谷町にある表記の日本酒専門の居酒屋を訪問。谷町6丁目駅5番出口から徒歩3分の長堀通り沿いに位置する。5年前まで10年間、南船場で営業されていてこちらの場所に移転。16時の開店からずっと満席が続く人気店。
古民家を改装した木調のお店はオープンキッチンを囲む11席のU字型カウンターのみ。天井も高く大きな梁が見えるいい雰囲気の空間。BGMは80年代の昭和歌謡やポップスが中心。
カウンターの中で店主の美穂さんを含む女性3人で切り盛り。キビキビと役割分担をしながら動く姿も見ていて楽しい。
品書きを開くと「燗の美穂は、燗酒好きな美穂がやっているお店です・・・」という行から始まる。メニューはお造り・焼物・煮物・揚物などで日本酒に合いそうな料理ばかり。
メニューにはたくさんの日本酒が酒造の特徴やお酒の印象とともにラインナップされている。熱燗に合う酸強めの酒がたくさん用意されている。好みを伝えておまかせするのもおすすめ。
日本酒以外の飲み物は瓶ビールかワインのボトル売りのみ。
この日は最初に発泡酒を2種類いただく。口当たりが甘い伊勢の白酒と酸が強めのどぶろくで喉を潤す。
最初にお通し600円。いつもしっかりと手がかかっている佳品。
今回は玉子焼き、鰯団子、大豆煮の3種。これだけでしばらくお酒をいただく事ができる。
金目鯛の刺身1400円をいただく。皮目を炙っていて目にも鮮やか。この他にも刺身はよこわ、鰆、天然ぶり、かます酢締めなど。
牡蠣の昆布焼き850円。日本酒との相性は言わずもがな。
下に敷いていた昆布はパリパリに焼きなおして再度提供。
手作り豆腐肉味噌かけ650円。これも美味しすぎて悶絶。この店のためにあるような酒肴。
干し柿クリームチーズ880円。既製品でよく見かけるけど手作りすればここまで美味しくなるという事例。干し柿の柔らかさと美味しさが秀逸。
焼き加賀蓮根のタスマニアマスタード添え880円。皮部分も供される。「本当に美味しいねえ」と声に出てしまう・・・
お燗はちろりに温度計を刺して頻繁にかき混ぜて内部の温度が一定になるようして提供。お猪口はお湯で温めた後に紙でぬぐって水分を取ってから客に渡される。
オープンキッチンなのでお客さんとの掛け合いもされ、一見客でも楽しめる素敵なお店です。居心地もよく、気分よく酔える空間をうまく作っておられ日本酒が初めての方にもいいと思う。女性の一人客率が高いのも理解ができる。いつもながらいい時間を過ごす事ができました。
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大阪市中央区安堂寺町 2-2-14
16:00~22:00