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アメリカ西海岸外食繁盛店視察記 ②

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チック・フィル・エーはアトランタに本社を持つファーストフードチェーンで、全米に2000店舗以上を展開。売り上げはなんと6000億円オーバー・・

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店名の発音は「チック・フィル・エイ」ではなく、「チック・フィ・レー」らしい。目玉商品は鶏胸肉をピーナッツ油で高温高圧でジューシーに揚げられたフライドチキンがパンに挟まったチキン・サンドイッチ。アメリカでは健康志向も手伝ってチキンサンドがハンバーガーの売り上げを上回ったと聞き及ぶ。

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全米のすべての店舗で親切な接客や清潔な店内、テーブルには花が飾られる。こちらの店は顧客満足度で、全米ナンバーワンのファーストフード店にも選ばれたことがあるらしい。

こちらのお店の大躍進のポイントをコンサルの先生からいろいろ解説いただいたがこのブログでは割愛する。

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「レイジングチキンフィンガーズ」は鶏胸肉の細長いナゲット状のものを主力としたお店。現在251店舗で1店舗あたり2億2000万円を売り上げるQSR(日本ではファストフード店)業態店。1996年に創業でメニュー構成はチキンフライ・チキンサンドイッチ、テキサストーストとシンプル。
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チキンはサックサクで胸肉だけどとてもジューシー。アメリカでは日本と逆でモモ肉はほとんど使用しないらしい。客層は若い方が多い。日本の唐揚げ専門店のようなものであろうか。

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ハンティントンビーチの「ユーリカ」は地ビール(クラフトビール)、ワイン、ウイスキーなどの豊富なお酒と美味しいバーガーのあるガストロパブ(レストラン品質をもつパブ)業態の大ヒット中の繁盛店。客単価は16ドル50セント。日本で言う坪効率は驚きの120万円越え。

店内はインダストリアルシック。食事メニューは44種類でかなり絞り込んでいる。
全店パティオには焚き火があるのが特徴。

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クラフトビールの取り揃えは圧巻。プレミアムスピリッツとかも品揃えありタップワインもある。

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クラフトカクテルも充実。レシピのジュースもリキュールも自家製。

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サンプル飲み比べはウイスキーが22ドル、ビール9ドル。まずはこれをいただいて口にあったものを再度所望する。

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ローストビーフサラダ。牛肉の味わいがかなりいい。野菜は当然のことながらオーガニックでとても美味しい。

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ロブスターを挟んだタコス。様々な部位が入っているために歯ごたえや味わいの異なりが楽しい。野菜もたくさん入っているために身体にもよさそう。

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ローメインレタスの表面を軽くローストしたシーザーサラダ。ボリューム満点でビックリ・・

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フード売り上げの22%をしめるハンバーガーは様々な種類がある。ファストフードのものと違いかなりしっかり作り込まれたものばかり。日本のファミレスとはまったく似て非なるもので誰もが気楽に利用出来て美味しくて財布に優しい・・・

人気があるのは当たり前だな・・・(続く)

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武蔵川部屋 ちゃんこ

友人に誘っていただいて東大阪花園ラグビー場に宿舎を構える武蔵川部屋の朝稽古を見学。場所中なので稽古は筋肉痛が残らないように柔軟とウオーミングアップが中心。親方は第67代横綱の武蔵丸。横綱として引退したあと2013年から武蔵川部屋をあずかる。昔からの大ファン。

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数年前まで4人だけだった弟子も増えて今は14人。親方の甥の武藏国は現在3段目で幕入りをめざす。すべての弟子が明るくて素直で礼儀正しいのに驚いた。親方曰く30人くらいの部屋にする予定。

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ラグビー場の食堂を使って朝稽古のあとで食す、ちゃんこを作る。担当責任者もいるのだがこの部屋はみんなで協力しながら作るらしい。武蔵川親方は現在44歳。温厚で明るくユーモアのある性格と聞き及ぶ。実際に話してみるととても気さくで頭の回転も速く日本人より日本人のようである。

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この日の鍋の当番は三重県出身の人見元基君。鶏肉の入ったそっぷ出汁で「白菜を入れすぎるなよ〜」と親方に注意を受けていた。

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この日の献立は豚肉がたっぷり入ったとん平焼きと鶏肉をケチャップとチリソースで炒めたもの山芋と鶏肉の煮付けと特性ちゃんこ鍋。親方は好物の豚足を食べていた。

それぞれ決して美味しいとは言えないが力士が一生懸命作ったものと思えば食も少しだけすすむ。当然力士は私たち客が食べ終わってから箸を付ける。親方と一緒に食事をしていると早い時間で取り組みが終わった力士が三々五々に府立体育館から帰ってきて親方に今日の報告をする。「負けました」「今日も負けました」「負けました」「負けました」・・・親方は顔色を変えることもなく「そうか、わかった」と言葉を返す。

勝負だから勝つときも負けるときもある。よく言われることだけど勝者と敗者の差は僅かで、勝負をあきらめなければいずれは勝てる。そのために毎日厳しい稽古をする。そんなこんなで一瞬暗い雰囲気に包まれた食事場所に女将さん登場。オーラをまとった美人女将さんということでしょっちゅうテレビ用で紹介されているらしい。

1歳半の子供と一緒に部屋の力士のお母さん役をされる。365日住み込みの力士の世話の大変さはいわずもがな。性格もとても明るく気さくに誰とでも話される姿に敬服。周りの空気が一気に明るくなる。そのあとはプロマジシャンのマジックや記念撮影で大盛り上がりとなる

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力士は客が食べた残りのおかずと一緒に冷凍ご飯を解凍してつくったケチャップピラフを大量に作って食べる・・・ムシャムシャ笑いながら食べる姿は見ていて気持ちがいい。彼らの弥栄を願ってこの日は稽古場を出る。

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LA視察2015 番外編

LA視察を終了してメキシコに陸路で入る。訪問したティワナと言う町のタコスはメキシコナンバーワンと言われる。この街でタコスをいただくのが目的。入国してすぐに数店のタコス店を廻る。店舗型と屋台に分かれるが美味しいと言われる屋台はたくさんの人集りがあるのですぐにわかる。

ハンバーガーのようなファストフードとしても人気があり、街のあちこちに「タケリア」と呼ばれるタコスショップや、道路沿いに屋台のタコススタンドがある。

メキシコ人の食生活は食事の時間が決まってなくてお腹がすいたらいつでも食べると聞き及ぶ。小腹がすいた時に、飲んだ後に(日本のラーメン感覚)、2〜3枚食べるのがメキシコ流らしい。

タコスはトウモロコシの粉を薄く延ばして焼いた「トルティーヤ」が主役。この薄く焼いた生地の上に「鶏肉」「豚肉」「牛肉」のみじん切りされたものや、「魚」「海老」等の魚介類をフライしたものをのせてその上にお好みで「トマト」「玉葱」「コリアンダー」「チリ」等から作られたピリ辛ソース(サルサメヒカーノ)をかけて提供される。

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店舗型のタコス店では最初に海鮮スープが提供される。見た目は悪いが滋味深くかなり美味しい。繁盛店のタコスは炭焼きの網でステーキ肉を焼いてそれをおもむろに大きな包丁で切り刻む。

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包丁で荒くカットされた牛肉にサルサソースとアボガドソースに生の玉ねぎなどの野菜や炊き込まれた大豆など。

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肉から染み出てくる肉汁と、辛味の効いたサルサソースが口の中で混じりあってなんとも言えない味わい。

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コロナビールやメキシコ産のビール、マルガリーターとともにいただくととてもいいマリアージュを感じる。アメリカや沖縄で売ってるようなハードシェル(厚皮の生地)タイプのものはメキシコではタコスと言わないらしい。

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屋台のタコスはほとんど1ドル。並んでいる食材を指差して個数と具材をオーダーするシステム。

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屋台のタコスはカルネ・アサダ(タコス・デ・カルボン)=炭焼きの牛肉を細かく切ってタコスにしたもの、同じく炭焼きの鶏肉、白身魚のフライ、塩茹でした豚肉(カルニータ)、羊の蒸し焼き(バルバコア)、またシシカバブの様にアドバーダ(ADVADA)ともいう漬けこんだの豚肉を串に刺しまわしながらじっくり焼き、焼けたところから削ぎ切りにする(パストゥール)などを具にしたものもある。

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具を挟んだタコスの上にかけるサルサ(ソース)もいろいろある。

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最も基本的なサルサは赤いトマトと、チリ・セラノ(小さい青トウガラシ)、玉ねぎ、シラントロ(コリアンダー)をみじん切りにして混ぜ合わせたもの。この他にニンニクの入った超辛い赤のチリソース系や緑のチリソース系もある。タコス屋台には3~5種類のサルサが用意されているので好みでタコスにかけて食べる。玉ねぎと香草、塩、サルサ、ライムを好きなだけかけていただく。もちろんかけ放題。

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この地では世界一うまいコーラがいただける。理由は砂糖が違うらしい。メキシコでは黒砂糖(サトウキビ)が使用される。甘さの後味がすっきりな印象。

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外で食事をしていると、どこからともなく流しのおじさんが現れる。哀愁が漂う演奏と歌声が旅情を感じさせる。

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この街を訪れた2番目の目的はシーザーサラダは発祥の地と言われるレストランの訪問。その店の名は「シーザーズ・プレイス」(Caesar’s Place)。1924年、この店のオーナーだったシーザー・カルディーニさんが、残っていた材料でサラダを作り、それがシーザーサラダとなったと聞き及ぶ。

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こちらのシーザーサラダを食べるために、ロスアンゼルス、ハリウッドなどから国境を超えてたくさんの著名人がレストランを訪れる。その様子をうかがい知ることのできる写真やパネルがクラッシッックな店内に展示されている。

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シーザーサラダ(90ペソ / 約683円)オーダーすると待つこと10分でテーブルの横に大きな木製のボウル、その他調理器具、幾つかの調味料が並んだワゴンが運ばれる。

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大きめのボウルにマスタード、アンチョビ、ガーリック、パルメザンチーズ、ペッパー、ウスターソース、ライム、黒胡椒、半熟卵の黄身を入れてパドルでしっかりと混ぜまくる。最後に大量のオリーブオイルを注ぎながら混ぜ込んで乳化させる。2015-09-28 19.50.33

でき上ったシーザードレッシングの入ったボウルにロメインレタスを浸し、表、裏、端々までしっかりとドレッシングを丁寧にあえていく。その上には固めに焼かれたスライスバケットが1枚のせられて、その他のトッピングは一切なし。
苦味のあるロメインレタスとクリーミーで濃厚なドレッシングの相性は抜群。イタリアンレストランなのでパスタや肉料理もいただいた。

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サラダ以外は総じて凡庸であるが価格はワインを入れて前菜、サラダ、パスタ、肉料理で40ドル。アメリカの4分の1の感覚・・・いい経験が出来ました。

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