丹甫【大阪府 堺市】

阪堺電気鉄道の宿院駅東にある堺でナンバー1と評される中華料理店を訪問。お店は店主とその奥様、スタッフ2名で切り盛り。料理はほぼご主人だけで作られている。最初にビールを所望して7000円のお薦めコースいただく。その他に廉価版の5000円、数日前に予約が必要の9000円のコースがあるらしい。

最初の前菜盛り合わせはプチトマトの杏酒漬け、豚トロのチャーシュに鶏肝のローストを乗せたもの。ワカサギのフリット、ピータンの粒マスタード添え、くらげ酢の物、すね肉の煮込み。スタンダードなものをどれも丁寧に作っているんだけど上品過ぎてボリューム不足。

鶏と鴨でとった出汁をベースに人参のすり流し仕立てのスープ。中にはフカヒレが入る。コラーゲンスープと説明いたただくんだけど口の中が脂でべとべとになって気持ち悪い。。塩分が強すぎるのとあわせてこれは閉口・・・・

サゴシの蒸したものを香港ソースでいただく。広東料理ではポピュラーな料理。これも塩分が強く喉が渇く感じがする。どの料理も丁寧に作られるので提供時間がかなりかかる。時間を気にせずにたくさんおしゃべりをする食事会には最適である。

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牛テールのXO醤煮込み。あしらえはA菜。甕出しの紹興酒と一緒にいただく。蟹爪にすり身とパートフリックを巻いて揚げたもの。甘酢をつけていただくが特にどおってことはない。デザートは白玉の入った胡桃ぜんざい。常連客はアラカルトを注文しておられた。世間相場の倍の価格くらいコスパは良くないけど家庭的な雰囲気で気軽に高級中華を食すにはぴったりのお店・・かもしれない。

堺区大町東2丁目1-27
072-223-1181

中国料理 丹甫中華料理 / 宿院駅寺地町駅大小路駅

夜総合点★★☆☆☆ 2.5

大阪府 堺市 中華料理

サンレモ【大阪市 天王寺/阿倍野】 【大阪市 西田辺】 【大阪市 姫松】

最近はまっている彫金教室に行ったあと、すぐ北横にある表記の喫茶グリルの店をランチで訪問。場所は阿倍野筋と南港通りの交差点南西角。

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店構えはふつうの昭和の喫茶店、店内もふかふかのクッションのあるレトロテイスト。店に流れる昭和ナンバーがいい空気感を作る。
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メニュはいろいろあるんだけど特筆すべきはそのコスパ。ここ数十年くらい値上げをしていないと聞き及ぶ。チキンカツやポークチャップが人気。フランス風かゆ600円だけは食す勇気がない。

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オムライス480円も結構人気なんだけど久しぶりにこの店以外で食したことのない「スイスライス500円」とポタージュスープ350円を所望する。

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ポタージュは牛乳がしっかり効いた普通のもの。スープの上には今年の8月31日で契約変更のために名前が変わるリッツのクラッカーがたっぷり入る。

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ほどなくスイスライス登場。トルコライスはあちこちにあるのでたまに食す機会がある。長崎県ではピラフにナポリタンスパゲティ、豚カツにドミグラスソースという組み合わせが一般的だし神戸トルコライスと言う店のはサフランライスにナポリタンに海老フライフライだった記憶があるし大阪駅前ビルの北斗星はこちらのお店のはカレーピラフに豚カツとデミソースで有名。イスラム圏では豚肉を食べないのにトルコライスとはこれいかに。

こちらのお店のトルコライスは以前食したことがあるがケチャップライスに白身魚のフライが乗ったもの。スイスライスはその派生系であろう。なんとウインナーソーセージのフライがピーマンとタマネギが入ったケチャップライスの上に目玉焼きと一緒に鎮座しハヤシライスのソースがかかったもの。

B級グルメの雄とも言えるジャンクな空気感があるがきちんと丁寧に作っておられるので私の口によく合う。サラダもついていて税込500円と言う驚愕の値付け。

食後はミックスジュース350円か最近ほとんど見かけないミルクセーキがお薦め。
イタリアンリゾートのサンレモにいるような豊かな気分に浸る平日の午後。

大阪市住吉区万代東1-1-32
06-6692-3340
営業時間:11:00〜20:00
定休日:月曜日

大阪市 天王寺/阿倍野大阪市 西田辺大阪市 姫松 洋食

梅の花  さかい利晶の杜店【大阪府 堺市】

表記の店を社員同伴で視察する。さかい利晶の杜は2015年の3月に堺市が作った千利休と与謝野晶子を知ってもらうためのテーマパークのようなもの。先日新聞でこの施設を作った堺市の経済効果は14億円と書かれていた(誰が計ったのかは不明であるが・・・)総檜で出来た平屋の外観はかなり上質感に満ちあふれる。店内も個室を含め、かなりハイグレードかつ美しい内装とすべての部屋から見える前栽の美しさで大阪府内の和食店ではホテルも含めてナンバーワンのデザインと建築意匠を尽くした店と思う。

平日でも満席状態が続く大繁盛店でこの日も数日前に予約をしてなんとか入店する。この日は割引デーでこちらのお店を代表する懐石「梅の花」4320円が3500円でいただけるとのことでそちらを所望する。
こちらのお店は全国で50店舗近くあり、特筆すべきはそのすべての店舗がコックレスで運営されているという点である。

和食店は昔ながらの職人気質をもった調理師の腕や考えに経営が左右されてしまうのが業界の常識で経営拡大のための阻害要因になる事が少なくない。こちらの会社はすべてパートアルバイトで会席料理を作り提供する仕組みを作り上げた業界のパイオニアである。
客層はほぼ女性のグループ客が中心で平日のせいか高年齢の方が目立つ。

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先付け・前菜は引き上げ湯葉と牛乳と葛で作るクリーミーな「嶺岡豆腐」に柚味噌をかけたもの、小松菜のお浸しの3品。

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続いてテーブルに備え付けの電磁調理器を使った湯豆腐鍋。豆乳と湯葉の風呂の中に大きな豆腐が入る。(写真は3人分)

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取り分けてもらい出汁の入った豆乳にポン酢を少したらすとかなりいい塩梅となりお腹にスルスルとはいる。

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お造りは鮪を醤油漬けにしたものにとろろ芋をかけたもの。

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私が鮪が苦手と申し上げると湯葉豆腐と生湯葉のお造りに変更していただく。サービス、接遇はかなり訓練されて行き届いている。

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金華ハムの入った茶碗蒸しにほうれん草の餡がかかったもの。特にどおってことないものであるが卵と出汁の割合と火入れ加減は完璧。

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陶器のせいろで蒸された湯葉シュウマイは豆腐と鶏肉で作った餡の周りに刻んだ湯葉をくっつけたもの。商品は自社のセントラルキッチンで作っているらしい。

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カボチャの炊いたものに鴨のミンチの入った餡をかけたもの。特にどおってことがないものであるが女性が好む商品。

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生麩の田楽は粟麩と蓬麩の2種。それぞれに木の芽味噌と玉味噌がかかる。

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こちらのお店の昔からあるスペシャリティで湯葉の天ぷら。中ははんぺんのようなフワフワの魚のすり身。レモンをかけていただく。

植物性タンパク質攻撃なんだけど物足りなさはあまり感じない。

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湯葉グラタンは少し物足りない塩梅だけどこれもポン酢をかけていただくと味が変わるとのこと。

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餅米を使った雑穀系の蒸しご飯と湯葉の生姜清汁と香の物。有田焼を中心とした食器もかなり美しく洗練された感がある。

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デザートは自家製の水ようかん。セントラルキッチンで作ったもの。お持たせ用もある。

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豆乳で作ったアイスクリームに黒蜜ときな粉をかけたもの。お茶も何度も新しいものに差し替えていただける。おしぼりも4回くらい替えてくれた。このような食器を使い、落ち着いた綺麗な部屋の設えでこの価格はかなりお得感を感じる。京都の料亭以上の設えとサービスでリーズナブルに健康的な和食が食せるという新たな価値をもたらしたこちらのお店に敬服する。

堺市堺区宿院町西2-1-17
072-225-0506

大阪府 堺市 和食