昭和町の駅前交差点を西にすすんで1つ目の信号を超えて北に上がったところにある隠れ屋蕎麦店。公園の前でロケーションはとてもいい。蕎麦屋とは思えない店名と緑の看板が目印。
近くには有名な十割り蕎麦の「やまなか」があるけどこちらは知る人しか知らないお店。70歳を過ぎた蝶ネクタイをした見るからに優しげな店主が一人で営む。
長屋を改装した店内はカウンター4席と靴を脱いで入る和室に分かれる。和室には昭和の頃のテレビやミシンが普通に置かれている。手作り感満載の店内は見どころたっぷり。蕎麦は手打ちで「ざるそば(盛りそば)600円」など価格はかなり良心的。
カウンターの後ろ側はギャラリースペースで子供の絵や雑貨などいろんなものが飾られる・・・コンセントが壁の真ん中にある。。目覚まし時計もいいアクセントになっている。
蕎麦の他にも390円のサンキュウ丼と言う名前の丼もあるらしい。手書きのメニューがとてもいい味を出している。蕎麦打ちは信州で勉強されたらしい。この日はざるそばと葱味噌のおやき300円を所望する。
最初におやき登場。信州地方の郷土料理だけど福井県や鳥取でも頂いたことがある。この店のものは小麦粉だけど蕎麦粉や米粉で作るお店もある。一般的な葱味噌を頂いたけど「かぼちゃ」「しめじ」「野沢菜」なども此方の店では用意されている。大きな焼き小籠包のような感じだけど中身は野菜なのであっさりとしている。熱々の味噌が飛び出してきて口の中を火傷しそうになるのも一興である。日本酒と一緒にいただきたいと思った。
しばらくして蕎麦登場。ビジュアルは細くて短くて太さはバラバラ。喉越しは良くないけど食べやすさはある。しっかりとしたコシもある。噛み締めて飲込んだあとの蕎麦の香りはしっかりする。。どうして蕎麦が短いのかが不思議・・・器等にこだわりはあまりなく自由な感じ。蕎麦湯はとても薄くてかそけき味わい。
最後には温かい蕎麦茶とかりんとうを出していただく。この場所で11年くらいされているらしい。一度訪問すれば地元の方に愛されているのがよくわかるお店です。。
大阪市阿倍野区阪南町1-52-6
06-6623-0757
営業時間11:30~18:00(売切れまで)
[火・土のみ]11:30~20:00(売切れまで)
定休日水曜日