柔らか煮、オクラ諸味噌漬け、蓮根田舎煮、烏賊をすりつぶして揚げたオランダ、鯵一口寿司、チーズ豆腐、千枚昆布など・・・・どれも手のかかったものばかり。。

氷で冷やされて供されるのは賀茂茄子の揚げ煮。皮の部分は取り除いていてふわふわに仕上げられている。あしらえは葛打ちした車海老、蒸し雲丹、山芋塩煮、ヤングコーン、枝豆など。旨出汁ジュレをかけていただく。

私どもの料理のスペシャリティーは但馬牛の赤身肉のローストビーフ。丸一日醤油ベースのタレに漬け込んで蒸し焼きで仕上げる。赤身肉だけど噛むとじゅわっと品のいい甘い脂を感じることができる。あしらえはかぼちゃなどの夏野菜のゼリーかけ。

留肴として琵琶湖の稚鮎の踊り揚げ。蓮根煎餅ととうもろこしのかき揚げ、蓼葉を揚げたもの・・・

食事は鯛ごはんとあさりの味噌汁。

水菓子と焼きたて最中でフィニッシュ。。料理は税別7000円でした。。。

大阪市住之江区東加賀屋3−15−9
06-6683-0045

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