友人と東天満にある2012年オープンの表記の店を訪問。いろいろな友人からの良い評判を聞き前から行きたかったお店。店内はカウンタ−9席のみでは3800円と5300円の2コースなんだけど事前に予約をすればその日の市場の仕入れで構成する8500円の特別なコースがあると予約の際に聞いたので今回はそれを所望する。
生ビールで乾杯をしてさっそくご主人に揚げまくっていただく。
口休め用にいくらおろしと甘めの酢に浸かったピクルスが出される。最初にさい巻海老が登場。やっぱり天ぷらの最初は海老に限ると納得。永久センターである前田敦子のような存在。
そのあとはこの日ピカイチのネタの虎ハゼ。正式には「トラバゼ」ハゼと言う名のキス科の魚。関東で春に天ぷらで見かけるネタだけど裏旬で秋口にもいいものが獲れるよう。身が分厚くてふわふわしているが鱚の味を濃くした感じでほのかな磯の香もいい。
栗はそのまま揚げずに一仕事をされるらしいがそれは企業秘密。しっかりと栗の風味を残しながら水分を抜く。かなり高度なテクニックである。琵琶湖の子持ちの小鮎はかなりのレア食材。
ご主人は私もたまに訪問する関西の名店「一宝」で20年間勤められたとお聞きする。そういえば仕事ぶりがそんな感じと納得。
上質なスパークリングや日本酒とともに一品ずつ丁寧に揚げられた旬の食材を楽しむ。途中で出てきた巨大な仙鳳趾の牡蠣には驚いた。仙鳳趾は年間を通じて水温が低いので夏でも牡蠣を養殖し年中食すことが出来る。当然のことながら身はプリプリでとてもクリーミー。仙鳳趾の牡蠣は養殖期間が短いので小さめというイメージがあったがこちらのものは特別な仕入れなのであろう。
焼き芋にしたさつま芋、レアに揚げられたホタテ貝柱(写真なし)、ホクホクした下拵えが完璧な和歌山産の太刀魚、カリカリに揚げられた活海老の脚など。
小振りであるが私たちのために仕入れていたであろう蒸し鮑。塩をつけて齧り付くと磯の香と深い旨みに包まれる。スパークリングとの相性も抜群。大振りの松茸も食べ応え満点。とても豊かな気分になる。
北海道産のバフンウニを大葉で巻いたものも甘くて美味しい。ミディアムに仕上がった新鮮な鱈白子も塩と天だしの双方で楽しむ。肉厚の長崎産の天然穴子はしっかりとした食感で旨み抜群。火を通すことで食材の水分を抜き蒸し焼き状態で火入れされるために加熱することで旨みがいっそう増すのがよくわかる。ここでもう一度さい巻海老(車海老)の登場。海老星人の私はかなり嬉しい。。
最後の〆は天丼か天茶を選ぶことが出来る。大振りにカットされた活け海老の甘さと美味しさが際立つ最高に贅沢な茶漬けである。最後にシャーベットが出てコース終了。すべてにおいて上質な食材とその特性を充分に活かした揚げ方で旬の素材を最大限に美味しく楽しめます。軽く飲んで2人で25000円くらいでした。
リーズナブルなお昼のセットもあるようですので詳しくはお店のFacebookを参照ください。
大阪市北区東天満2-8-13
TEL 06-6881-6525
営業時間 11時半〜14時 17時半〜22時(L.O.21時)
定休日 水曜日・第4火曜日
Facebookはこちら