えべっさんに友人と行ってその帰りに毎年この日に訪問する表記の店で会食。通天閣周辺は最近出来た新規の大箱の串かつ屋が目白押し。しかしながら平日の夜は全く人通りなし。スマートボール場のおばさんに新年の挨拶をしてそこからジャンジャン横町を通って(どういうわけか八重勝の店が店舗拡張してたな・・・)飛田本通商店街の動物園前一番街に入る。ここまで来ると観光客はほぼいない。洋品店や中国人が接客をするガールズバーを横目で見ながらお店に入る。
満席状態だったがなんとかセーフ。まずは熱燗で乾杯して突き出しに大好物のトコブシを所望。柚子が添えられて盛りつけもとても美しい。大振りでお正月にふさわしい佳品。商売柄どうしても原価計算をしてしまう。私どもの市場での買値で一つ200円くらいなので原価だけで3つで600円くらいするであろう。
売価はわかんないけど北新地なら3000円くらいだろうな。ショーケースの中にはキンキやのどぐろ、天然鯛などの高級魚がずらりと並ぶ。。いつもすべて制覇したい気持ちになる。
大好物の鯛の子はボリュームも満点。甘く辛く炊かれてるんだけど野菜はとても薄い塩梅。。お酒が進みまくる。。このほかにもその日のアテやおすすめの食材が産地と共にホワイトボードに書かれている。何を頼んでも間違いはない。値段の表示はないが全く気にならない。職人さんは3人。先代の息子さんが奥さんと共にお店を仕切る。この女将さんとご主人の人柄のよさが寿司の味をよりいっそうおいしくさせる。
水槽で元気に泳ぐカワハギを薄造りで頂く。肝も大きくて身と一緒に頂くと甘くて身体が震えるくらい美味しい。ポン酢と肝を醤油で溶いた肝醤油の2種類で頂く。交互に頂くと全く食べ飽きない。日本酒お替わり必至の逸品。大きなカワハギだったので食べ応えも満点。
アラはサービスで豆腐やゴボウと一緒に炊いてくれる。こんな心遣いがとっても嬉しい。10分前まで目の前で泳いでいたので身はプリプリのシコシコ。。付け合わせのゴボウがとてもいい仕事をしよる。
お店の方が「今日は毛ガニが大きいの入っているよ」との事でお願いする。活け毛ガニをお店でボイルすると言っていた。かなり大きくて700グラムくらいはありそう。ネットで産地から買えば6000円以上はする。味噌もいっぱい入って足の肉と一緒に混ぜて頂くと生きててよかったと言う気分になる。大きい蟹なのでこれだけでお腹いっぱいになる。
ここで麦焼酎のお湯割りを頂く。この日は2人で日本酒4合と焼酎3杯。。このお店に来るといつも飲み過ぎてしまう。。
マナガツオの味噌漬けがあったので所望する。尾っぽのほうだったけどここが一番美味しい部分。かなり大きな魚体でタバコのサイズくらいの厚みがあった。浸かり具合いも最高で本当においしいお酒の肴である。味噌漬けになるために生まれてきた魚のようである。
握りはアオリイカに歯舞のウニをのっけてもらう。贅沢なんだけど一度に食べれるんでいつもお願いする。もちろん特製なり。不味いわけはないな。。
大きな甘エビもこの店のスペシャリティーなり。この辺りで満腹になりお勘定。飲みまくって食べまくって2人で12000円。世間相場の半額。北新地の1/4の価格なり。。同伴者が「毛ガニ食べたのつけ忘れてませんか?」と聞いたほど。
定休日は毎週月曜日、営業時間は3時半~深夜12時。。日曜日の昼酒にもぴったり。。土日は満席なので予約を取らないのでなかなか入れない。いつもながらのアットホームな接遇がとても心地よい。。個人的に大好きな大衆高級寿司店なり。
大阪市西成区太子1-15-2
06-6641-6654
15:30~24:00
月休