えべっさんの帰り友人と表記の寿司店を訪問。動物園前から新世界とは逆方向へかなり怪しい飛田本通商店街の動物園前二番館にある地元の創業60年の老舗寿司店。商店街の中でおじさんが座ってお酒を飲んでいたりおばあさんが座って一日中花を売っていたり西成で最もディープな場所の一つである。
気の置けない友人との普段使いにぴったりで驚異のコストパフォーマンスは時折感動さえ覚える。ちょっとええ寿司行くときは夕陽ケ丘の「まさる」この2店は何度行きまくっても飽きない。
まずは生ビールで乾杯。あては焼きたての出し巻き。。なかなか寿司屋でこれを出す店はない。卵は熱々のフワフワ。上にかかった煮詰めがビールによく合う。
そこからあてを頼んで飲みまくる。まずは鯛の子。大振りで美味しい。盛りつけも繊細なり。
トコブシ。。。原価で一つ130円くらいはする。。5つ入っているんで原価だけでも700円くらいか。。。いくらで売っているのかわかんない。新地だとこんな小さい器でも3000円くらいはするであろう。ショーケースの中には高級魚や高級素材を使ったあてがずらりと並ぶ。。すべて制覇したい気持ちになる。
鮮度抜群のしらさエビの炊いたの。。盛りつけの美しさも秀逸。ミソも旨過ぎ。。この頃になるとすでに満席。
伊勢産の酢牡蠣。。いろんなところで同じものを食すが鮮度と味の濃さミルキーな感じがより濃い伊勢産が私は好み。。下処理も丁寧でプリプリの仕上がり。
ここで握りを所望。。まずはヒラメ。。今が一番美味しい時期。かなり大きな天然物だった。。味は透明感があって淡白なんだけどあとで甘みが広がる。
巨大な甘エビは2匹並んで握られる。これも鮮度がよくプリプリである。。
石川産の天然ブリの握り。脂があり過ぎて醤油がのらない。でも養殖とは違う天然ブリのしっかりとした食感と上質な脂は焼酎のお湯割りと相性がドンピシャ。
大好物のたいらぎ貝。。かなり大きな上物を仕入れられておられる。
ここでヒレ酒を頂く。お正月も営業されていてずっと満席が続いているとの事。。さすが地元の名店である。。ヒレ酒もとても美味しく何杯もお代わりをしてしまう。
この店は小上がりもあって家族連れも多い。子供を連れて行くと食べやすい様に1カンを包丁で綺麗に2つに切ってくれて食べやすいサイズにしてくれる。
オレンジ色に輝く雲丹もめちゃ甘。。。ホント美味しいねえと友達の談。
巨大な子持ち昆布も秀逸なり。こういうのを食すとおめでたい感じがする。。ああお正月なり。。。
目の前にあったキンキを酒蒸しにしてもらう。新鮮なので身が爆ぜてプリプリ状態。ポン酢で食と甘々である。肝も美味しいし魚のエキスと脂のはいった煮汁がゼラチンでトロトロ。コラーゲンたっぷり状態。。。昆布の味と相まってかなり旨い。大きな鉢に入った大振りのキンキ一瞬で完食。
一匹丸々握られる煮穴子はさっと炙られて供される。。。お酒がドンドンすすむ君。
春野菜の天ぷら盛り合わせ。のびる、ふきのとう、たらの芽など。。。頭が良くなりそう。この頃になると満腹中枢神経が麻痺をしてくる。
その日のアテやおすすめの食材が産地と共にホワイトボードに書かれている。値段の表示はないが全く気にならない。職人さんは3人。先代の息子さんが奥さんと共にお店を仕切る。お母さんがいててよく賄いの粕汁やぜんざいをいただいたものである。
巨大な赤貝もいい香り。。新鮮でコリコリ。。。
友人は〆はトロ鉄火。。。とろけると言っていた
私は焼きたての鰻巻きで終いする。。この日は私だけでビールを2杯、焼酎3杯、ヒレ酒4杯で一人6000円なり。。世間相場の半額。北新地の1/4の価格なり。。
定休日は毎週月曜日、営業時間は3時半~深夜12時。。日曜日の昼酒にもぴったり。。寿司もうまいしアットホームな接遇がとても心地よい。。えべっさんの帰りにぴったり。。
大阪市西成区太子1-15-2
06-6641-6654
15:30~24:00
月休