普段長居公園を一緒に朝ランするブラインドの友人と昭和町にある表記のちゃんこ鍋屋さんで会食。長居公園駅から地下鉄に乗って昭和町下車。そこから徒歩1分。友人は目が見えないけど嗅覚と味覚、聴覚がとても優れていて喫茶店の横を通るとコーヒーの香り、たこ焼き屋の横だとソースの香り、うどん屋の横だとかつお出汁の香りがするといいながら店に向かう。
カウンターに座ってビールで乾杯。この店はかなりいい腕の板前さんがいて鍋以外の料理もクオリティーがなかなり高い。カウンター前に調理師3人とラフにTシャツを着たご子息の4人で対応。女将さんも常連客の話し相手として途中から登場。
まずは名物のおからを所望する。いわゆる卯の花と呼ばれるもの。いい出汁を使って丁寧に作られている事は口に入れればすぐわかる。ポイントは油で丁寧に炒める事なんだけど(私たちの業界用語では「ける」といいますが。)木ヘラでパラパラになるまで炒めるのは結構根気がいる仕事。おからに油を吸わせる事で水分を抜くんだけど先に絞って灰汁を抜くのも一つの工夫。しんみりとしたいい味加減でこれだけで生ビールが1杯飲む事が出来る。
見た目も美しい蛸の煮物もプロの仕事ぶり。上質の生ダコを丁寧に炊き込まれていてとっても美味しい。お店はカウンター席が15席とテーブルが1卓、2階に40人位入れる座敷がある。冬場は毎日予約がいっぱいでとてもじゃないけど入れない。特に大阪場所中は大混雑状態となる。お店の板前さんも相撲にはとっても詳しく遠藤がどうとかこうとか常連客と話しておられた。
日替わりのお造り盛りあわせは量と質の差で価格は3段階。この日はお勧めのクエの刺身と蛸のぶつ切り、蒸し鮑、タラバガニの蟹味噌掛けの4種盛り。クオリティーの高さに驚く。
現在仕入れ値がもっとも高い鱧。レアな火入れと骨切りの細かさでさらに身が甘く感じる。食材原価50%超えのサービス品。あしらえは撚り南京、みょうが、蓮芋、珍しいフィンガーライムを齧りながら梅肉醤油で頂く。
看板商品のちゃんこは味噌味2500円と雷光鍋と呼ばれる醤油味2400円があってそれぞれ具材も変わるんだけどこの日は醤油味でサッパリと頂く事にする。普段食すのは味噌味が多いんだけど・・・
雷光の店主は力士(出羽の海部屋)を引退後、料亭で修行を積んだので鍋を含むすべての料理がプロ仕様である。ちゃんこ鍋は2人で1人前の鍋をシェアする。黒豚のバラと肩ロース、地鶏肉、焼き穴子、餃子、厚揚げ、もやし、牛蒡、ニラ、えのきなど2人で食べてもボリュームたっぷり。
鰯のつみれもとっても新鮮。これってよく似たものがスーパーとかで売ってるけど粉の味ばかりで魚の味がしないものばかり。滋味深くて出汁にぴったり。日本酒が進みまくる。
〆のうどんまで一気に食す。。日本酒を浴びるほど頂いてお代は一人6000円。。お腹いっぱいになりました。
大阪市阿倍野区阪南町2-4-22
TEL 06-6623-0917
月曜定休