2022年10月

石臼挽き手打ち蕎麦 八 10月

昨年の11月にオープンした表記の手打ちそば店を1年ぶりに訪問。大阪メトロ・阪急千里線「天神橋筋六丁目駅」から徒歩約3分の場所に位置する。
昼は手打ち蕎麦で、夜は蕎麦居酒屋として営業。

こちらのお蕎麦は大阪 讃岐うどんのレジェンドである「き田たけうどん」の木田氏が監修。特殊な技術を用いて扱いの難しい十割蕎麦が非熟練者でも作れるようにしたという画期的なものとなっている。

メニューも多彩でシーズナルメニューや「しらす丼」などが一緒になったセットメニューなどもありメニューを見ているだけで楽しい。今回はオススメの鱧の天ぷらと数種類のキノコがたくさん入った蕎麦1100円を所望する。

しばらくして着丼。キノコのエキスが入った出汁は予想通りの美味しさ。塩分は控えめで喉にストンと落ちる優しい味わい。蕎麦は私の記憶にある十割のものと全く同じ味わい。香りも良くて味わいも本物。値付けも優しくて専門店の半額くらいとなっている。変な敷居の高さもなくて美味しいものが適正な価格で味わえるいいお店です。鱧も天ぷらもふわふわで添えられた梅肉を少しつけていただくととても贅沢な味わいになる。

すぐ隣にコインパーキングあり。いいお店です。。

過去の記事はこちら

北区菅栄町13-9
電話番号:06-6809-1558
営業時間:11:30~14:30、蕎麦居酒屋17:00~21:00

 


カテゴリー 天神橋筋六丁目, 蕎麦 |

麺物語つなぐ 10月

住之江区の加賀屋にある表記のラーメン店を訪問。大阪メトロ北加賀屋駅1番出口から徒歩3分。今となってはかなり寂れた加賀屋商店街の北の端に位置する。界隈では駅の近くの「俺の名はJ」と並ぶ人気店。夏のすだちそばが有名。

デフォルトの「今も昔も中華そば850円」や「明日の塩らーめん850円」「つけ麺950円」「つけ麺塩チーズ1050円」などが人気。遠方から来られる方も多いと聞き及ぶ。この日はシーズナルメニューの「新さんまちゃんらーめん1280円」を所望する。

しばらくして着丼。初めて見る圧倒的なビジュアルにびっくり。スープをいただくと完全に「秋刀魚」となっている。頭から尻尾までの秋刀魚を使ってスープを取っていると言っておられた。
麺は平打ち中細ストレート麺で粘度のあるスープにとてもよく絡む。完全に和のテイストで初めての味わいにびっくり。

丼と別皿で豚肩ロースを使ったチャーシュと柔らかい低温調理をした鶏胸チャーシュが添えられる。これらをかじりながらラーメンを食す。乾燥した海苔を入れると味変して楽しい。秋刀魚の骨をとって身をかじりながら酢橘と大根おろしを口に入れてスープと合わせる。。なかなか貴重な味わいで店主のクリエイティブな能力に脱帽。一日限定10食の季節メニューなので電話して伺ってください。界隈にコインパーキングたくさんあり。

大阪市住之江区中加賀屋2-1-15
06-6684-0001
11:30~14:0018:00~21:00 日曜のみ通し営業
水曜・火曜夜 定休


カテゴリー 北加賀屋, 麺料理 |

中華そば食堂 IKR51

南船場の表記の中華そばといくら丼の店を訪問。心斎橋駅からは徒歩5分、心斎橋商店街を北に上がって西に折れた雑居ビルの中に位置する。隣は一風堂のビル。この店の奥はいつも行列ができているオムライスの店。

13時ごろ入店。白を基調とした店内はカウンター6席 テーブル4席で客は数人。2年前までは海鮮丼主体の店だったらしく店名の「IKR」はイクラを意味すると若い女性スタッフが言っておられた。暖簾のデザインの赤い丸はイクラをデザインしたものと納得。

調理は店主と思われる男性のワンオペ。メニュー数が多いせいか、硬派を演じているのか怖い顔をしながら黙々と調理をする。客が声をかけても一切応えない。メニューは中華そばが「芳醇地鶏醤油らぁ麺」「貝だし醤油らぁ麺」「牡蠣干し黒醤油らぁ麺」の三本柱にライス、濃厚たまごのTKG、ミニチャーマヨ丼、ミニ鶏たたき丼などを組み合わせができるようになっている。

以前の業態の名残で「いくら丼」「サーモンいくら丼」「生うに丼」「生うにいくら丼 」と海鮮系の丼も充実。しかし価格が結構高めなので今回は遠慮してスタッフの女性オススメ「芳醇地鶏醤油らぁ麺880円」を所望する。

しばらくして着丼。一口スープをいただくと想像以上の上品な美味しさ。目の前に貼り付けられた食材や調味料の能書きを見ながらいただくことにする。

スープは秋田県産地鶏・愛知県産地鶏・比内地鶏・名古屋コーチン・フランス産バルバリーの鴨をじっくり長時間旨味を抽出、そこに羅臼昆布と北海道産貝柱の出汁を合わせて旨味に厚みを持たせていると表記。醤油タレは和歌山県産生揚げ醤油・兵庫県産有機醤油など複数の添加物の入っていない無化調の醤油を合わせて火入れしてまろやかになるように熟成したもの。

これらを合わせたスープはまろやかでかなり奥行きのある旨味が感じられる。麺は自家製の平打ちのストレートで小麦の味もしっかりと感じられてツルツルのモチモチ食感。チャーシューは完璧な火入れの豚の肩ロースとしっとりと柔らかく低温調理された鶏の胸肉。

バターで炒めたエリンギもかなり美味しい。穂先メンマは入れ忘れ・・・目の前の店主には怖くて言えなかった・・・中華そばの飛び抜けた美味しさと接客の悪さの対峙がとても興味深く今後も定点観測したいと思った。

大阪市中央区南船場3丁目11-2
06-6120-0051
土曜日定休


カテゴリー 心斎橋/四ツ橋, 麺料理 |