フレンチのランチを食べたあとに浅草界隈を散策。
浅草ロック座の裏通りに遠目から見ても「いかにも」というような人で溢れかえっている店を発見。ここまで来るとさすがに観光客は来ないようである。
一見すると立ち飲みのようだがよく見ても立ち飲み店。女性客も数人いててすごいオーラが店から出ている。完全なオープンな店で一部の方は道路で飲む。一見客は店の奥に案内されるがあまりに楽しい感じだったので表のほうで場所を確保する。賑やかな感じがとても楽しい。観光客も外人も若い方も爺さんもみんなが好きなように酒を飲む。
店内は30人くらいがはいるスペース。日曜日だったので店内のテレビで全国の競馬のレースの実況が流れそれを見ながら盛り上がる。冷酒注文率がかなり高いがホッピーやレモンハイなどおもいおもいのお酒を飲む。
お金はその場で支払うキャッシュオンのシステムで料理や飲み物と交換。見れば見るほど実に混沌とした空間である。
40才くらいの女性店主のあっちゃんと若いお姉さんの二人で経営する。あと焼き鳥の焼き場の兄さんが一人。若い姉さんが適当に手作り料理を作りまくってあっちゃんがそれを客に売り歩く。「立田揚げ揚げたて一つ100円だよ〜」「出来立てだから美味しいよ〜」って感じ。200円渡すと3個入れてくれるのが嬉しい。知った顔が前を通ると「寄って行ってよ〜」と大きな声で呼び込みをする。
観光地価格の店ばかりが乱立する中で手作り料理を安く提供されている事に驚く。定番のモツ煮込みじゃなくて塩味の煮込みは300円。酎ハイを注文するとかなりアルコール度の高いものが来た。焼酎を炭酸で割ったのが酎ハイで東京で関西風の酎ハイを飲む場合は「レモンサワー」と注文するらしい。キリンラガー大瓶は550円、生ビールは400円でレモンサワーは200円、ホッピーセットは450円で2杯分。すべてプラスチックのコップを使用する。酒はかなり濃い。料理はぺらぺらのプラスチックの皿。まるで花見状態・・・・
道路で飲んでるおじさんはずっとニコニコしながら右手を上げて踊り続ける。。。
黄色いほっかむりをしたおじさんは「ほっかむりのおじさん」と皆に呼ばれていた。
表にある店のゴミ箱の蓋がどういうわけかテーブルと化す。でも誰もそんな事は気にしない。みんなハッピー状態。おでんを食べながら飲んでいる白髭の帽子を被った兄さんは漫画のコミックをゆっくりと味わいながら声を出して読む。
料理はやきとん・やきとり等の串焼きメインに、焼き魚、煮炊きもの、揚げもの、珍味系など種類はかなり多い。ニラレバ100円、タンドリーチキン250円やおつまみカレールー250円、秋刀魚刺身350円、しめ鯖350円などカレーのルーをあてに日本酒を飲むのは初めて見た。店の表では炭焼きの焼き鳥をジュウジュウ焼く。一応地鶏らしい。。新しい客が入ると店の姉さんが「お客さん2人はいりました〜」と大声で叫ぶ。客は「よしわかった!」と言いながら席を空けてくれる・・・
自家製漬け物を注文すると「味の素かけますか〜」と聞かれ「お願いします」と答えると思いっきりかけてくれて少し得した気分になる。空気の流れがとても早いんだけど居こごちは最高。お姐さんの目配りが素晴しくてお酒があいたらさっと近寄って聞きにきてくれる。その間にも酒の肴を売り歩く。しまいにはサービスでなんか食べるものをおいていってくれる。。
まさに「安い、安い、旨い、早い」。。この店は常連さんとの話が最高の肴になる。。
近くには250円弁当を売っている店。いい場所だなここは・・・
台東区浅草2-11-7
03-3841-2525
火〜金/10:00〜21:00、土日(競馬開催日)/8:00〜18:00、
祝(競馬非開催日)/10:00〜18:00 月曜休※第3(月/火)連休
地鶏の立呑み 浅草 安兵衛 (立ち飲み居酒屋・バー / 浅草駅(つくばEXP)、田原町駅、浅草駅(東武・都営・メトロ))
夜総合点★★★☆☆ 3.5