堺の表記の蕎麦店を訪問。阪堺電車の御陵前駅から東に1分。この地で創業90年になる老舗店。お店は30数席の年季の入ったテーブル席と座敷があって古いけどしっかりと掃除がされていて清潔感あり。
昭和の残り香が漂う時間の止まったような店の壁には昭和25年当時のお店の写真が飾られる。本年90歳になるお母さんと60過ぎの娘さんと女性スタッフさんの3名で切り盛り。
麺のメニューはレコメンドメニューの「せいろそば」(大850円・並750円)、きつね、かやく、にしん、やまかけ、なべやき、切り餅、祭カレー、肉カレーなどのうどん・そばを中心に親子、他人、きつね、木の葉、かつ、カレーなどの丼物もある。
今回は「せいろそば(並)」の温かいものを所望する。熱盛せいろは堺ではあちこちの蕎麦店で提供される郷土料理的なもの。
しばらくして湯気の上がるせいろ蕎麦が供される。更科という名前から真っ白な蕎麦を想像していたが普通のビジュアルだった。生卵が沈む猪口に熱々の蕎麦つゆを徳利から注ぐ。そばつゆにそばをたっぷりつけていただくと独特のヌチャッとした食感とともに蕎麦の風味が口に広がる。生卵がいい味わいとなってよりマイルドな食感となる。蕎麦にはコシはほぼない。でもそれがいい。
最後に蕎麦湯を入れて卵の風味の残る蕎麦つゆと合わせていただく。お店の方と取り止めもない世間話をしながら美味しくいただけました。
堺市堺区南半町東1丁2-16
11:00~19:00
火曜定休