本町の得意先に新年の挨拶に行った帰りに表記の店を訪問する。界隈では知る人ぞ知る大阪のビジネス街のど真ん中にあるカウンタ−9席のみのシチューのお店。
1968年創業なので今年で49年目となる。昔はロシア料理のできるご主人がいたんだけど、最近は腰が低くて上品なオーナーマダムがひとりで切り盛り。現在は週に3回くらいの営業らしい。営業していてもいつも満席の行列で、その行列がなくなったときは売り切れなので入店にはタイムマネジメントが必要。
この日は車で店の前を11時前に通って営業準備をしていたのでコインパーキングに車を停めて11時10分に訪問。運がよければそのまま入店可能でニコニコ笑いながら「久しぶりー」と当年70才のマダムと挨拶をする。この場所でずっと商売をしているのでビジネスマンの昼間の時間の忙しさをマダムは誰よりも理解されている。開店時間11:30前に入店出来る事が多い。店内は木調のレトロなBARのような造り。
メニューは2種類のみ
赤:ボルシチ+バターライス
白:クリームシチュー+バターライス
常連客は「赤」「白」と注文。値段はどちらも税込1000円。
この日もいつものようにボルシチのセットを注文する。
ビーツではなくトマトベースのボルシチはサラサラした食感。酸味と旨味と辛みのバランスも良くてキャベツや大きなじゃがいもがたくさん入っていて身体に良さそう。大きな牛バラ肉も入っていてボリューム満点。
ローリエの葉っぱも発見。生クリーム(サワークリーム)部分を混ぜていただくとマイルドな味わいになる。刻んだパセリの苦味と風味がいいアクセントとなる。作る人の人柄が表れるような温かいボルシチにいつも感激する。席が狭いので楕円形の皿を縦に置いていただくのがルール。食べ終わる頃には身体がぽかぽかする。
以前ロシアに行ったときにボルシチはシベリヤやアジアの食べ物でモスクワではあまり食さないと聞いた事がある。
バターライスはあらかじめ焼き込んだものを客がきてからバターで炒め直す。荒くカットされた玉ねぎや人参、ピーマン,ベーコンがたくさん入った家庭的な感じのもの。バターたっぷりなのでご飯がべたべたした感じが子供の頃に母親が作ってくれたものを彷彿させる。冷え込むこの時期にぴったりの心も温まるランチ。退店が11時営業日と営業時間が少ないので入店出来ればラッキー君・・・
大阪市中央区淡路町3-4-1
ランチ/11:30~14:00(なくなり次第閉店)
土日祝定休、平日も不定休