大国町

かなえ寿司【大阪市 大国町】

大国町駅、今宮戎駅から徒歩5分。大阪木津卸売市場の敷地内の目立たない東端にある表記の超老舗寿司店を訪問。明治33年創業で120年以上営業されている。私も40年くらい前からこちらでお寿司をいただいてる。お店はかなり古びていて現在は高齢の3代目とご子息の4代目の2人で切り盛りしている。客の常連率はかなり高い。

平日の早朝4時ごろから2時くらいまでの営業。(来月から夜の営業も計画中とのこと)カウンター10席とテーブル席が2つ。ネタは全て市場で仕入れ。ランチタイムのメニューはおまかせ8貫で1000円・1500円・2000円・2500円の4種類。価格はネタの異なり。1500円が一番お得とのこと。

いつものようにマグロ抜きで2500円の盛り合わせをご飯少なめにしていただく。

寿司はつかむようにふんわり柔らかく握る「つかみ寿司」という独特の握り方で有名。シャリは甘めで柔らかい。これも昔から変わっていない。。
醤油は小皿に入れるのではなく、壷に入った「わさび醤油」を直接ネタにハケで塗っていただく。かなり新鮮でよく肥えたカワハギは肝を添えて。香りもいい肉厚の赤貝、シマアジ、皮目を炙った秋刀魚が一皿に盛り込まれる。

2皿目は包丁目を入れた小振りの鮑丸ごと、赤潮が原因で価格高騰中の北海道の雲丹、帆立貝柱、煮詰めを塗った身厚の鰻と続く。

追加で大阪湾の鰯をいただいてフィニッシュ。いつもカジュアルに美味しくいただけるいい店です。。

過去のかなえ寿司はこちら

大阪市浪速区敷津東2-2-8 木津卸売市場内
06-6649-1308

 

 

大阪市 大国町 寿司

川上商店 10月【大阪市 大国町】

大国町の木津市場にある表記の鰻料理店に友人とランチタイムに訪問。市場の中なので早朝から店の横の工場で大量の鰻を炭火で焼きまくって卸売されている。三重県をはじめとする国産の大振りの鰻を地焼きするスタイルでお店では早朝に焼かれたものを分厚い鉄板で再加熱して提供。店の前ではテイクアウトの蒲焼きも並ぶ。

私どものお店も大量に鰻を使用するときはこちらから仕入れさせてもらっている。お店は早朝5時から13時までの営業で鰻が売れ切れ次第終了。

極狭の店内はテーブルが4つ。女将さんを中心に女性だけで運営。

鰻巻きが売り切れだったので「うざく1000円」を所望する。熱々の鰻と小ぶりの胡瓜だけだがマイルドな酸味がとてもいい。身厚の鰻はかなり高品質。

大きな切り身が2つ入った「まむし2000円」。しっかり焼きこまれているので小骨は全くない。表面はパリッとしていて中はふわふわ。タレもご飯もレベルが高い。。コスパも良くて関西焼きの鰻では一番好きなお店。

過去の川上商店はこちら

浪速区敷津東2-2-8大阪木津地方卸売市場内
06-6634-5910営業時間
AM5:00~PM:1:00

 

大阪市 大国町

イルポーペロディアボロ 9月【大阪市 大国町】

木津卸売市場隣接の木津まち横丁というプレハブの建物に飲食店が集積した場所の一角にある表記のイタリアンを訪問。大国町駅、今宮戎駅から徒歩3分。

季節ごとに訪問する個人的に一番お気に入りのお店。現在35歳の羽田シェフの料理は卸売市場で仕入れる魚を中心にしたもの。その上質な食材を独特の創造性を持って唯一無二の料理に仕立て上げる。特にハーブや独自の調味料を触媒にし、綿密かつ論理的に和素材や和出汁なども使用しながら料理を組み立てる感性にはいつも敬服する。過去何度も訪問しているけど毎回訪問するたびに新しい発見がある。

店名の由来は羽田シェフの修行先のミシュラン一つ星の北イタリア、リミニ州の同名本店から暖簾分けを許されたもの。シェフは現在は辻調理師専門学校の先生もされておられる。

現在はカウンター6席のみ。シェフと色々な会話をしながら緻密に料理を作る手元を見て食事ができるのがとても嬉しい。

最初の一皿は旬の鱧をミキサーで粉砕して凍らせたハモのグラニテ。その下には隠元豆、九条葱、ミントのサラダ、ヨーグルトが入ったタルタルが敷かれている。鱧とヨーグルトの組み合わせが素晴らしい羽田ワールドが表現されたスペシャリティ。

フリットにした鮎の上に冬瓜、ひも唐辛子、酢橘、きゅうり、稚鮎のピューレ、エゴマ、タラゴンを組み合わせたもの。どの食材も鮎の邪魔をしない。イタリアンで鮎をコンフィにして供する店は多いけど個人的にはこのスタイルの方が好み。

塩をせず冷蔵庫で風干ししてから3枚に下ろして表面にタイムとコリアンダーとフェンネルをまぶして10日間ドライエイジングした真鯛のカルパッチョ。水分が抜けて鯛の旨味も凝縮。。手をかけて形も変わっているのにとても新鮮かつ自然な味に感じられるのが不思議。魚の上にはクレソンとホースラディッシュをトッピング。ソースは魚の出汁を煮詰めたもの。まさに目から鱗の逸品。

足赤海老と新れんこんの角切りとすりおろしたものの上に海老の出汁のジュレ、乾かした蟹の卵パウダー、フレッシュハーブを合わせたもの。。

琵琶マスの上にバターナッツカボチャ。ニンジンジュースを煮詰めたソースとミモレットチーズとの相性も素晴らしい。

イワシのコンフィ赤玉葱と赤紫蘇とルバーブ添え。ルバーブは梅ジャムと合わせてソースに。ルバーブ独特の酸味とイワシの相性が最高にいい。

唯一の肉料理は鴨のロースト。もも肉と内蔵のラグー。鴨の脂でソテーしたとうもろこしが添えられる。鴨の出汁の泡立てたソースで覆われていて写真映えしないのが残念。でも涙が出るくらい美味しかった・・・・

この日のメインディッシュはノドグロにウイキョウのジェノベーゼを詰めたロースト。 満願寺唐辛子、オクラ、ウイキョウの花の塩漬け、バジルが添えられる。適度に水分も抜け旨味満載のこれ以上ないと思われる贅沢な味わい。

カッペリーニインブロードはお腹いっぱいなので25グラムにしていただく。 鰯のスープにビネガーを加えた夏らしいパスタ。アンチョビの香りのオイルも芳しい。

メロンのグラニテ。下にはメロンの果肉にハーブの香りをつけたミルクを和えたもの。

最後ははと麦を使ったスペシャリティドルチェでフィニッシュ。

今回も羽田ワールドを満喫しました。。

過去のディアボロはこちらこちら

大阪市浪速区敷津東2-2-1-317 なんば木津まち横丁「○(エン)」内
TEL:06-4395-5150
営業時間:18:00~23:00
定休日:水曜日

大阪市 大国町 イタリアン