ラペティ・ロアラブッシュ 5月

最近知人によく聞かれるのがこのブログはどうして他のグルメブログとリンクしたり人気を出すための投票とかしないのといわれる。またどうせだったら食べログなどにも一緒に出せばいいのにともいわれる。 いつも答えるのは同業者の立場で見ると、さまざまな理由でその店のコンディションの悪い時もあるだろうし、仕入れがうまくいかない場合も飲食店にはよくある話でそのたびに自身の主観でいちいちけなしていては逆の立場であっても面白くない。。実際いろいろなところで食事をしてこのブログに掲載するのは3割ほどである。更新する体力の限界もありいろいろな方に応援いただいているのであるが今で精いっぱいというところである。 せやけどこのブログを見て新しいお客さんがお店に来てくれたよ、という店主の声を聞くと実にうれしく、また「この前にブログに掲載していた店にいってきて、○○○をいただいてきて本当においしかった。」という声を聞くと小さな喜びと継続は力ということを実感させていただく。 今日は知人のプライベートのお祝いで北浜のラペティ・ロアラブッシュに訪問。 このお店は盛り付けの美しさやソースの軽さ、野菜の旨さなどいいところ満載。。それでいて堅苦しくなくグランメゾンにありがちなシーンとした重い空気やホテルのダイニングにありがちな慇懃さは全くなくここという時のお店として最近よく利用させていただいている。 アミューズは「サザエの柔らか煮、パセリとバターのソース」熱々の容器に入ったサザエは下煮してあり超柔らか。。世間によくあるエスカルゴソースを上品にした感じ。サザエの磯臭さがなくなっているのに驚く。シャンパーニュのシャルルラフィットでいただく。 amuzurape.JPG 前菜はオレンジのガラスの皿なので写りがいまいちであるが、毛ガニと柔らかく炊いたアワビが入ったサラダ仕立ての逸品にコンソメゼリーをぶっかけたもの。やもすればあっさりしすぎるところであるがコンソメのたんぱく質の深みがいいアクセントになる。のっかっている野菜はワラビとスナップエンドウ。。 うっとりとしてしまう。。。 zensai1rape.JPG ここですかさず白ワインに切り替える。ル・ジェド・シャトーギローでほのかな蜂蜜と樽の香りがかなりいい。それなりの口の中での重みがこのワインが上質であることを示している。ソムリエのベストチョイスに感激する。 次の前菜は石の皿に盛り付け。まさに絵画の様な一皿。ぶっとい白アスパラはグラタン仕立て。グラタンソースにかかった生ハムのみじん切りがこれまたナイスなアクセント。絶妙な火入れのオマールエビはシコシコでかつ柔らか。根セロリのソースと相性抜群。みじん切りにされたラディッシュも旨み最高。 zensai2rape.JPG ぱっと見は何か分かんないが貝づくしのカクテルサラダでこれが本日の最高の秀逸作品。こんなの初めていただいた。アワビ、ホタテ、鳥貝、ほっき貝、ムール貝などの6種類の貝に青さのりを浮かべたカクテルスープ。 塩っけが強いんだけどたぶん計算された塩分濃度である。柚子の香りもいい。目をつぶれば地中海が見え波の音が聞こえてきそうな料理である。口の中が海水浴で海水飲み込んだ状態。。(そこまでは塩からくないが)それを白ワインで中和させるまさにディスイズ・プロバンスの味わい。。 貝好きの私にはたまらんって感じ。。。。 zensai3rape.JPG 魚料理は「甘鯛のコンテパナードグラッセ」甘鯛は魚ではないくらいにふわふわに火入れされ皮はチーズの粉がかかってパリパリ。こんな繊細な魚料理食べたことない。。これをホウレン草の緑のソースと。リンゴと根セロリの甘いソースと甲殻類のアメリケーヌソースでいただく。なんとも複雑な味わいだが雑味は一切ない。これも付け合わせの野菜バリうま。 sakanarape.JPG 肉料理はこの店でいつもいただく大好物の青森産の銀の鴨のロティー。 聞いた話では世界中に鴨の種類って200以上あるらしい。 野生のマガモや合鴨もそれはそれで旨いのだがフランス王侯おかかえの料理人たちが、数十年に及ぶ長い年月をかけ、最高の味を持つ鴨に改良したバルバリー種は肉の旨さが私好み。 直輸入のシャラン産の鴨を今や凌駕する。この鴨も最近あちこちのレストランでいただくことも多い。平成4年には皇太子、雅子様のご結婚の儀で「付け焼き鴨」として用いられ、以来、宮内庁の御用を承っているとも聞き及ぶ。 ここでワインはシャトーモンチェスにチェンジ。鴨肉に相性抜群。トムクルーズが愛飲するマディラン地方の隠れた逸品。タンニンきつくカシスの香り。舌が真っ赤に染まるナイスマリアージュ。 kamorape.JPG そのあとマーマレードがかかったソルベをサクッと口直しにいただき。 sorube.JPG ワインをムーランディッサンに変えてフロマをいただく。嗚呼幸せはここにあり。。 furoma-ju.JPG 数あるデザートの中でチョイスしたのは前にもいただいたことのあるリンゴのタルト。 しかしながらもうお腹いっぱい。。 rinngotaruto.JPG 小菓子をいただいてご馳走様でした。 minikasi.JPG 最初から最後まであっさりと軽やかな味付け・・・・・・・野菜をはじめとする食材にしっかりとしたこだわりがあり繊細なシェフの感性がお皿の上に美しく表現される。いつもマダムは見えなくなるまで見送ってくれる。少し恐縮。。。。今日は8400円のプチコース。 詳しくはこちら 大阪市中央区今橋2-1-10 ダイセンビル1F  06-6208-1808


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もつなべ けん蔵

住吉大社駅東にあるもつ鍋や。以前は粉浜にお店があったんだけど5倍くらいの大きさのお店になってリニューアル。通勤途中にいつも通るんだけどお客がいつもいっぱいで大繁盛。。 この場所は飲食店入れ替わりが激しくて難しいとよくいわれている。 せやけど悪立地をモノともせず大にぎわいとなっている。 店主は寡黙だけど気さく。。もつ鉄板1200円を所望する。 motunabe.JPG 期待していた通りの素材の良さ。豚肉も甘くておいしい。辛さもええ感じで途中でまめに鍋を見に来て水を入れたりたれを入れたりしてくれる。追加でホルモンや野菜入れまくってええ出汁と一緒にワインを飲みまくる。追加しすぎて締めまで行けなかったことが残念。。。 minoyubiki.JPG サイドメニューのミノの湯引きも秀逸。 まさに地元の名店となろうとしている。。 韓国料理は実は苦手なんだけど たまに辛い料理をいただくと疲れが取れるね 大阪府大阪市住吉区長峡町2-12 06-6672-5544

けん蔵 (鍋(その他) / )


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力餅食堂 玉出店

加賀屋にある力餅食堂もヘビーユーザーだがこの玉出の店もメニューも多く何をいただいても旨い。 今日は暑かったので夏にいつもいただく冷しきつね700円をいただく。 おはぎや赤飯やバラ寿司もあったが今日は我慢する。 kizamikitune.JPG 甘い揚げの刻んだのと若布にキュウリに錦糸卵と大根おろし。麺は細麺トマトの酸味が甘めのつゆにぴったり。どんぶりの中が混然一体となった傑作品。一気にイッテしまう。さすが120年の老舗。 中身の具が何一つ邪魔をせずうどんを引き立てている。。いつも大繁盛の理由がよくわかる。 力餅食堂の謎 力餅食堂 玉出西 大阪府大阪市西成区玉出西2-1-3 tel:06-6651-5294


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