帝塚山にある表記のカフェでティーブレイク。このお気に入りの店は帝塚山のマンションの一階にあるんだけど通りから一段下がった所にあるので知る人しか知らない。駅からも遠くて周りにコインパーキングもない。
実はこのお店は私が高校生の頃(30年前)によく学校帰りに通っていたお店で昔は現在の場所から歩いて5分の姫松駅前のビストロエピスさんが入っている場所でずっと営業されておられた。当時から店の中はジャズが流れてイケメン店主とその奥さんが作る美味しい自家焙煎のコーヒーと自家製ケーキで多くの地元のお客さんでにぎわっていた記憶がある。
ご主人は白髪になっているがスタイルは昔のまま、奥様も相変わらずマダム然としていて素敵オーラ満載。若い当時は親からもらった少ないお小遣いからこの店の酸味の効いたコーヒーとフワフワの真っ白なチーズケーキやプリンを食べながら友達とくだらん話をしながらも青春を謳歌していた記憶がある。お店はずっと昔の1967年にオープンされたと聞く。実に46年も続く老舗カフェ。。。凄過ぎる。。。加川良さんの唄で「白い家」というのがあってその唄のモデルのお店。バリバリのフォークソング。。。
加川良「白い家」はこちら
入り口には焙煎機が置いてあってレジ横には美味しそうなケーキが並ぶ。店内には大きな時計があってたぶん昔から過変わっていないんだろうと思う。。昔から時間の合っていない掛け時計が一杯並んでいて店の隅っこに大きなチェロが鎮座。これも昔と同じで嬉しくなる。
大きなスピーカーから流れる音楽を聴きながら手巻き時計に囲まれて素敵な時間を過ごすことが出来る。ご夫婦の趣味生の高さに敬服。ただのレトロじゃなくてお一人様がとても似合う空気感がある。ケーキ・プリンは今もすべて奥さまの手作り。一番人気のパンプキンケーキは早い時間になくなってしまうことが多いと聞く。テイクアウトの紙袋がとても可愛くてハイセンス。。脱帽なり。。
注文はもちろんレアチーズケーキとホットコーヒーで650円。
レアチーズがとってもまぶしいぐらい真っ白で崩すのがもったいないぐらいのキレイにカットされた扇形。46年間ずっとこの形。クリームの部分がとっても柔らかくてフワフワ。無添加で卵を使っていないとメニューに書いてある。だからこの柔らかさと白さなのねと納得する。チーズの酸味がかすかに感じるマイルドな甘さも昔とおんなじ。
昔はちょっとええ感じの高級なケーキと思って食していたが今となっては素朴で懐かしい味わい。。この店のチーズケーキは私の若い頃の苦い思い出や青春時代の欠落感を呼び起こす希少なご馳走。。あの頃は自分をもっと認めてもらいたいという「渇愛」に苛まれていたなあと今になって思う49の春。
TEL 06-6653-9493
大阪市阿倍野区帝塚山1-23-14 帝塚山セントポーリア