芦生【大阪市 住吉】 【大阪市 住吉公園】 【大阪市 住吉大社】

なんばこめじるしから住吉区にある粉浜商店街の近くに移転された標記の蕎麦店を1人で訪問。こちらの名物は「寒ざらしそば」というもので秋に採れた新蕎麦を、冷たい清流に浸し、それを天日と寒風に晒しながら乾燥させたもの。

店内は5席のカウンタ−にテーブル席が2つ、店の真ん中に大きなテーブルがあって相席で12人が座れるようになっている。店内はジャズがかかって雰囲気はいい。

最初にビールと西崎ファームという所で飼育した鴨の葱焼き780円を所望。無投薬の放し飼いという事だけど味には影響なし・・・

辛口の日本酒を所望して一緒にいただくといいマリアージュを感じる。 

待ちに待った大きな器に入った寒晒し蕎麦1370円は太目の麺線でかなり短め。10割なのでよく切れていて啜る感じではない。汁が甘めなので塩のみで頂く。

舌触りは良くてモチッとした食感。甘味もしっかりあって噛めば噛むほど味わい深くなる。風味も良くて透明感のある清らかな味わい。一口食べて噛み締めながら日本酒を頂くと蕎麦の旨味がより感じる気がする。世間にはあまりない蕎麦の味わいに舌が喜ぶ。

蕎麦湯は普通だけどそれも又良し。

大阪市住吉区東粉浜3-27-18
06-6615-9980<p><a href="https://tabelog.com/osaka/A2701/A270404/27100734/?tb_id=tabelog_d71bd9e7696c48deb27e9bac615a28bf262e62e8">寒ざらしそば 芦生</a> (<a href="https://tabelog.com/rstLst/soba/">そば(蕎麦)</a> / <a href="https://tabelog.com/osaka/A2701/A270404/R5445/rstLst/">住吉駅</a>、<a href="https://tabelog.com/osaka/A2701/A270404/R5451/rstLst/">住吉大社駅</a>、<a href="https://tabelog.com/osaka/A2701/A270404/R5454/rstLst/">住吉鳥居前駅</a>)
<br />昼総合点<span style="color: #FFD700;">★★★</span><span style="color: #A9A9A9;">☆☆</span> 3.5
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大阪市 住吉大阪市 住吉公園大阪市 住吉大社 蕎麦

西天満 中村 10月【大阪市 西天満】

昨年11月末に西天満にオープンした表記のお店にアメリカ人の友人と訪問。国道2号線のCoCo壱番屋を南に下った路地の奥に位置する。ちょうど大阪地方裁判所の裏手あたり。

小柄な女性店主の中村明美さんが営む小さな看板と趣味のいい暖簾が目印の隠れ家のようなカウンタ−8席のみのお店。店内は数寄屋造りで聚落の壁と網代の天井、カウンタ−正面の錫のアートなどかなり趣味性が高い。

ジャズのBGMも心地よくとてもいい空気感を醸し出している。料理は税別11000円のお任せのみ。店主以外に若い男女の料理人さんが2名。店主は天王寺の「和光庵」大阪南の「懐石 本多」や北新地の「まつもと」他名高い和食店で修行をされたと聞き及ぶ。

料理の扉はカマスの錦秋和え。焼き揉まれたカマスの下に青菜、もやし、人参などの5色野菜。その上にとんぶりが添えられたもの。梅肉が忍ばされていて、かそけき酸味がとてもいい。

刺身はかなり上質の天然鯛。脂がしっかり乗ったもので美味しさにビックリ。山葵と酢橘塩で頂く。赤身が苦手な私の為にツブ貝を用意して頂く。甘くて磯の香も上質な佳品。店主チョイスの日本酒と一緒に合わせて楽しむ。

金目鯛と蕪のお椀。出汁は実直で大阪らしい鰹節がしっかり効いたもの。しっとりとした脂が特徴の金目鯛のおいしさはいわずもがな。

八寸は左から四角い鉢に入った蛤の霙和え、本物の海老を叩いて作った海老煎餅、栗の渋皮煮を揚げたもの、揚げ銀杏、四方竹の甘煮、マッシュルームのチーズ寄せ、子持ち鮎の甘露煮、鯛の塩麹和え、衣被ぎの上に雲丹香煎、兎を模して黄身餡を鋳込んだ百合根饅頭。

どれも繊細で手のかかったものばかり。女性店主のセンスの良さと料理の実力発揮の取り合わせである。

炭火で丁寧に焼き込まれたマナガツオの味噌幽庵焼きと梨の桂花陳酒漬け。マナガツオのおいしさもさながら焼きの技術が完璧なのにビックリ。

鳥取の次郎さんという方が仕留める若桜の鹿のロース肉は全く癖もなくフィレ肉のように柔らかい、上には牛蒡のソースがかかる。添えには二子芋の唐揚げに大徳寺納豆を粉末にしたものがかかる。

食事は栗ごはん。占地や鮑茸が脇を飾る。この取り合わせが不味いわけがない。残ったご飯はおにぎりにして手みやげにしてくれた。

デセールは柿、さつま芋のブランマンジェ、黒いちじく、洋梨、バニラシャーベットの盛り合わせ。品もよく全体のバランスもとれていてとてもいいコース料理です。今回もとても美味しく頂きました。

この日は朝から加太まで鯛釣りに出かける。強風の為に釣価は小さな小鯛1匹と外道の鱧のみ。この店の鯛のお造りをみると恨めしさがさらに募りました・・・・・しかしながら次の日優しい当社板前君が美味しそうに焼き上げてくれたのでかなり嬉しかった。。。

過去の中村はこちら

北区西天満4-5-25
06-7506-8218
17:00~22:00
日祝休み

 

大阪市 西天満 和食

山翠

茨城県水戸に出張。水戸の郷土料理の老舗として有名な標記の店を訪問。JR水戸駅北口から車で7分。3階建て180席の立派なお屋敷。まずは奥久慈しゃも料理が有名との事なので「塩焼き(小皿) 1000円(税別)」を所望。

茨城県は古くからしゃもの生産地で全国でも有数の飼育数らしい。
茨城北部の奥久慈山間地帯の自然の中で野性的に育った奥久慈しゃもは脂肪分が低い筋肉質な鶏肉で茨城県の県産品の指定も受けているとの事。
ライムを添えた塩焼きはしゃもの味がよくわかって味わい深い。

タタキと手羽先の揚げたものも一緒にいただく。若いスタッフさんのお薦めの納豆のかき揚げも所望。匂いや粘りはあんまり気にならない。水戸の方はやはり毎日朝ご飯には納豆を食べると言っていた。

元祖あんこう鍋(一人前) 3400円(税別)は茨城県から福島県南部の太平洋沿岸地域に伝わる漁師料理のどぶ汁をアレンジしたもの。。
名前の由来は、あん肝が溶け出して、汁がどぶのように濁ることかららしい。

また「どぶ」には全てという意味があり、あんこうの全てを入れる事から「どぶ汁」との説もある。
本来の漁師料理は水を加えずに作る調理法が「どぶ汁」と呼ばれてたらしいけど現在では水を加えても、溶けたあん肝でスープが濁る鍋ならば「どぶ汁」と呼ぶらしい。

基本的にあんこうは顔(歯や目)と骨以外のすべての部位が食べられるのでアンコウの七つ道具という言葉が使われる。それらの部位をスタッフさんがいちいち丁寧に説明してくれる

「正身」はアンコウの身の部分。白身で淡白。「皮」はコラーゲンたっぷりで味も深い。「エラ」はほかの魚ではあまり食べないがアンコウでは鍋に入れて食す。コリコリした歯触り。「肝」は別名アンキモで「海のフォアグラ」とも呼ばれる。「水袋」は胃袋。「ヒモ」は卵巣で平板状のためにそう呼ばれるらしい。野菜は葱、白菜、蒟蒻、豆腐、筍、人参、銀杏、三つ葉。

鮟鱇で食材として食べられるのはメスのみというのはあまり知られていない。卓上に鍋がセットされ、お店のスタッフさんが説明しながら作ってくれる。
こちらのの元祖あんこう鍋は醤油ベースの出汁に焼き味噌(地味噌に鮟鱇の肝をすりこみ、木の鍋蓋に塗り付け炭火で炙ったこの店オリジナルの味噌)で味付け。

味は濃厚でコクがあってお酒がどんどんすすみまくる。昼間なのに気がつけばあっという間に2時間経過。。。郷土料理の醍醐味を味わえました。

茨城県水戸市泉町2-2-40

<p><a href="https://tabelog.com/ibaraki/A0801/A080101/8000057/?tb_id=tabelog_c8b14de98cebf7d8ba420c3bdfe833e323e18805">山翠</a> (<a href="https://tabelog.com/rstLst/RC019914/">郷土料理</a> / <a href="https://tabelog.com/ibaraki/A0801/A080101/R9523/rstLst/">水戸駅</a>、<a href="https://tabelog.com/ibaraki/A0801/A080102/R8439/rstLst/">常陸青柳駅</a>)
<br />夜総合点<span style="color: #FFD700;">★★★</span><span style="color: #A9A9A9;">☆☆</span> 3.0
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郷土料理 関東地区