北京【大阪市 梅田/JR大阪】

新梅田食道街のスタンディングバー。今は100をこす店舗が建ち並ぶが昭和25年の当初は18件だったと聞き及ぶ。「G」の形をした高さ122cmのカウンターとキャッシュオンの手軽さで近くに行けば必ず立ち寄るクラシカルな止まり木のようなお店。常連になればワインのコルクで作ったマジックで名前が書かれた箸置きを進呈いただける。(私はまだまだ・・・)

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まずはチリ産のメルローワイン350円とソーセージ。ザワークラウトの酸味が心地いい。数千円灰皿の上においておくとマスターが勝手に取っていってくれる。この店では安旨のワインがお気に入り。ブルゴーニュの赤300円とかかなりお得感あり。。

店内は昭和の香り満載でレトロ感あり。。今風のバルとは完全に一線を画している。
料理の価格帯は250円から400円くらいまで。。このあたりの商品構成は素晴らしい。

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名物の「エッグ」300円は塩だけの味付けなんだけど長年使う器から旨味が出ていると言う都市伝説がある。。周りの常連の方が混ぜ方と食べ方を丁寧に教えてくれる。

ただのココットに入った目玉焼きなんだけど食べるタイミングで味が異なるのがおもしろい。醤油を入れると雑味を感じるので私は塩だけが美味しいと思う。

ここからお酒はポーランドのウオッカのズブロッカを所望。。薬草が入っていて体に良さそう。アルコール度数は40度。桜餅のような香りがする。。皆が周りの客に気を使いながらワイワイと楽しむ姿は大人の社交場。禁煙なのも個人的には嬉しい。

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レーズンバター300円はもちろん手作り。レーズンたっぷりで私の大好物。。この店でこれだけ食したいほど。クラッカーは少し残してエッグの残りかすと一緒に食べる。

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ポテトサラダも秀逸。普通に見えるんだけどかなり美味しい。どんなお酒にも合うのが不思議。この店はワインが有名なんだけどアテは板わさとか若布の炊いたんとかが会ってなかなか渋い商品構成。

このお店のご主人は2代目で先代がこの「新梅田食道街」の名付け親。「食堂」でないのがかっこいい。一つ屋根の下で同じ事をするのが「堂」、ここはいろいろな店が狭い通路に並んで別の商売をやっているので「道」だそうだ。まさに我が道を行く・・・か。

こちらのお店も30年前までは日本酒メインの居酒屋だったらしい。今のご主人がワインブームに乗って業態転換。

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北京味噌と呼ばれるニンニク入りの味噌を焼いたもの。。クラッカーに浸けて頂く。。。これもエッグの残りかすに混ぜても美味しかった。スピリタスと一緒に頂くと天国が見える。この店はいつ来ても同じ人に会う。。どんだけ毎日こられているのだろうと思う。この辺りで酔いが回ってきたのでお礼を言ってさっさと帰る。

大阪市北区角田町9-10新梅田食道街 1F
06-6311-2369
16:00〜22:30
定休:日曜・祝日

大阪市 梅田/JR大阪 バル

小好鮨【大阪市 梅田/JR大阪】

山口から来阪した友人と表記の店に行く。梅田で寿司を食するときに自分が行きたいと思う寿司店ナンバーワン。阪急電鉄京都線阪急梅田駅茶屋町口より徒歩1分。DDハウスやがんこ寿司のすぐ近く。トイレはないのでDDハウスで済ましてから行くのがお約束。

暖簾をくぐると大きな三角形のカウンターとそのまわりに丸椅子が10席ほど。座ると入り口の引き戸が背もたれになるほどの狭さ。ご夫婦お二人で切り盛り。店も狭けりゃカウンターも狭い。お父さんとお母さんがコノ字のカウンターに入るとワンボックスカーで皆でドライブしながら寿司を食べている気になる。隣の客との密着感も強烈にある。

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まずはお造り盛りあわせ。名物のあわびちゃんはいつもコリコリで美味しすぎる。この店の一番人気のあわびちゃん。この店ではネタはすべて「ちゃん」づけで呼ばれる。生の肝が大好物で私の元気の源。大きく切られた天然ブリも脂がサッパリしてかなり美味しい。剣先イカと平目も秀逸。

この店の横の通りは今や小好鮨通りと呼ばれている。席数が少ないので入店するのがかなり難しい。外国のガイドブックでよく紹介されているらしく中国、韓国、アメリカと外国人率もかなり多い。80才のご主人はインターナショナルでどこの国の言葉も雰囲気で話される。フランス語も出来るらしい。

一日の半分の客が外国人の事もあると言っておられた。お店はそういうことで入店お断り率がかなり高い。しかしお店に入ると今年で53年になる寿司店の矜持とご夫婦の漫談のような掛け合いをしっかりと楽しむ事が出来る。

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大好きなたいらぎ貝はいつも上質。歯ごたえ重視の縦切りが嬉しい。ご主人が塩をかけてくれるのでそのまま頂く。アルコールはよく冷えたキリンラガーと黒松白鹿の常温。そして白鹿の冷酒のみ。。白鹿を燗酒で頂くのがこの店での私流。

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白ミル貝はとてつもなく甘くて貝の香りがふんわりと鼻孔に残る。決して固すぎず貝のえぐみは全くない。いつも思うんだけどご主人の仕入れの目利きが素晴しすぎる。

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今が旬のとり貝はとても色気のあるビジュアル。新鮮なのでコリコリして貝の旨味と共に喉の奥にストンと落ちる。余裕があるときはさっと炙ってアテでいただく。通称「焼きトリ」である。

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分厚くカットされた鯵はしっかり締められているんだけど味はかなり深い。熱燗がどんどんすすむ。女将さんが注文を聞いてお父さんに握る順番の指示を出す。女将さんの陽気さと突っ込みが超面白い。全国からご夫婦を慕って来られる客が多いと言うのもごもっともである。「この年になったらお母さんが男でわしは女みたいなもんですわ〜」とのこと。話の面白さが深くて品がある。

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これも大きく新しく新鮮な赤貝。そこらにあるものとは全くものが違う。これも塩で頂く。ヒモと身でワンセット。この日は中国人客と一緒にカウンターで食す。外国人が来たときは周りの客が皆で相手をするのでとても面白い。外国人客が寿司とご主人を写真に撮る様がいつも面白い。ポーズをとる様も最近はさまになっている。

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福岡産の筍。この時期のこのお店のスペシャリティ。先っぽの柔らかいところと根っこのところがあるんだけど個人的には根っこの方が味がある気がして好き。鮮度がいいためにエグミも全くないしコリコリして柔らかでかなり美味しい。

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国産のトロもめちゃくちゃ美味しいと友人が言っていた。

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個人的に大好きな蛸。お酒と共に頂いていると狭いお店も心地よい空間になってくる。お店の中が一体感があって一人客はさっと食して帰る。長居をしないのがこの店のルール。

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名物のアナゴは注文を聞いてから親父さんがいつも「あっつ〜!」といいながら焼いて握ってくれる。脂ののりも素晴らしくてふっくらしていて香ばしい。

酒以外はだいたい皆、ひとり5000円くらい。勘定を頼むとこの日は二人で「1億2000万円!」とのこと。「安っす〜」と答えると続けてお釣りを「80億円!」と言われて渡される。寿司代よりお釣りの方が多いので「儲かった〜」と喜んで店をあとにする。お店が狭いので店の外に出ると開放感があり銀河系に飛び出た気になる春一番の候。

大阪市北区芝田1-3-12
06-6372-5747 日曜 水曜休み

大阪市 梅田/JR大阪 寿司

ハモンベイベー【大阪市 梅田/JR大阪】

久しぶりに北新地の表記の店を覗く。上通りの路地の中にある繁盛店。スタッフの女性の方も変わってしまって少しパワーダウンした感じだけど一人客や女性も入りやすい空気は健在。ワンボックスカーくらいのスペースに知らん人と一緒にワインのを頂くのも楽しい。

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まずは店名にもなっているハモンセラーノ600円。いつもなんだけど美味しいのに感動する。口の中で溶けまくる。これとワインだけでさくっと飲むのがかっこいいんだけど根が卑しいのか食べまくってしまう。

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ワインのセレクションも以前よりワクワクするものがなくなっていたのが残念。。出来ればそこそこ美味しいグラスワインが500円くらいで飲めるといいなといつも思うんだけどな。

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前菜盛り合わせを友人と一緒に食す、ポテトサラダはいつも感心するくらい美味しい。鶏のレバーもオリーブもピクルスもすべて秀逸。

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おでんの鍋で煮込まれているポトフはこの店の看板商品。すべて100円でバジルがたっぷりふられていてマスタード(フランス製と思う)をつけていただくとシャルドネが進みまくる。とてもあっさりして旨すぎる。。長居しないでさくっと楽しく飲むのに最高でご機嫌なお店。まさにファンキーモンキーベイベーだぜ!!

ワインを飲みながらダジャレを考える・・「ワインを飲む君はかわいんよ」「これはわいのワインや」「このワインを飲みながらわいんわいん騒ごう!」・・・皆イマイチだな・・・

大阪市北区堂島1-3-28 堂島センター1F
06-6342-1558
営業時間 17:30〜翌2:00
定休日 日・祝休

大阪市 梅田/JR大阪 バル